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2014.10.27

10/27 保育料の値上げの内容が決まる

保育料の改定がテーマとなっている、27日午後、市の保育園運営審議会が開かれ傍聴してまいりました。
市から審議会に、来年度からの保育料の値上げの4案が提示され、審議の結果、採決が行われ、「改定2案」を決定し、保育財政の効果では、総額6億1331万の保育料を、7億2477万円とする値上げ提案を決定しました。

保育料値上げの提案理由は、来年度の新制度実施で2億3000万円の保育関係の財政支出の増加が見込まれ、それへの穴埋めをどうするかということを端に発して、高所得層で近隣より1~2万円/月安い保育料や、平成3年より改定していないことへの問題意識などです。

今回決定した内容は、世帯年収およそ800万円程度まで保育料は現行とほぼ同額に据え置き、それ以上の所得層の家庭には、0~2歳児で1~10%、3歳児で10~20%、4歳児以上で20~30%の値上げとなるものです。かつての保育料の算定のベースになる、所得税を扶養控除が残ったものとみなして再計算することの廃止や、100円未満のはすう切り上げなどで、必ずしも据え置きにならないケースもあります。
値上げ幅は、低年齢児、低所得者ほど値上げが抑制される工夫はされています。一方で、対象世帯の値上げ幅がおおきいなかで、保育新制度の施行にともなう2億3千万の市負担分の財源不足を補うには、48%に留まる内容で、値上げするにしても、値上げを抑えるにしても、中途半端な感じは否めません。

また、3歳児以上の主食費の自己負担も残ることになり、値上げをするからには総合的な負担のあり方を見直すところまで行かなかったことは残念です。
※議会代表の委員として参加している駒牧議員が、この問題を取り上げて意見をしてくださいました。

審議会では、長く保育料を改定しなかったことが今回の大幅な値上げにつながったことから、付帯意見として、定期的に保育料を見直すことを答申しています。

今後、審議会の答申を受けて、市長の決定として規則改正となり、11月以降に配布される来年度の保育園の申請募集資料の改訂となります。

●保育料の水準については様々な議論があります。子育ての初期の世帯は、所得水準も少ないため、負担能力に限界があります。一方で保育には人員配置の裏返しとしての保育コストがかかり、それから計算すると相当な公費負担となります。
また日本の年功序列賃金・終身雇用という独特の雇用慣習のもとでは、保護者の就労を中断させるとデメリットが大きく、その内容も職場ごとに大きく異なることから、1つ1つの子育て世帯が最終的な生涯賃金を決算してみないとわからないところがあり、ソントク的な議論は、実は難しいものがあります。
そのなかで、税負担にどこまでかぶせ、利用者負担をどこまでかぶせ、それらが妥当なのか、非常に難しい問題です。
保育料も大事ですが、それを考えるのにもっと大事なことは、保育料の多少があっても、預かるところがなければ困る保護者は確実にいることや、セーフティーネットとしての機能もあることから、人員配置に犠牲を強いてはならないこと、そして持続可能な財政運営であること、そのなかで妥当な水準が問われてくるのではないかと思います。

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2014.10.26

10/26 四十七士を見下ろすマンション建設

午前中、管理組合理事会。築14年を過ぎ、いろいろなものが交換時期に入っていて、議案にはそうしたことが山守り。管理組合運営のバランス取りが大変な時期に入っているなぁ、と議論を聞いて思いました。新役員のうち半数が前年度からの留任となったことが、管理組合史上画期的なこと。継続性が何よりで、新役員になられた方にお礼申し上げたいです。

Dscn5644午後、泉岳寺に隣接するマンション建設問題に端を発した、「シンポジウム社寺仏閣と地域の景観」を聞きに、泉岳寺会館まで出かけました。
泉岳寺は、山手線新駅と、その隣の駅品川がリニアターミナルとなることなどから、まさに不動産バブルが活況を呈して、開発に乗り遅れるな、と様々な不動産業者が乱開発に手を伸ばしています。
そのなかで、四十七士がまつられる泉岳寺の真横に、高いマンションが建設されることになり、マスコミ等でも話題になっています。日本人の多くが関心をもつこの場所に、カネにあかせてこんなことするのはけしからんと私も思い、応援と、景観のあり方を考えるため、参加しました。

シンポジストからは以下のような話がされました。
・「美しいまち」ということに客観性がないと決めつけられて、建築確認制度が、社寺に必要な景観が守られない、という五十嵐敬喜法政大学名誉教授の話からシンポジウムはスタート。
・京都の景観を守る取り組みをしてきた中林浩神戸松蔭大学教授からは、京都の景観破壊を紹介していただきながら、高さを中心に規制強化をしてきた取り組みが紹介されたものの、一方では、企業の保養所の処分地などを舞台に、景観を食い物にしたマンション開発が景観を壊している問題を指摘されました。
・浅草寺景観訴訟原告団の白田さんから、景観を保つために浅草寺が努力してきた歴史などを紹介していただきました。白田さんの最後に紹介された雷門山門に掲げられた「実相非荘厳金碧装成安楽刹/眞身絶表象雲霞画補陀山」という言葉をひきながら、「真実の世界はとても形に表すことができないが、整えられた塔堂伽藍の美は仏の浄土、風景の妙は観音様の居所である補陀楽山を自ずと感じさせるものである」という言葉を紹介し、社寺仏閣の景観を整えておくことが、精神的価値を高めるのに重要であることをお話されました。
・泉岳寺受処主事の牟田さんからは、泉岳寺の歴史をひもときながら、宗教的場所にとって見下ろされることのおかしさを訴えられました。一方で、工事にやってくる職人たちが境内で昼休みを取られている、やっぱり心休まる場所であること、確認している。ぜひ守りたい。
 お話していただいた全員からは、近代合理主義の追求としてのマンション開発と、東洋的な価値や伝統を守るための景観との葛藤となっていることが指摘され、その象徴となるのが、社寺をめぐる景観である、との話となりました。

私が興味深いのは、社寺がテーマなので、マンション開発をめぐる運動で繰り広げられる市民運動的キーワードではなく、義や武士道などという価値をめぐる議論になったことも興味深く、泉岳寺のマンション問題は、義と、経済的価値を天秤にかけたたたかいなのではないかと受け止めました。

※シンポジウムの最後に読み上げられた「泉岳寺宣言」は続きを読むに記載します。

●港区議会では、建設見直しを求める請願を全会一致で可決しています。やはり政治としては、単に高層建築反対というだけではなく、歴史的価値を守りたいということでは一致できるんだ、と確認しましたが、建築規制などの制度が、そうした民主主義とは直結していないことが課題ではないかと感じました。

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10/26 市民と市役所の協働である基地跡地の歴史学習会を、市役所職員が理由も言わず一方的に打ち切る

基地跡地利用市民連絡会のブログから、市民と市役所との協働作業として進められてきた、基地跡地の歴史勉強会が久々に開かれたら、市の担当課長から、事業としては終わり、と急に打ち切り宣言をされたということです。

この歴史勉強会は、4年にわたり朝霞市に対立をもたらせてきた基地跡地に公務員宿舎建設する計画を終息させるにあたり、市民運動からの議会請願などをふまえて、合意形成を進めてきたことの副産物とも言えるものです。
それが理由も告げず、一方的に終わらせたとなれば、今後、ガッツリ追及していかなくてはならないと思います。

2011年以降、市民運動との協調を進めてきた市役所ですが、最近は逆コースが目立ちます。市役所の運営にとっても信用問題にかかわり、不利益な判断です。

●しかし、未だに、一方的に何かを決めれば市民は従うべきだ、市の決定に、異論を言わせないし、理由も説明しなくてもよい、などと考える管理職がいることに呆れかえっています。

●日本の地方自治法の解釈が、地方分権まではほんとうにデタラメで、市民を支援するための福祉政策は、民法の「負担付き給付」などをもとに解釈して、双方合意だから一方の市がやめたと言えばやめられる、と解釈し、決定に関わることは行政法に逃げ込んで、公的な立場は公正中立だから同意はいらない、と、ご都合主義的に使い分けていて、それを裁判所が追認してきた歴史があり、未だにその矛盾が変更されずにいます。困ったものです。

●このようなことをすると、まじめに市役所につきあい、協力しようとする市民活動ほど、バカをみるので、結果的に、市役所の業務を徹底的に反対する市民運動か、補助金や行政サービスにたかる市民活動しか育たなくなるように思います。残念なことです。

●市民の側に非があるとするなら、それをその市民に説明すべきです。そこもまた卑怯で、今日の義や仁という言葉に通じるものがあります。

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2014.10.15

10/15 財務省出身者の介護を拒絶せよ

財務省が6%もの介護報酬の引き下げを厚生労働省に押しつけようとしています。

介護労働者の賃金があまりにも低いことは広く知られていることですが、これをさらに下げてくうや食わずの状態にして、どのように人の支援をしてもらう体制を継続しようとしているのか不思議でなりません。

安倍政権が進めるアベノミクスは、企業を豊かにしてやれば労働者の給料も上がる、という神話をもとに、企業への保護を広げ続けて、ついには法人税を下げることまでしようとしています。
給料が上がらなければ個人消費は増えない、個人消費が増えなければ内需が生まれない、内需がなければ景気回復しない、という前提は共有するのですが、問題は、給料上げてちゃんと消費する人と、貯金しかしない人がいて、ちゃんと消費する人の給料を上げない限り、景気なんか良くならないわけです。

そのなかでまさに介護労働者というのは、限界に近い低賃金で、機械化できない人でなければできない仕事を担っているわけで、彼らの給料の改善は、景気回復のために重要なステップになるはずです。月収40万も50万もある人の給料上げたって将来不安で貯金されますが、月収20万、ボーナスや退職金すらあやしい介護労働者の賃金を改善すれば、間違いなく抑えていた消費にお金を回し始めます。

それから、最近の安倍政権が言い始めた「地方創生」が必要になったのは、増田寛也さんたちが衝撃を与えた「地方消滅」するという未来予測です。
増田さんの未来予測は、高齢者がいなくなると、介護や医療の従事者も地域からいなくなって地域が消滅する、という説ですが、そのことは、今が、介護や医療が高齢者の多い地域で若者・中年の雇用を創出し、地域経済を支えるための再配分が行われている、という現実があるわけです。そこを絞ったら、今から「地方消滅」が始まることになります。

こんなことをやって、介護を担う人材が確保できるか、問題が起きてきます。
中村淳彦さんの「崩壊する介護現場」では、賃金が安い、人が来ないのなかで、やってくるのは他の産業では雇わないタイプの人の割合が高く、そのことで、サイコパスのような問題人間と、無気力な人間が職場の空気を支配してしまい、まともな人がどんどん職場を去っているという現実を告発しています。
看護だって良くはありませんが、せめて看護の世界のように、安定した賃金と雇われ方と、社会的ステータスが形成されてこないと、人の老後によりそう仕事の質を維持することは困難です。

そこで今度出てきたのは、介護労働者の条件を引き下げる、というまた「参入規制の緩和」という一見最もな話なのですが、前の段落で申し上げたとおり、そうやって要求する質を引き下げれば引き下げるほど、ダメな労働者が流入することで、良質な介護労働者がやってられなくなる職場ができあがります。

官僚がこんな政策しか打ち出さなくなっていることに、創生だの異次元だの言ったところでどうせろくな未来が待っていないのじゃないか、と不安だけが倍増ということになります。

こんな財務省のあほな企画力でも権力です。しかし財務省の職員は自分たちの将来の介護なんかまともに考えたことがなくて、相変わらず明治維新ばりの天下国家なんでしょう。
そうだとするなら死ぬまで天下国家を夢みてもらっていたらいいと思います。

恐らく、財務省の官僚の年金は、現役の介護労働者(39.54歳月20万1435円日本クラフトユニオン調査)より高いでしょう。それだけの資力があるのに、あんたがたの仕事は社会的には地位が低いんだ、と繰り返し言うような人たちを、介護事業者や介護労働者が介護しなければならないのでしょうか。
全ての介護事業所は、財務省出身者の介護を拒絶するような運動をした方がいいのではないかと思います。

●社会保障というと年金のことばっかり関心向けていると、こうした本当に困ったときのシステムがもっと壊されてしまうことになります。
年金の帳尻なんて、100年スパーンのもの。そこにばっかり関心を持っていると、年金財源が足りない、崩壊する、もらえないという恐怖感につけこんで、体よく財務省が増税しても保険料上げても、お金を巻き上げて借金返済にしか使いません。しかもそんな余裕ができると成果に焦る政治家が、国土強靱化だの地方創生だのと横からもぎ取っていきます。
年金が多少下がることの問題より、本当に困ったときに、機能しない社会保障の方が絶対的に困ります。その困った状況に着目した社会保障政策への関心を高めてほしいのです。

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2014.10.08

10/8 割り込み飛行を当たり前とする国際線は羽田に入れるな

恐ろしいものを見つけてしまいました。

管制官は見ていた!成田上空の知られざる攻防、マナー違反のパイロットが待機列に割り込みするとこうなる

羽田が国際化している以上、こうした安全を顧みないマナー違反の航空機が飛んできているはずです。
世界には、全日空や日航のような国土交通省に従順なパイロットばかりの会社だけではありません。

朝霞市上空にも、「国際化」を名目に、羽田着陸のための新ルートが設定されようとしていますが、こんなマナーの悪い航空機が飛んで来て、上空で順番争いをされ、とばっちりで事故が起きたり、航路でもないところグルグル飛ばれたらかないません。

羽田空港に陸上に向けた離発着ルートを設定するなら、こうしたことを起こさないよう、国土交通省の言うことをきく航空会社に着陸を限定し、国際線は排除することが大前提です。

●反米・反基地の主張余って、横田空域がなければもっと羽田が、という人をよく見かけます。横田空域があくということは、横田空域を旅客機が飛べるようになるということで、東京の西側の住宅地は飛行ルートの下に入る危険性が出てくるということを覚悟しなければなりません。

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2014.10.04

10/3 計画の素案ができる~子ども子育て会議

3日午前、子ども子育て会議が開かれ、傍聴しました。
残念なことに保護者世代の傍聴者は、私以外おりませんでした。議員が関心をもってくれて、5人の傍聴のうち4人は議員、同じ民生常任委員会の同僚議員でした。

この会議の結論は議会にかかりませんから、こうやって傍聴しないと、何を決めているのか全くわからないまま、計画に書いてあるんだから、という理由で予算案だけがまわってくることになります。

さて、半年の議論を経て、ようやくたたき台ができあがってきました。構成や文体はおおむねよいのではないかと思いつつも、子どもの人権に関わる表現・政策選択のいい加減さ、保護者の勤務体系の複雑化に対する対応のなさ、放課後児童クラブに対する見通しの甘さ、従来から懸念されていた福祉部や保育課以外の子ども関連施策への記述の甘さなど、誰のための計画なのか、というところがぐらついているようなところも多く、私は不十分なものではないかと見ています。

肝心の保育の需要と供給量の見通しは、読見切らずに打ち止めにしている様子がうかがえます。いままで計画とぴたりとあった進捗などしたためしがなく、保育園の事業者が進出すれば計画に関係なしに定員を増やし、進出する見通しがなければ需要を抑え気味で予測して、ということをやってきたので、計画があてにならないところがあります。ただし、朝霞市の資金不足気味の体質のなかで、計画にない保育園増設をこの先どこまで容認していくのか、は問われていくのだと思います。

この先が課題です。
詳しくできた素案なのに、多くの保護者も子どもも事業者にも目に触れることがなく、このまま「子ども子育て会議」のなかだけで検討され、1月頃に、「貴重なご意見ありがとうございました(真意「あなたの意見は珍奇です」)の回答のオンパレードしかないパブリックコメントに付されるだけで、行政主導で決められてしまいます。
「続きを読む」以降で本日公開された本文をアップしますが、関係者や当事者に不満があっても意見を言う場が…。

会議の後半は、保育園運営審議会にも提案された保育料改定が議題でした。
提案の仕方が全く雑で、先日の保育園運営審議会の提案同様に、最高額だけとらえて、朝霞市だけがこんなに安い、という提案しかしていませんでした。平成3年以来値上げしていない、とも。
この2つの説明だけでは値上げの理由になりません。平成3年以来というのは、平成10年を頂点にデフレ経済が進み、他もそんなに物価が上がらなかったことを言い返されたら、説明にもなりません。
冷静で客観的な議論をするためには、全体でいくら不足するのを、そのうちどのくらい保護者に転嫁しないと制度維持ができない、現状と他市とで保育料構成がこうなっている、何より保育料収入がいくらあるのか、という具体的なデータがあるべきです。
お金を払ってもらう人に、値上げを提案するのに、こんな雑な営業で済む世界ってあるのでしょうか。保護者たちが財布の中に手を突っ込まれる、値上げを飲み込むのに、きちんとした説明とできればもの言う場がなければ、まちに対する不満しか高まりません。他人の権利やお金にかかわる話を、具体的なデータをもってしないで、感覚的なイメージ操作でどう議論して、議論をどうしようか考えあぐねている状態のなかで「意見はございませんね」とやってしまう朝霞市役所の仕事のクオリティーは問題視しなければなりません。

雑な提案には、議論もなんだかなぁ、という展開になるもので、安い保育料で子どもを預けっぱなしでぐうたら親ばかり、という議論が展開されてしまいました。
本来の、保育所を運営していくためのコストと費用負担のあり方についての議論、費用がどのように使われていくべきなのか、という議論が希薄なまま、保育課一任みたいな結論になって、これでいいのかと思いました。
保育料値上げに向けて、財布の中からもぎられていく保護者の意見を言う場はここしかないのに、保護者代表の意見・感覚が十分に出たと思えません。それがないまま前に進んでよいのか、疑問に感じています。

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