6/2 政界再編の動きに
皮肉なもので、議員になってあまり政局を書くことはなくなりましたが、久しぶりに政局について書きます。
維新が割れて、ゆいがくっつき、そこに民主党がなんて話が進み始めています。
数あわせの政界再編は、また非自民の一方的な政界再編を必要とするだけではないか、と私は懐疑的に思っています。
まとまれば、まとまれば、と言いますが、そういうことは、票を動員する労組や農協や業界団体などの中間組織の束縛が機能していた時代にできることで、浮動票だらけの今はまとまっても、有権者に識別されなければ、1+1は1ちょっとにしかならないことの方が多いです。
まとまって効果が出せるときは、追い風、勝っているときだけではないかと思います。
残留した維新、ゆい、みんな、民主が、金太郎飴のような改革志向を持ち、どれがどのように再編しても、結局は、90年代半ばのまんまに、岩盤規制の粉砕、行政のムダゼロみたいな話しか提案できない結果になっている、非自民の側の構想力のなさの問題があって、そのなかで大同団結しようが分裂しようが、90年代の時代状況から大きく変わった前提のなかで、解決すべき問題に何の回答を出していることでもないと思います。そうであるなら、再編しても状況はあまり変わらないのではないかと思います。
もちろん再編の効果が全くないとは言いませんよ、民主党を中心にマイナスイメージで苦労している人が、党の看板が変わるのでそのマイナスが打ち消され、多少、来年の統一自治体選挙に出る、市区町村議会議員の当選者数が改善するぐらいの効果はあるかも知れません。個々の市区町村議員には再編に強い期待を示す人も少なくないでしょう。
民主党の状況だけ見てみると、こうした再編話に懐疑的な海江田代表を引きずり下ろそう、と動きが始まっています。
また、民主党の悪い病気が始まった、と思っています。代表を変えても、体質や行動が変わらなきゃ、市民からの信頼は取り戻せないのではないか、と思います。そもそもこの代表を変えれば、という体質が、諸々の党内の混乱を助長し、そして国民の民主党の期待を裏切るような結果ばかりを積み重ねた、根源的な問題ではないかと思っています。
また、党首選の前倒しなどと言っている議員も見受けられますが、任期満了にしか行われない一般党員を含めた党首選を行わない(もちろん規約上はやることになっていますが、選んだばかりの党首をひきずり下ろすような可能性を持つ一般党員投票などやれないか、出来レースでしかできないでしょう)、という結果になるのですから、地域で民主党議員の誘いに乗って党費を払い、かつ選挙になればかりだされているだけの一般党員の帰属意識はますますなくなっていくのではないかと見ています。
まぁ、自分が所属してもない政党のことなのであくまでも評論の域を出ませんが。
●じゃあお前は、と言われそうですが、どこの政党に所属するわけでもなく、会派に属するわけでもなく、ただ朝霞市にとっての自治体経営、市民の最小不幸を考えて、西欧型社会民主主義の観点も加えて、市の行政に修正を加えるための行動しているわけですが、あまりその「主義の観点も加えて」という場面も限定されています。しかし、自治体議会に立場は関係ないなどと、自分の立場を誤魔化すような偽善的なことも言いたくないし、悩ましいところです。
●社会民主主義については、前の選対委員長の安住さんが野党結集の軸ではない、と明言されているので、私はこの再編に巻き込まれることはないでしょう。
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