« 6/23 障がい福祉の介護サービス・申請日からの支給も可能に~市議会一般質問 | トップページ | 6/30 子ども子育て事業計画の骨格が示される~市子ども子育て会議 »

2014.06.28

6/27 集団的自衛権の意見書は否決~市議会定例会最終日

27日、市議会の6月定例会の最終日で、諸議案の討論・採決が行われました。

墓地の経営の許可に関する条例や、工事の労働者賃金の原資を確保するための一般会計補正予算など、市長提出議案11議案がすべて可決、国に対する意見書は3本中2本が可決し、集団的自衛権の容認に向けた憲法解釈に反対する意見書は否決されました。また、介護保険法の改正に関する市民からの請願は2本とも否決、という結果となりました。

●賛否の内訳や、私の賛成・反対理由については、下の「続きを読む」をクリックしてご確認ください。
また市議会ホームページの「トピックス」から、議案への各議員の賛否の表が公表されています。

●本会議終了後、全員協議会が開かれ、24日に判明した、朝霞市健康増進センター「わくわくどーむ」プールでのレジオネラ菌発見についての行政側からの報告が行われました。
わくわくどーむのプールで、10日に採取した水から、基準値以上のレジオネラ菌が、23日検出され、24日から休止していることの、てん末の報告でした。

事業を受けている業者が、発見から市への報告が遅れたことを中心に問題とする報告が行われました。
もちろん危機管理体制の問題を指摘するのも重要ですが、レジオネラ菌に市民が感染して健康障害が起きていないか確認する体制の報告の方が大事ではないかと思い、指摘しました。

同僚議員からは、報告を待って施設の休止を決める体制が問題で、危険と思ったら現場で休止できる体制づくりが重要というのは強く同感しました。
業者の問題もありそうですが、市側も市議会開会日で、議会対応に追われており、また当日には、施設や担当課に対して急な資料請求が議員の側から行われていたようで、そうしたときの危機管理体制が問われそうです。

昨日の市議会の可決状況と賛成・反対の内訳
※審議した順番となっています。

第36号 一般会計補正予算(第1号) 【可決】
【賛否】 賛成
賛成 進政会、公明党、絆、明政会、黒川(討論者:野本、黒川)
反対 共産党、田辺、小山(討論者:斎藤、田辺)
【私の賛成理由】
・設計上の労働者の賃金単価改善のための原資確保という点では賛成したい。
・ただし、不自然な6月補正での仕様変更事業があることや、シルバー人材センターへの再委託で、労働者の賃金単価が十分に払われず企業の内部留保になってしまうことが危惧される。今後公契約条例や、賃金が原資に対して十分に払われないシルバー人材センターへの委託を職安通じた高齢者雇用に切り替えさせるなど努力が必要。
・消費税対策として、非常勤職員制度を整備したので直雇用も考えるべき。

第33号 市税条例の改正(専決処分の承認)【全員賛成で可決】

第34号 都市計画税条例の改正(専決処分の承認)【全員賛成で可決】

第37号 市税条例の改正 【可決】【主な内容】
・軽自動車税等の改定
・法人市民税と国の法人税との負担割合を変更し、地方交付税財源にする国の法律改正にともなう法人市民税の改定
・金融損益通算の導入
【賛否】 反対
賛成 進政会、公明党、絆、明政会、小山(討論者:野本)
反対 共産党、田辺、黒川(討論者:斎藤、黒川)
【私の反対理由】
・国法の改正で市の責任ではないと重々承知しての反対。
・軽自動車は地域を支える乗り物。大型な乗用車と社会的にかかる負担は違うし、利用目的も違う。にもかかわらず、イコールフッティングという考え方で今回改定が行われたが、考え方が間違っている。
・法人市民税の改正については意義を見いだしている。

第39号 非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例改正 【全員賛成で可決】

第42号 財産の取得について(消防団の無線設備の交換) 【全員賛成で可決】

第40号 墓地の経営の許可に関する条例の一部を改正する条例 【可決】
【賛否】 賛成
賛成 進政会、公明党、絆、明政会、共産党、田辺、黒川(討論者:船本、田辺、黒川)
反対 小山(討論者:小山)
【私の賛成理由】
・規制強化になる船本議員の賛成討論に加えて、年々死亡者が増えている朝霞市において、墓地政策をどこかで考えないと、いくら規制しても作る圧力が今後増してくる。ゆりかごから墓場までという言葉があるが、都市住民にふさわしい、高齢化にあった墓地のありようを考えながら、墓地政策を考えてもらいたい。
・議会内で法解釈をめぐって混乱した議論があった。そもそも(原則自由・例外規制の)都市計画法と(原則規制・例外自由の)墓地埋葬法は歴史が違っており、別の法体系だったからだろう。今後、新規条例、大きな条例改正には逐条解説の提出を求めたい。

第35号 国民健康保険税条例の改正(専決処分) 【全員賛成で可決】

第38号 国民健康保険税条例の改正 【可決】【内容】
・金融損益の通算
・行政不服申し立ての回答の理由付記義務の拡大
【賛否】 賛成
賛成 進政会、公明党、絆、明政会、小山、黒川(討論者:駒牧)
反対 共産党、田辺(討論者:石川)

第41号 健康増進センタープール事故防止等検討会条例 【全員賛成で可決】

第42号 固定資産評価審査委員会委員選任の同意 【全員賛成で可決】
【内容】
橋本正彦様に委員選任することを同意

請願第1号 「要支援者に対する介護保険サービスの継続」を求める意見書提出を求める請願書 【否決】
【内容】
介護保険から要支援を外すことに反対する意見書を国に提出することを求める請願
【賛否】 賛成
賛成 共産党、田辺、小山、黒川(討論者:石川、黒川)
反対 進政会、公明党、絆、明政会(討論者:駒牧)
【私の賛成理由】
・要支援を介護保険から外し、自治体施策とすることの意味はあるが、効果が出るのは福祉先進自治体。朝霞市の場合はかなり厳しい。
・介護保険料が上がるのを抑制する改革というが、介護保険から外せば一般財源であったり、地域住民の無償労働というかたちでの負担となるだけである。結局どこかが負担することになる。

請願第3号 「医療・介護総合法案」に反対する意見書を国に提出を求める請願 【否決】
【賛否】 反対
賛成 共産党、田辺、小山(討論者:石川)
反対 進政会、公明党、絆、明政会、黒川(討論者:駒牧)
【私の反対理由】(議場では発言せず)
・部分的には賛成できる内容だが、在宅医療、在宅介護に否定的なスタンスは考え方が違うため。

議員提出第2号 軽度外傷性脳損傷に関わる労災認定基準の改正と教育機関への啓発・周知を求める意見書 【全員賛成で可決】
(全会派・無所属議員の共同提出により、質疑・討論は省略)

議員提出第3号 手話言語法制定を求める意見書 【全員賛成で可決】
(全会派・無所属議員の共同提出により、質疑・討論は省略)

議員提出第4号 集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈を行わないことを求める意見書 【否決】
【賛否】 賛成
賛成 共産党、田辺、小山、黒川(討論者:斎藤、田辺、小山、黒川)
反対 進政会、公明党、絆、明政会(討論者:野本)
【私の賛成理由】
・自衛権は国の存立の自然権として認められていると解釈されでいる。その中で佐藤、田中、三木内閣期に確立された、専守防衛を前提に、集団的自衛権を否定してきたことは賢明な判断だった。
・国際紛争は同盟・対立関係から話が大きくなっていくことが少なくなく、自衛権は他国の判断に左右されない方がよい。
・1995年の総理大臣談話で「戦後50年の終戦記念日にあたって」で、周辺諸国に多大な迷惑をかけた歴史を振り返っている。
・公明党が、この間、与党内のタフな交渉にたえて大きな譲歩をかちとってくれた。感謝したい。その背景には、自治体議会によるこうした意見書可決、公明党自治体議員の努力があると思う。朝霞市でもぜひそうした態度表明に協力をお願いしたい。

|

« 6/23 障がい福祉の介護サービス・申請日からの支給も可能に~市議会一般質問 | トップページ | 6/30 子ども子育て事業計画の骨格が示される~市子ども子育て会議 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 6/23 障がい福祉の介護サービス・申請日からの支給も可能に~市議会一般質問 | トップページ | 6/30 子ども子育て事業計画の骨格が示される~市子ども子育て会議 »