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2013.10.31

10/31 保育園待機児童問題に新対策

Dscn4086午前中、埼玉県南西部消防本部が開いた「第14回屋内消火栓操法技術大会」に出席しました。朝霞地区4市内の事業所の防災組織33団体が、消火栓の操作技術を競うもので、事業所のカラーがいろいろ見えて、興味深く見学いたしました(写真は朝霞市にある本田技研二輪R&Dセンターチームです)。

午後は中座し、市の保育園運営審議会を傍聴いたしました。
朝霞市福祉部から提供された今回の提案と資料はいろいろな意味で秀逸でした。

保育園の増設ということで、2014年4月から、あさしがおか保育園(朝志ヶ丘・浜崎団地向かい)と仲町どろんこ保育園(朝霞駅東口・あけぼの公園となり)が開所し、北朝霞保育園分園を0歳児のみとして定員増を図ることが報告されました。

その上で新たに待機児童対策として、定員調整が提案され了承されています。
朝霞市の待機児童問題は、1~2歳児が深刻な状況で、3~5歳には逆に大きな余裕があります。
そうしたなかで、漫然と待機児童対策として保育園を増やすだけの対策を行えば、3~5歳の定員がだぶつき、1歳~2歳児の保育需要が解決しない一方で、3~5歳児には定員割れというミスマッチが起きてきます。それは保育事業者と福祉予算を痛めつけることになります。私はここ1年、年齢別の不均衡問題を解決するよう市に伝えていました。
今回の提案では、毎年の新たに開く保育園は、新設の段階で1~2歳はすぐ埋まる一方、4~5歳児が著しい定員割れでスタートし、せっかくの施設や職員がもったいないことと、保育園側も経営的に苦労していたことに着目した対策が打たれます。

来年2014年4月に開く、あさしがおか保育園(浜崎団地向かい)と、仲町どろんこ保育園では、4~5歳児の募集はせず、その分の施設と職員を、1年目は1歳児、2年目はそのまま持ち上がって2歳児の受け入れ枠に振り向けます。
そのようにして超過受け入れした子について、3歳児からは市内全体で余裕があるので、近隣保育園等に優先転園してもらう運用をすることが始まります。
これによって、2歳児の大半は待機児童問題が解消し、夫婦ともにフルタイム、あるいはひとり親のフルタイムの場合でも、園の選択で厳しい条件を出さなければ入ることができる可能性が見えてきました。1歳児については待機児童数を大幅に削減できる見込みです。保育の連続性については課題ですが、どうしようもない状況よりはましになるのではないかと思われます(まだそれでも1歳児は年度途中入所はまだ厳しい状況が続きます)。
ただしこの制度は、①追加枠がなくなる再来年にどうするのか、②2歳児が終わった後の転園がスムースに行くのか、が課題になります。もちろん3歳児からは定員に余裕があるので、数理上は可能でしょうし、事前了解事項として入所させるのでしょうが、2年たった後に軋轢になるかも知れません。

前回審議会で委員から指摘され、私も議会質問のやりとりの準備などで作ってきましたが、朝霞市内すべての未就学児が、保育園、幼稚園、家庭保育室、民間保育室にどのように通園しているのか集計した表が出されました。これによって、潜在的保育ニーズをあるていどおしはかる基礎資料が提供されたものと言えます。ちなみに、すべての未就学児のうち、保育所、家庭保育室、民間保育室、いわゆる保育所利用児童は29.4%に達し、全国的な平均水準に近づきつつある状況です。

保育園運営審議会で提出された資料

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