« 7/14 滋賀県知事選挙で非自民が勝利 | トップページ | 7/14 財政の外部評価 »

2014.07.14

7/12 朝霞市博物館の連続講座・花上東武博物館長のお話

12日午後、朝霞市博物館で、東上線100年記念連続講座の最終回で、東武博物館の花上館長の講座がありました。

館長の話は東武鉄道の今後の経営に関して示唆が多く、花上館長への敬意とともに、そうした好奇心からも拝聴いたしました。

花上館長の話は、東武鉄道の成り立ち、東上線開通の終点駅の謎、東上線に関わったたくさんの枝線の存在とその歴史、とくに基地関係の枝線についてお話くださり、朝霞や上福岡などにまだ未解明な引き込み線がある、というようなことをお話いただきました。
もちろん朝霞駅手前の変電所から、今の市役所裏までの米軍の引き込み線の歴史や探索した体験なども。朝霞の引き込み線については、同じく米軍の引き込み線であった上板橋からグランドハイツ(光が丘)までの啓志線が本格的な存在だったのに、朝霞の方が運行本数が多かったようだ、ということもお話されています。

また東京の金肥の運搬をしていた歴史にも触れられ、こんな駅で降ろしていたなんて話もありました。当時は朝霞市も人口が5000人ぐらいの時代ですから、何も変なことではないと思います。

参加者からの質問に対応して、博物館経営の大変さなどもお話され、会社にとっては金食い虫だろう、という自己評価の上で、株価が低いので株主には厳しい評価を得ているが、東武の株は昔は沿線の資産家が長期保有を前提とするような株だったのに、という含みをもったお話もされました。

●前回は出られませんでしたが、前々回は、東上線100年の連続講座で、新河岸川の舟運の歴史と東上線の関わりが紹介されました。
明治の鉄道ブームでいくつか東上線の構想はあったようなのですが、新河岸川の舟運業者が関わりながら、最終的には鉄道王の根津嘉一郎とタイアップして、構想が実現していきます。
その過程で川越街道よりの計画から、中間の新河岸川寄りのコースをたどることになります。

●その他現在の東上線に関しては、
・東上線の名称変更はするかどうかわからない。名称変更するとブーイングが多い。何かよい名前はないか。
・8000系(白地に青線の車両)は信号設備の改良によって今年度中に東上線からは廃止。秩父鉄道を経由した伊勢崎線との車両の運搬も課題になる。信号設備が各社各線まちまちで、直通運転や車両の搬送に苦労する状況はどうかと思う。
・上州まで通さなくてよかった。今、東京から離れた地域の鉄道経営は苦しく、株価が上がらないのはそのあたりにある。
・秩父鉄道との相互乗り入れは西武の直通が本格化するなかで秩父鉄道側が断ってなくなったが、再開を申し入れられているようだ。
などのお話がありました。

●東上線という名称は、昨年の連続テレビ小説「あまちゃん」でもサイタマの象徴的ネタにされていたので、いろいろ思うところはありますが、私は変えないでほしい。東京メトロのアナウンスで「東武線」と言われるだけでも、この沿線ではないように受け止めてしまいます。トージョーセンって言いやすいですよね。アーパンパークラインなんて言いにくくてしょうがない。沿線イメージもないです。

|

« 7/14 滋賀県知事選挙で非自民が勝利 | トップページ | 7/14 財政の外部評価 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 7/14 滋賀県知事選挙で非自民が勝利 | トップページ | 7/14 財政の外部評価 »