9/5 昨年の市のお金の使い道、子ども子育て会議設置など、議案への質疑をしました
5日の市議会本会議で、9月定例会に提出されている議案に対する質疑を行いました。本会議の質疑では、おおまかな項目でしか聞いてはいけないという約束ですが、これだけ行政が細かく仕事している時代に、雲をつかむような議論しかできないのも問題だと思っていて、項目は細かくても根幹に関わる話を中心に質疑をしました。
●決算審査をする9月定例市議会の議案質疑の日は毎回12時間以上かかります。今年は10:00にスタートして22:30に終わりました。スタートが遅れたので、各議員、軽量級と判断した質疑をはぶき、今年は共産党が一般会計決算と道路認定議案しか質疑をしなかったのでこのくらいですが、真剣にやろうとすればまだまだ質疑するところはあるなぁ、という感じもしています。予算特別委員会方式がいいのか、今の本会議の議案質疑を複数日にしてもう少し広げるのか、実質的な決算審査にするためには、考えなきゃいけないことたくさんありそうです。ここで大括りの質疑をして、4つある常任委員会で詳細の質疑が行われ、最終日に本会議に戻され採決となります。
●財政調整基金が毎年4億円ずつ減少しながら残高が7億円となっている今、財政状況の厳しさをどう打開するかという質疑が多かったように思います。公明党と小山議員が財政を良くするためにどうするのか追及している
のが印象的でした。
●第80号議案の職員定数の改正条例は、教育委員会にかかる部分があったのに教育委員会に諮っていなかったということで、市長側の申し出で取り下げになっています。教育委員会に諮って了承を得られた後に、次の市議会で再提案されることにとなります。
●議案質疑での私の質疑と答弁は続きを開いてください。
①平成24年度一般会計決算
Q 決算情報の市民理解を深めるために、データ公開、財政白書づくり、決算統計の全面公開、事業別の前年対比情報の提供、「主要な施策の説明書」でのアウトカム評価は?
A データ公開はシステム改造後に。財政白書はしない。決算統計は市立図書館に月末から配備する。対前年比情報の作成は検討課題。主要な施策の説明書でのアウトカム評価を書かせていきたい。
Q 資金繰り倒産の危険性があるが、対策は?
A 財源確保できたときに少しずつ財政調整基金に戻したい。
Q そんな細切れの対策で追いつく減り方ではないのではないか。
A 財政支出の節約に取り組んでいきたい。(ここは平行線)
Q クリーンセンターの電気料金が大幅に増えているが?
A 東電の値上げによる。
Q 東電以外に当たったのか?
A クリーンセンターで使用する電力の電圧が高すぎて、東電以外に見つからなかった。
Q 労働費の大半が勤労者住宅資金貸付となっているが貸し出し状況は。
A 2012年度で1件180万円のみ。
Q 結局、市中銀行に融資審査をしてもらっているのだからお金のない人のための住宅融資でもない。高金利の時代の遺物ではないか。市職員の無駄な事務を増やしているだけではないか。やめている自治体はあるのか。
A 県内では、川越市、川口市、飯能市、狭山市、志木市、和光市、富士見市でやめている。
Q ほんとうに勤労者のためになる施策に集中してほしいが。
A 融資のあり方については、今後の課題である。
Q 指定管理先に指定管理料を払って戻させているが、社会福祉協議会を中心に戻させている額が大きすぎる。事業の管理権の裁量を与える趣旨から、剰余金を戻させるのは不適切ではないか。
A いずれも公益法人(市の外郭団体)であり、剰余金を持っても使途がない。
Q そんなこと言っても十分な職員を採用しない、休暇を取らせないなど労基法にもとる運用もあると聞いている。それで余らせたお金を受け取ってしまう方も問題だ。一方利用者数によって収入もコストも変動する事業もある。そうしたものは指定管理ではなく補助金方式にして、固定費のみ指定管理料として扱うべきでなはいか。
A 指定管理の仕様として払っている。補助と組み合わせることができるのか研究したい。
②国民健康保険特別会計決算
Q 市民の受けた医療内容についてデータを入手して保健対策をしているのか。
A データは入手し分析している。保健対策して商工会や農協と連携していきたいが、現役時代は社会保険に加入して、給付が大きくなる頃に国保に来るので、その予防対策は課題だ。
②都市計画下水道事業特別会計決算
Q 老朽下水道の対策の進捗は。
A 黒目川の下をくぐる管の補強をしたところ。
③介護保険特別会計決算
Q 介護認定者数と、実際の介護利用者に乖離があり、要介護度3~5にいるが、どうなっているのか。
A 要介護度4と5で未利用者が125人いる。医療を使っているのではないか。
Q それは状況を把握しているのか。一人ひとり追跡しないと、家族とうまくやっているか、とんでもない状態におかれているかどちらかだ。
A 個々の状況はわかっていない。確かに大変なことになっていてはいけないので、対応を考えたい。
④後期高齢者医療特別会計決算
Q 毎度お聞きしているが、市民の受診データを入手して保健対策に活かせているか。
A データ入手できたので今後保健対策に活用していきたい。
⑤平成25年度一般会計補正予算案
Q 罰則はないが地方財政法にのっとって「実質収支」の半分を財政調整基金に積んだのか。
A 今回から本則にもどしてそういう扱いはした。財源が不足するので取り崩しもしている。
Q 街灯交換の補助金のために補正が出されているが、補助金の上限は設定していないのか。全庁的にそうした補助金がないか再点検して、生き死にに関わらないものについては、太陽光発電の補助のように上限を設定したり事前募集をかけるべきではないか。
A 街灯のLED化は意義のあることなので、補正計上した。
Q 私の聞いていることはLED化の意義でなはく、生き死にに関わらない補助金で青天井に出てしまうものはないかということだ。金庫があと数年でカラになる時に、それでいいのか。
A 団体から要望されたものであり、市として意義があるとして判断した。
Q 子ども子育て会議の関連予算が出されているが、委員報酬とコンサルタント料しかない。市内イベントや、子どもや保護者への聞き取りやワークショップなどやろうとする予算はないのか。
A 計上していない。コンサルタントの業務の内容として考えたい。
Q コンサルタントが予算を握って計画策定することになってもよいのか。
A 財政と相談しながら児童福祉行政全体として考えたい。
⑥子ども子育て会議条例案
Q この計画の最大の当事者である子ども自身の意見を計画に反映させるための仕組みはないのか。
A 中高生にはアンケートを行う。
Q アンケートは限界がある。出す人でバイアスがかかるし、書くということでホンネを隠す。委員としての参加は無理でも単発の座談会とかワークショップぐらいは考えないのか。
A ワークショップの実施などは、コンサルタントへの発注仕様として考えたい。
Q 主には保育整備計画だが、待機児童問題を抱えている保護者の意見はどのように聞くのか。
A アンケートで実施する。
Q 誰に聞くのか、どのような状況の人に聞くのかは難しいが、アンケートには限界があるのではないか。
A コンサルタントと相談して検討したい。
Q 労働団体枠の委員をただ労働団体に投げると、役職の高い役員が委員になって出席もしていないという話を聞く。働きながら子育てをしている人の代表として参加してもらうのだから、きっちり意見を言ってもらわなければ困ると思う。委員の依頼では、性別を指定したり、その労働団体のなかでの女性部とか女性委員会とか男女共同参画委員会の担当者と指定したり、子育てを担いながら働く役員に依頼するとか、内容を指定しないのか。
A 頼み方を考えてみたい。
Q 学識経験者とコンサルタントが合わないと問題が起きる。委員がコンサルタント選定に関与できないか。
A 12月に国にある程度の報告書を出さなくてはならないので、委員選定とコンサルタント選定は並行してやらなければならないのでできないが、選び方で工夫したい。
⑦市道路線の設置(駅前通百歩ラーメン前の新しくできた都市計画道)
Q 交通安全対策は
A 道幅を狭めたり、交差点部分には道路のカラーリングをして注意喚起をしたい。
※この質問は今後の展開についていろいろ質疑したかったのですが、親族の土地がわずか数㎡予定地にひっかかっていて、地方自治法上の制約にかかる可能性もあって、そこは質問を控えましたが、共産党の斉藤弘道議員が都市計画道としての見通しなどきいていただきました。
この他2議案で質疑を行っています。
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