12/19 朝霞市の新しい未就学児政策づくりが始まる
19日午前、2015年度からの朝霞市の新しい未就学児への保育園・幼稚園政策を始める計画策定のための「朝霞市子ども子育て会議」の第1回があり、傍聴してきました。
市の子育て支援課から、①国の政策変更による計画策定の必要性、②朝霞市の未就学児がどのようなところに通所しているのかという統計、③現在行われている保護者アンケート「ニーズ調査」用紙の紹介などが行われました。
・現在行われている保護者ニーズ調査の単純集計を12月中に県に報告する(県の子ども子育て事業計画策定に供用するため)
・ニーズ調査の結果算出される、朝霞市の保育や幼稚園の必要量は、2014年3月末までに国に報告する。
・2014年6月頃までに新条例を議会に出す。
・幼稚園や保育所の入所募集受付のために2014年9月までには事業計画をまとめ、パブリックコメントにかける。
とスケジュールが示されています。
委員からは、
・保育の需給計画にとどまり、子どもの幸福、子どもの育ちをどうするかという視点の提起がない
・アンケート調査がすでにされているのは残念。委員で意見を出し合ってつくりたかった
・学童保育のことはどうなっているのか
・この計画策定を通じて幼稚園と保育園の平等化を期待したい
・子ども自身の声を聴かなくてよいのか
などの意見が出されました。
●福祉政策は、門戸を開いてフラットな仕組みを作ればつくるほど話も制度も複雑化するなぁ、というのが実感で、タテワリが良くないと批判してきた一方で、その壁を壊して新しい仕組みを作るというのは難解なことではないか、と委員のみなさんの反応をみて感じたところです。
●上記委員のみなさんの意見、懸念はすでに2005年にスタートした朝霞市子どもプランの策定でも指摘されていたことで、そのことで私が先の議会で、子ども子育て会議設置条例をめぐって厳しい委員会質疑、本会議質疑をおこないました。
●知りうる範囲ですが今回選ばれた委員は、朝霞市の子どもに関わる人たちのなかで、当事者性も見識も高いメンバーではないかと思います。その点について市の子育て支援課の仕事を評価したいと思います。問題はこの委員のみなさんの見識をどう引き出して政策にできるか、ということです。そういう意味では、3月のニーズ調査の報告書を国に提出した後の、事業計画策定のどこかの段階で、じっくり時間をとって委員のみなさまの自由な討論の機会を作った方がよいのではないかと思いました。
やはり、25人の委員が一同に会して、市の提案説明時間を含めて2時間のなかで、自由に議論するというのは難しいことです。それぞれの委員に、得意分野やあまり意味のない分野の議論もあり、分科会を設けるべきだと改めて感じています。
●委員枠ですが、私が設置条例案審議でこだわった、①保育園の保護者会に組織化されていない民営保育所の利用者の保護者、②労働団体枠委員について、幹部あて職ではなく育児と仕事に苦労している労働組合員を登用せよ、ということについては子育て支援課に尽力いただいたと思います。
●労働団体枠の委員の方から、学童保育に関して、小学生から意見を聞いて課題を洗い出すべき、と指摘があったのが意外でした。保育行政については、保護者としての立場で最も強調する立場のところ、なかなか朝霞市では言いにくい、子どもの声を政策に、ということを堂々を言っていただいたことはよかったのではないかと思います。やはり団体枠委員も、どういう委員に来てほしいか、ということを呼ぶ側がきちんと整理するとよい効果が出てきます。自画自賛みたいですが…。
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