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2014.08.31

8/30 雑記 決算議会の準備は大変

書類の山に囲まれている最近、息抜きみたいなエッセイみたいなことを書きます。

自治体がお金をいくら使ったか、監視をするのが9月定例市議会に提出される、決算審査の議案です。

朝霞市の場合、6つの会計があり、
ほぼすべての市の事務を網羅する、一般会計、
下水道事業を担当する、都市計画下水道特別会計
国民健康保険の収支を管理する、国民健康保険特別会計
介護保険の収支を管理する、介護保険特別会計
後期高齢者医療の市の収支を管理する、後期高齢者特別会計
上水道の収支を管理する、水道事業会計
の6会計があります。

9月定例会の初日の5営業日前の議会運営委員会(今年は8月22日)で議案が初めて示されます。その決算書が1000頁ぐらいあって、そこから9月1日までに大きな問題を発見し、本会議の質疑として通告しなければなりません。
朝霞市の場合、まだ決算書の報告内容が不親切で、対前年比の情報がない、決算数字の内訳となる積算が示されないものがたくさんある、など、議員自身で資料を取り寄せたり、加工しないとまともな審議ができない情報のままです。
さらには、行政側の各事業の自己評価がまた700頁にわたる資料があり、できればの範囲でこちらにも眼を通しておいた方がよいのです。
そうした作業も1日までにおおかたやっておく必要があります。

それでも間に合わないので、疑わしいことはとにかく質疑通告しておき、疑いが晴れたら通告から取り下げるということもあります。

また私は与党ではない議員なので、市長がやってしまったことを基本的に批判なしい立場の与党議員よりいっそう、事業の結果の評価である決算審査こそ、きちんとやらなくてはなりません。

人によっては仕事なんてそんなものだろう、と言われますが、書類と格闘している10日間です。

それが終わると、次は委員会の審議。それまでの10日間に、こちらは細かく議論していかなくてはならなので、鉛筆一本とまではいいませんが、電話一回線分の電話代ぐらいの金額から、問題がないか検証していかなくてはなりません。
これは分野が限定されているものの、私の担当する福祉・医療分野では、近年、基礎自治体全体で支出の割合が増えていて、支出内容としてどうかということが言われやすい分野なので、増えていても必要な支出か、確かに贅沢サービスになっている危険性があるか、ということを評価していくことが大事です。

こうした作業を下支えしてくれているのが、毎夏やってくる大学生インターンの学生です。
彼らが、アシスタント的に、膨大な流れ作業的なことを整理して、私に判断できる情報に加工してくれています。
本当は紹介したいのですが、前職で、労使関係に関しては先鋭的な仕事ばかりしてきた私のインターンだとわかると就職につまづくかも知れませんので、ご紹介していません。
しかし、今までお見えになったインターンのみなさん、適切なお願いをすれば、びっくりするぐらいきちんとアウトプットを出してくれる方ばかりで、私の裏書きで就職がスムースにいくなら、本当はいくらでも紹介したり、紹介状を書きたい人ばかりです。
もちろんすぐ怒る私より、人間はできた方ばかりです。

また、議会は仕事を誰も教えてくれません。
研修に行って教わることも多いですし、確かにそれは効率的に勉強できますが、水物の議論は、実地で痛いめにあったり、芸を盗んで勉強することが多くあります。
気づきは同僚議員の仕事ぶりです。特に予算や決算のチェックでは、共産党の石川議員に教わることや刺激を与えられることが多くあります。
現場に足を運ぶことの重要さでは、全然及びませんが同期の公明党の遠藤議員、大先輩の田辺議員に教わることが多くあります。
法的根拠を確認するということでは、弁護士の小山議員の姿勢に教わることが多いです。遵法闘争の裏返しではありませんが、自治体は少しであっても法律どおりにやっていないことはあります(それが市民に迷惑かけることではなかったり、さらには罰則がなかったりするものに限ってです)。そうしたところを突くところから、問題解決の突破口となることは、時々あります。
最後に、市長や行政にどんな質問をすべきか、その格調や、追及する手の強弱について示唆を与えてくださるのが獅子倉議員です。

仕事のうちあけ話で、今回はすみません。

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