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2013.12.29

12/29 有楽町線の豊洲分岐線建設に反対

オリンピックのために有楽町線の豊洲から分岐して江東区を南北に突き抜ける「8号新線」が復活しそうです。
成田と選手村を短絡するルートというのですが、オリンピック選手や関係者が、通勤電車なんか使って都心にやってくるのでしょうか。
鉄道を使ってやってくる観客なら、選手村が行き先ではないはずです。

すでに東上線は、有楽町線、副都心線と乗り入れ、そこに西武が接続され、東急東横線が接続し、将来的には相鉄線が日吉から東横線に流入してきます。もう、たこ足配線もいいところです。
そこにスキルの低い東京メトロのダイヤ管理がかさなり、微弱な遅延が毎日繰り返され、どこか一つが人身事故があれば関係する路線全てのダイヤが狂っている状況です。

「8号新線」はバスの頻回運転で十分な郵送力。そこにわざわざ地下鉄を通すのは、ほんとうにムダです。
地方都市の公営交通がダメになったのは、もともとバスや路面電車が1~2分間隔で運転しているようなところを需要があると誤算して地下鉄を通したら、輸送力が余って運転間隔が10分近くあくようになり、さらに階段があったり、一事が万事乗り換えが必要になるなど、便利さになれてきた利用者が公共交通を見放してクルマを利用するようになったからです。

この地域の利害でいうと、鉄道路線網をさらに複雑化させて、恒常的な遅延や事故運休のリスクが増える枝線ができることは反対です。百害あって一利ぐらいしかありません。

●オリンピックだからといって、東京ばっかり公共事業をドカドカやることになっています。こんなことでよいのかと思わずにはいられません。

●「定刻発車」で、鉄道のリスクは、運行させるために10工程あったとして、それぞれの工程で1000分の1のトラブルのリスクを抱えていると、1割運休することになる、というような話が書いてありました。東上線・有楽町線・副都心線を使っていると、それを実感します。

●最近、外出すると行きか帰りには必ず電車の遅延に巻き込まれます。とにかく頻発しています。
そうすると、部分運休などがあり、昨日などは、急行と快速が運休になったので、和光市と成増の間をわたる電車が1時間に4本しかなくなってしまいました。しかもその2本は準急と各停で、池袋にはほとんど同じ時間に到着します。実質1時間に2本しかない状態でした。志木行各停を大幅に減便して、成増止まりにしたことがこんなことになっています。
あっちにもこっちにも行ける路線になった一方、それぞれの目的地には30分に1本しか電車がない、というのが実情です。ダイヤが混乱するとそのダメダイヤの本質が露呈します。

鉄道新線計画:五輪決定で構想浮上 羽田−成田や新東京駅毎日新聞 2013年12月28日 23時58分

 訪日外国人の増加や2020年の東京五輪開催決定をきっかけに、政府内で眠っていた都心の鉄道新線の計画が動きだした。目玉は東京都心から羽田、成田両空港へのアクセスを改善する「都心直結線」で、途中駅として新たに「新東京駅」を建設する。羽田から東京西部へ抜ける「新空港線」と臨海副都心と東京東部を結ぶ「地下鉄8号新線」の構想も浮上。政府は外国企業の誘致促進にもつながるとみて東京の国際競争力向上を目指す。

 首都圏の新線整備の必要性は、運輸政策審議会や観光立国推進基本計画などで指摘されていたが、建設財源の手当てや採算性の問題などから実現してこなかった。ただ、空港から都心までのアクセスの不便さは「首都・東京の最大の弱点」(国土交通省幹部)。五輪開催の決定を契機に計画の実現に向けた機運が高まり、既に国や東京都、私鉄各社などが複数の路線について事務レベルの協議を水面下で始めている。

 政府関係者によると、「都心直結線」は都営線の押上−泉岳寺間の約11キロにバイパス(新線)を整備し、既存線の押上−成田空港、泉岳寺−羽田空港とを結ぶ計画。事業費は4000億円程度を見込み、地下40メートル超にトンネルを掘る「大深度地下方式」でカーブの少ない線路を敷くことで在来線では最速レベルとなる時速120〜130キロ超を目指す。

 新東京駅は現在の東京駅丸の内側に建設し、リニアと同じ27年開業を目標とするという声もある。直結線が開通すれば現在1時間半程度かかる羽田空港−成田空港間は50分台に、羽田空港−東京間は現行の27〜36分から18分に、成田空港−東京間は53〜55分から36分にそれぞれ短縮できる。

 「新空港線」は東急多摩川線と京急空港線を地下に約3キロ延伸して直結し、相互乗り入れしている副都心線や東横線とつなぐ計画。羽田空港から渋谷、新宿、池袋などを経て東京西部までを結ぶ広域の交通軸が形成される。「地下鉄8号新線」は、既存線の豊洲から北側に延伸して住吉までの約5・2キロを結ぶ計画で、五輪の選手村建設などで開発が急ピッチの臨海副都心から東京東部へのアクセスを改善する。「新空港線」と「8号新線」の事業費はいずれも1000億円程度となる見通しで、関係者は早期の計画実現を目指している。【三沢耕平】

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