12/9 国民健康保険特別会計補正予算などに反対
12月9日朝霞市議会の福祉・医療分野を審査する、民生常任委員会が開かれました。
かけられた議案4件のうち、一般会計補正予算案と、国民健康保険特別会計補正予算案に反対、介護保険特別会計補正予算と指定管理者の指定については賛成しました。
①国民健康保険特別会計補正予算
各健保組合・協会けんぽなどから、国保が受け持つ定年退職から74歳までの前期高齢者の医療分の財政調整で受け取る「前期高齢者交付金」について、今年度予算で過大に見積もり過ぎていたので、4億2000万円もの歳入欠損が発生したための補正予算を内容とするものです(他にも給付の増額やその他支出増もありますが)。
歳入見積が過大だったことを、過去2年「交付金」の伸びが高かったのでグロスの金額にその伸び率を適用した、と説明しましたが、近隣3市でそんなことはしていません。
調べていくと国が「交付金」の算定に使うべき標準の計算式から出た結果を使わなかったことが判明、否定も肯定もしませんでしたが、一般会計からの投入も抑えたければ国保税も上げたくない、という矛盾する判断を両立するためにこんなことをしたとしか思えない内容でした。結果として、美しすぎる当初予算に対して、年度途中で帳尻があわなくなって貯金を取り崩して補正予算を組むことになってしまい、例年どおりだらしなくお金が消えています。そろそろ朝霞市の貯金が底を尽くというときに何をやっているんだ、と思います。
したがって、 結果的には補正予算で何とかしてやるしかないことなのですが、私はこのようなことを繰り返させないためにも、心を鬼にして討論をし、反対といたしました。
ただし私も、3月の市議会でその問題を予算審議でをチェックして指摘しきれなかったわけで、今後の反省です。一見、誰もが操作しなさそうな予算についても疑ってかかることが大事だと思いました。
採決では、石原、星野(進政会)、遠藤(公明)、石川(共産)の5委員が賛成で、私が反対しましたが、委員会では多数決で原案可決です。
②一般会計補正予算
同様に上記の国保財政投入のための補正予算です。福祉関連では、障がい者関連の支出の追加や、子ども子育て新制度のシステム開発料、民間認可保育所の待遇改善の補助など、今回の補正予算で、意義があり、国や県からの補助もあってやらざるを得ない事業もありました。
しかし、予算の大半は朝霞市の6億円の貯金から3億円切り崩し、市職員の賃金引き下げによる2億円を加え、5億5000万円を国保の財政投入する内容で圧倒しています。そのうち4億2000万円は意図してかせざるか、かなり高度な判断を通過したような事務ミスによるもので、国保特別会計の補正に反対する以上これも反対せざるを得ないとして、討論をし、反対いたしました。
いつもは予算は包括して提案されて内容の個別に賛成反対できないものですから、いろいろ文句をいいながらも、おおむねよしとして賛成してきましたが、今回は反対しました。
採決では、石原、星野(進政会)、遠藤(公明)が賛成、私と石川(共産)が反対しましたが、委員会では多数決で原案可決です。
③介護保険特別会計補正予算
介護保険の利用実績に応じて、その内容の凸凹を調整することと、約1億円程度の財源投入をするための補正予算で、これについてはおかしな事務は見られないことから賛成しました。
採決では、委員会では全会一致で原案可決です。
④指定管理者の指定(健康増進センターわくわくどーむ)
来年度からの指定管理者を選び直したわくわくどーむについて、指定管理先を明治スポーツプラザする議案です。
委託料のうち人件費が削減になっているとこと、雇用を新事業者に継承されるか今いる労働者に説明をしていないことについては問題視し、指摘しました。石川議員からは、選定の過程の公開性について問題を指摘、遠藤議員からはプレゼンテーションに出ていた障がい者雇用は守ってもらうこと、などが指摘されました。
私もこれらの問題点を指摘しつつも、新たな委託先とすることを認める討論を行い、賛成しました。
採決では、私と、石原、星野(進政会)、遠藤(公明)が賛成、石川(共産)が反対して、委員会では原案可決となりました。
なお、神谷議員(絆)は委員長であるため、通常は採決で賛否を表明しません。
●わかりやすくするため順番を変えましたが、審議したのは②→①→③→④の順です。
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