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2013.11.06

11/6 NHKのいう「岩盤規制」って何ですか

NHKの「時論公論」で国家戦略特区が「岩盤規制」を切り崩せるか、という前提から話に入っています。

ここ15年の規制緩和、規制改革の議論の果てに、やはり規制を緩めることは難しい、と結論づけてきたものを、「岩盤規制」として論証もなしに不合理で経済の足を引っぱっていると決めつけたこの報道のあり方はおかしいと言わざるを得ません。

むしろ規制緩和で、競争がダンピング合戦になり、生産性が下がった世界も少なくありません。規制緩和でガンガン働かされ、働けども働けども豊かにならない、とすれば、それは規制緩和で豊かになったということにはならないのだと思います。規制緩和を議論するときに、そういうマイナス面もきちんとふまえて、規制があれば、官僚がいて「岩盤規制」とレッテル貼って、シロウトを騙すような商売をマスメディアがすべきではありません。

また、そもそもテレビ業界ほど規制業種はありません。インフォーマルな部分でも、かつての国営企業・電通が広告の半分以上を握っていて、まさに「岩盤規制」そのものです。独禁法を適用して広告代理店の寡占をやめさせることは重要じゃないかと思っています。
さらには、そのなかでもNHKの存在は、「岩盤規制」への批判のロジックから言えばまさに「岩盤規制」そのものの存在じゃないのでしょうか。私は、規制も必要なものがある、という立場ですから、そういうNHKでもよいとは思っていますが、当のNHKの解説委員が「岩盤規制」という前提から話をするなら、NHKこそ市場化テストをしてみたり、分社化して競争させたり、してみてそれで放送の質が上がることを証明してもらいたいものです。

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