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2014.11.12

11/12 バス「わくわく号」の改革のかたちがまとまる

11月12日午前中、朝霞市「市内循環バス検討委員会」が開かれ、傍聴いたしました。過去4回の討議をふまえての「わくわく号」の路線見直し・運営形態の見直しなどがまとめられました。

主には
・内間木線は、中心部・内間木間の輸送と、内間木地区内の循環を分離し、循環路線は無料で社会実験をする。
・宮戸線以外は、わくわくどーむを経由せず、無料の乗り継ぎ対応とする。
・バスの台数は6~7台とし、標準的な技術のものを採用する(天然ガス車が故障やメンテナンスに苦労したため)。
・全体的に増便をする。
・運賃は値上げし、高齢者障がい者は外出支援の意味で値引き運賃を設定する。
などの内容です。
※詳しくは「続きを読む」以降に記載します。

膝折~弁財の河岸段丘下の交通の便について異論等があったものの、おおむねこの改革案で承認されました。

●今回の検討委員会のなかでは、10月26日の「子ども議会」で小学六年生の児童に問いただされた課題も取り上げられました。子どもの意見反映を聞くと、いつも「子ども議会やっています」という答えをいただくのですが、具体的にはどう反映しているか痕跡がありませんでした。今回、このように具体的に議論の俎上に上げることは画期的なことではないかと思います。内容は三原地区の交通弱者が朝霞の公共施設へのアクセスに不便をきたしている、という話できわめて理知的な内容でした。私や利根川議長の問題意識にかなっています。
バス利用が自転車にシフトすると、それがやがてマイカー利用になっていくので、バス利用者を大事にしていくことの大切さを思い知らされる小学生の提言だったと思います。

●終了後バス事業者の方と意見交換しましたが、朝霞市は、市民の数よりバス利用者が少なくて、それが増便のネックになっている、ということです。ことあるごとに公共機関がバス・タクシーの利用を喚起していくことが大切だと思いました。

【検討委員会の現時点での見直し方針】
※本日配布の「市内循環バス見直し方針骨子案」より抜粋
1.運行形態
会社を1本化または路線、路線群ごとに1本化することも検討し、複数年契約など持続可能性のある契約で協議
2.車両
現行の35人定員と同等のもの。
ディーゼル車の燃費や環境性能が改善していることを踏まえて選定。
3.路線
・膝折・溝沼線と根岸台線 北朝霞駅・わくわくどーむ間をカット。
・内間木線 幹線 北朝霞駅~内間木公園と内間木地区循環を分離
・宮戸線 現行のまま
4.運行時間
7時~22時 現行のまま
5.運行本数
・膝折・溝沼線 片道12~13便→片道14~15便
・根岸台線 片道11~13便→14便
・内間木線 同本数
・宮戸線 7~8便(15便)→9~10便(19便)
6.運賃
・150円→民営バス路線と同等程度(180円前後)
・乗り継ぎ運賃は現行のまま
・宮戸線北朝霞・わくわくどーむ間と他路線との乗り継ぎは無料。

※委員からの意見
・西朝霞公民館などの地区と市役所方面への移動確保は今後も検討してほしい。
・乗り継ぎ時間はできるだけ縮めてほしい
・運賃の割引は70歳以上からでいいのではないか
・のりつぎのただ乗り防止を取るべき

※次回は利用喚起策やソフト面の対策を議論し、12月中旬の開催を予定する。

【私の考え方】
・おおむねこの考え方で見直すべき。駅をターミナルとして路線を再編する考え方は市民感覚にあっており合理的。
・バス停の追加と名称変更が必要ではないか。(北朝霞駅周辺やスーパーマーケットの前などのバス停の追加、民営バスのバス停名と異なるところなど)
・本町地区の路線はわかりにくい経路なので、改良を加えた方がよい。
・民間バスやタクシーとの競合がいつも問題になるので、市全体として公共交通の利用を喚起すべき。公共施設の入替の時間は、バス路線の時間にあわせるか、入替の時間にあわせたダイヤを組むべき。
・乗務員の負荷を考えると運賃の割引は慎重に、やるなら年金受給開始年齢の65歳からが合理的。朝の通勤時間帯は割引をしないことも。
・バス停の追加と名称変更が必要
・折り返し時間の調整で接続にさらに磨きをかける
・朝の通勤利用が多いのでその時間帯の運行時間は工夫が必要
・わかりやすいダイヤが必要
など。今後意見としてまとめて市に提出しようと思います。

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コメント

本当に路線バスのような鉄道駅からの副次的な公共交通の重要性を今更ながら実感します。

最近東武、西武が直通先の東急沿線からの誘客施策を盛んに行っています。
ところが線路が繋がって、目的地の最寄「駅」まで乗り換えなしで来られても、埼玉西部地域は路線バス網が壊滅してしまった地区が多いため、観光の目玉として東急などがパンフレットで宣伝している場所までは駅から徒歩25分とか、書かれているのです。
鉄道は繋がって駅までは乗り換えなしでも、そこから先はひたすら歩かされる…
これなら電車ではなく、最初から車で出かけた方が良かったということをよく耳にします。

路線バスの衰退は鉄道含め公共交通の経営全体にも影響を及ぼすという認識を持ってもらいたいものです。
今ある路線は地域の貴重な公共交通として維持してもらいたいし、そうした施策を政治家の皆様にはお願いしたいです。

投稿: 近隣市の住民 | 2014.12.05 00:19

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