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2014.06.30

6/30 わくわく号内間木線は小型バスへ~市内循環バス検討委員会の傍聴から

30日午後、わくわく号の見直しを検討する「市内循環バス検討委員会」を傍聴してきました。

今回は、基本的な考え方の整理と、わくわく号で最も採算の悪い、内間木線の改革の方向性が提案されました。
基本的な考え方は前回のおさらいをした後、見直しの基本的な考え方が提示されています。

見直しの基本的な考え方として、以下の論点が示されています。
・新規需要の掘り起こしや、利用の少ない区間の見直しによる経費の縮減を原資に、増便やバス停の追加などサービスの拡充を図る。
・見直し(にかけるコスト)は現行ルートにかかる経費を上限とする。
・わくわくどーむを中心とした路線網は、(再)検討する。
※データとしてわくわくどーむの来館手段として乗用車が59%に対してバスが4%にとどまっているデータが示される。
・路線バスとの運賃格差を是正して市民間の公平性をめざす
・委託方法を検討する。例えば全線を同じ交通事業者に一括委託する。
・運行経費の2分の1以上の運賃収入の確保を目標とし、状況により運行計画を見直す。
※データとして、経費に対する運賃収入が膝折溝沼線、宮戸線が5割、根岸台線4割、内間木線2割と示される。
を挙げています。

そのなかで今回は内間木線を中心的に改革案を示しています。現状の課題として、
・利用者数が少ない
・1便あたり10人以下である
・北朝霞駅発着の利用者がほとんどである
・通勤目的の利用が多い
・運行経費が2926万円で運賃収入は549万円。
と示し、

内間木線の改革の考え方として以下の4点に整理。
・北朝霞駅までの速達性を高める。そのために運行ルートを見直す。
・内間木地区の通勤交通等の新規需要の掘り起こしを促す
・内間木地区の面的な交通空白地域の連絡を補完する仕組みが必要
・自動車や自転車からバスへの乗り継ぎが可能な仕組みが必要

その結果、内間木線については、
内間木地区の循環区間と、北朝霞駅・内間木地区間の一体の路線にするか、分離するか
定時運行のバスにするか、デマンドバスにするか、
の2パターン×2パターンの4パターンが示されました。

市議会建設常任委員会と都市建設部長が、デマンドバスを実施している奈良県香芝市の状況を視察した結果から、デマンド方式はコストがかかりすぎる、利用者にわかりにくいなどの点が課題で、今回の改革としては無理として斥けられ、定時運行を前提に、循環区間と駅・内間木地区の路線を分離する方向でとりまとめが行われました。

なお、路線のショートカットの結果として、内間木線はわくわくどーむを経由しなくなる方向が示され、それについて委員から再検討を求める意見が出ましたが、①他の路線も経由する考え方は残っている、②わくわくどーむの送迎バスサービスも始まる、などの理由と、内間木線の利用者がまどろっこしい運転を利用しない理由として挙げていることから、北朝霞駅までショートカットする路線としたい、と方向性が示されています。

また委員から改革後の経費を問われたものの、明確な数字が出てくるのに時間がかかったのは、経営問題という観点が抜け落ちているのではないか、と不安を感じました。
どこまで採算性を求めるかということはあったとしても、やはり事業を経営するという観点を忘れてもらっては困ると思います。

●この改革で内間木線の経費抑制と利便性の向上は実現できそうですが、わざわざ2台を、路線を分離させて乗り継ぎさせることがよいのか、最終段階までに再検討が必要ではないかと思いました。
また運行分離をすることと通し路線とすることと、同じ2台でそんなに運行本数が変わるのか疑問です。乗り換えることはかなり大きな心理的障壁ではないかと思います。

●わくわくどーむに偏重した路線編成の見直しには私も賛成です。
わくわくどーむにわくわく号の路線か集中している割に、わくわくどーむ周辺の各施設にバスで通っている人の話を聞いたことがほとんどありません。上記の調査結果はそれを物語っています。
わくわくどーむにしても、はーとぴあにしても、利用者増にあわせてどんどん駐車場を増やし、マイカー利用者ばっかり優遇してきました。周辺の各施設とも、わくわく号に乗ることを誘導する案内もしていません。わくわくどーむに使いやすいバスダイヤに改正してくれ、という改善要望もありません。そうした中で、乗りもしないのに、特定の施設だけバス路線を集中させているのは不自然です。
バス路線がなくて高齢者だらけの地域はたくさんあります。また、本町地区や朝志ヶ丘など高齢者の移動ということには実態が深刻な地域もあります。そうした次のための体力をつくるための改革です。その人たちのことも考えて、安易な情緒論に流されずきっちり詰めてほしいと思います。

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