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2013.09.27

9/26 決算、補正予算、子ども会議条例など市長提出議案、2議案除きすべて通過

26日、9月定例市議会の最終日でした。

市長提出議案の決算6議案、補正予算5議案、延滞金利見直し関連3議案、道路敷地上の占有料新設1議案、子ども子育て会議設置議案が賛成多数または全会一致で可決。機構改革関連の2条例は教育委員会部分の手続きミスで、職員定数条例は取り下げ、部室条例は継続審査となっています。

近日公開されると思いますが、議員ごとの議案に対する賛否の表が6月定例会から公開されるようになっています。 →朝霞市議会 議案請願審査結果のページ

●終了後全員協議会が開かれ、市長から、①市役所南側に隣接している基地跡地がハローワーク予定地となった件、②基地跡地の第一中東側が東京都水道局の中継竪坑が建設されること、の2点が市議会議員に報告されました。

①ハローワークについては、4月に埼玉労働局から現在の朝霞台のハローワークが老朽化したため国有地に移転新築したいと申し込まれ、市として南側隣接地なら認めたい、と考えているということです。
これに対して獅子倉議員からは、将来的な市役所の改築予定地として確保しておくべきだ、という要望をし、田辺議員から税務署にどいてもらった経緯もあるほど市にとって大切な種地であるという指摘をしています。
私からは利用計画との優先関係などを質問しました。

私は、市役所の近傍にハローワークができることは有効だと思うが、基地跡地の北側の業務系用地は他にもあるし、税務署の駐車場にハローワークを移転させ、市役所の隣接地は市役所、税務署、ハローワークの共同の公共駐車場として活用することも考えていくべきではないか、と考えています。
とにもかくにも公務員宿舎建設中止以降の、利用計画を国に出す前に使途が決まってしまうのはおかしなことなので、ハローワークを基地跡地のいずれかに持ってくるにしても、どこに、という話は十分市民合意を得てもらわなくてはせっかくの基地跡地の処理がまたこんがらがるし、乱開発になっていくのではないかと心配しています。
半年間も話を秘密にしてきたことも、ひっかかるものがあります。

②基地跡地に竪坑を作る話は、東京都の朝霞浄水場から杉並区に水道管のバイパスを作ることになり、その中継竪坑が3キロに1箇所程度必要になるということから、設けられるものです。竪坑は直径17メートルですが、水道管の掘削はシールド工法(横掘り)となるため、竪坑のところから土砂を搬出するため、2000㎡の用地が必要になるということです。
私の質問からは、自然環境調査を都水道局が行ってくれることが決まっており、市からは、設置される竪坑には非常時の都水道の供給蛇口の設置を、水道管が掘られる公園通り、中央通りの市道狭隘部分の拡張協力などを要望していくようです。

●初めての修正動議の提出に神経を使いました。朝霞市議会でも3例目です。原案に賛成か反対するだけでも大変な作業ですが、もう少しなんとかすれば賛成したいというときに、やはり議案を修正かけていくというのは、これからの自治体議員の責任の取り方ではないかと思って取り組みました。意義を感じて共同発議者になっていただいた小山議員には感謝申し上げたいと思います。

●9月26日の市議会本会議の審議の詳細は以下のとおりです。

第69号議案 平成24年度朝霞市一般会計歳人歳出決算認定について
賛成 進政会、公明党、絆、明政会、獅子倉、小山、黒川
反対 田辺、共産
討論者 〈賛成〉野本、小山、黒川、〈反対〉田辺、斉藤
〈私の討論〉大きな問題もなく否認する内容ではないが3点意見したい。①決算資料の公開をきちんとやってほしい。②子会社ともいえる社会福祉協議会に自主的に返還金を差し出させる事務のやり方を見直してほしい、③審議会・委員会の開催費について。行政提案の追認から行政評価を始めているところは評価するが、本来の市民の意見集約、反映という機能を果たすための取り組みが見られない。自助・共助を言うなら参加が前提。

第70号議案 平成24年度朝霞市国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定について
賛成 進政会、公明党、絆、明政会、獅子倉、小山、黒川
反対 田辺、共産
討論者 (賛成)星野、黒川、(反対)石川
〈私の討論〉 事業は適正だが、腎不全、脳血管障害など生活習慣病予防のために若年者対策を打ってほしい。

第71号議案 平成24年度朝霞市朝霞都市計画下水道事業特別会計歳人歳出決算認定について
賛成 進政会、公明党、絆、明政会、獅子倉、小山、黒川
反対 田辺、共産党
討論者 (賛成)野本、(反対)田辺

第72号議案 平成24年度朝霞市介護保険特別会計歳人歳出決算認定について
賛成 進政会、公明党、絆、明政会、獅子倉、小山、黒川
反対 田辺、共産党
討論者 (賛成)星野、黒川、(反対)石川、田辺
〈私の討論〉税方式でやらない以上、介護保険制度にのっとらざるを得ない。税方式でやるなら保育所のように介護基盤整備がつねに政治問題になる。それより介護保険制度の方がいいのではないか。そうである以上介護保険事業計から割返した保険料そのものに何かいうのもどうかと思うが、消費税より逆進性の高い介護保険料の低所得者減免は真剣に検討した方がいい。何とか施設整備しようという職員の努力は感じるが、在宅福祉に関する職員の認識が低すぎる。何とかしてほしい。

第73号議案 平成24年度朝霞市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定について
賛成 進政会、公明党、絆、明政会、獅子倉、小山、黒川
反対 田辺、共産党
〈私の討論〉昨年まで反対してきたが、その理由は市民に提供した医療情報が入手できないから。この年度から入手できるようになったので予防活動ができるようになった。そのため制度を否定しない以上賛成する。

第74号議案 平成24年度朝霞市水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定について
賛成 進政会、公明党、絆、明政会、獅子倉、小山
反対 黒川、田辺、共産党
※県水道の混入比率による水道単価の逆ざや問題が解決される見通しが立たないので反対しました。

第75号議案 平成25年度朝霞市一般会計補正予算(第1号)
賛成 進政会、公明党、絆、明政会、獅子倉、小山
反対 黒川、田辺、共産党
〈私の討論〉財政調整基金の積立開始や、保育所の待機児童対策での来年度開設保育所の定員の機敏な見直しなど、金額から言えば賛成するところが多い。しかし、私がこだわり続けた子どもに関する行政計画、次は子ども子育て事業計画策定では、会議委員の報酬とコンサルタント料だけで、ワークショップをしたり、観測調査をする経費や市民に関心をもってもらうための行事経費などが全く盛り込まれていない。これでは過去の間違いの繰り返しである。また街灯交換の補助金が請求されて予算不足になったので補正に盛り込まれたが、今回のように、市民の生存に直結しない補助金なのに請求されたら青天井に出すことになっている補助金を全庁的に洗い出したらどうか、と質疑したときに、まともな答弁がなかったので、財政規律が保証できないので反対する。

第76号議案 平成25年度朝霞市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
全会一致(前年度剰余金の処理のみ)

第77号議案 平成25年度朝霞市朝霞都市計画下水道事業特別会計補正予算(第2号)
全会一致(前年度剰余金処理のみ)

第78号議案 平成25年度朝霞市介護保険特別会計補正予算(第1号)
賛成 進政会、公明党、絆、明政会、獅子倉、小山、黒川
反対 田辺、共産党
討論者 (賛成)星野、(反対)石川

第79号議案 平成25年度朝霞市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
全会一致(前年度剰余金処理のみ)

第80号議案 朝霞市職員定数条例の一部を改正する条例
初日取り下げ

第81号議案 朝霞市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例
全会一致

第82号議案 朝霞市朝霞都市計画下水道事業受益者負担に関する条例の一部を改正する条例
全会一致

第83号議案 朝霞市介護保険条例及び朝霞市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例
全会一致(延滞利息の引き下げ)

第84号議案 朝霞市市営住宅条例の一部を改正する条例
全会一致(延滞利息の引き下げ)

第85号議案 朝霞市部室設置条例
総務常任委員会に付託後、継続審査となる。

第86号議案 朝霞市一般職の任期付職員の採用に関する条例
賛成 進政会、公明党、絆、明政会、獅子倉、黒川
反対 小山、田辺、共産党
討論者 (賛成)佐野、(反対)斉藤、田辺

第87号議案 朝霞市子ども・子育て会議条例
①修正動議提出 提案者 黒川、小山
提案理由説明 黒川
内容:会議に専門調査会を設置できる権限を追加する
賛成 黒川、小山
反対 進政会、公明党、絆、共産党、明政会、獅子倉、田辺
②原案
賛成 進政会、公明党、絆、明政会、獅子倉、小山
反対 黒川、田辺、共産党
討論者 (修正案反対・原案反対)石川、田辺、(修正案反対・原案賛成)石原、(修正案賛成、原案賛成)小山、(修正案賛成、原案反対)黒川
〈私の討論〉 子ども子育て新制度に不安も納得いかいなこともたくさんあるが、新制度に向けた準備はいずれにしてもしなくてはならない。そのために当事者参加、市民参加、質的調査の必要性を訴えてきたが、12月の国の報告以降には細かい施策の調整をしなくてはならなくて専門的な分科会が必要になってくる。そのときに身動きしやすいように今回の修正案に賛成してほしい。

第88号 市道路線(1001号)の廃止について
賛成 進政会、公明党、絆、明政会、獅子倉、田辺、小山、黒川
反対 共産党
討論者 (反対)斉藤

第89号 市道路線(1001号)の認定について
賛成 進政会、公明党、絆、明政会、獅子倉、田辺、小山、黒川
反対 共産党
討論者 (賛成)野本、黒川、(反対)斉藤
〈私の討論〉 周辺住民が賛成したり反対している中で育った。そのなかで作られてしまった道路を認定しないことはできない。ただし都市計画道路が、市議会を経ずに県と市の行政の決定だけで線引きされてしまう制度的問題があり、予算案以外に道路計画をチェックする場がない。予算案は他の市民サービスもあり、道路だけで賛成したり反対することは難しく、実際にはチェックにならない。今回、斉藤議員の反対討論も野本議員の賛成討論も一理ある。商店街にささりこむ都市計画道路は、大きくて広い道路がいいという価値観と、もっと人間関係が密になる道を求める価値観のせめぎあいの次代に、その象徴になるような道路となった。今後の道路建設はその価値観の変化をくみ取っていく必要があるのではないか。

第90号議案 市道路線の認定について
全会一致

第91号議案 市道路線の認定について
全会一致

第92号議案 工事請負契約の締結について(陸上運動場の改修)
全会一致

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