7/17 選挙中盤の新聞世論調査の情勢から~自民党を牽制できる参議院の構成を~
新聞各紙が13~14日に電話調査した選挙中盤戦の世論調査の結果、自民党がほぼ全勝、公明党が全勝、当初民主党の議席数を下支えすると思われていた2人区の2番目の議席、3議席の3番目の議席も共産党やみんなの党、維新に接戦に持ち込まれ壊滅的状況、という情勢が伝えられています。4~5日に行われた世論調査より与党が圧勝する傾向が強まっていると思います。
そうした中で、石破自民党幹事長が、軍法会議の設置や敵前逃亡の重刑化などを改憲後の課題として打ち出したり、首相が、憲法96条の改正から9条改正にダイレクトな話にシフトしたりしています。安全保障政策には比較的寛容な私でも、身震いせざるを得ません。これらは、自公圧勝、その上で民主と社民が壊滅するという読みの上での、調子づいた話なのだろうと思います。
また、うまくいっていると宣伝されているアベノミクスも、自民党が民主党を最も攻撃し実績を示そうとしたデフレ退治も、安倍政権が誕生した1~3月は半年前に比べて▲1.2と悪化しています。乗っ取った日銀から市中銀行にお金を押し込んだ結果、そのまま株価が上がって、ということなのだろうと思います。
今回の参院選では、こうした自民党に全権を与えてしまうのか、自民党を牽制できる参議院にすることができるのか、問われているのだと思います。
読者のみなさまには必ず選挙に行っていただき、自民党を牽制し、それが単に意見が違うから×というだけではなく軌道修正計れるような「議席数」になるような投票をお願いしたいと思います。それは自公与党が過半数であっても安定多数や絶対多数(単なる過半数では中立を求められる議会内の役職があるので過半数に好き勝手できませんが、それをも上回る勝ち方)にならず、そこそこ政治の安定がありながらも緊張状態が続くところにもっていってほしいと思います。
そういう意味では、埼玉県選挙区の投票行動は重要になるのではないかと思っています。
●私が支持を表明し、応援いているのは下記の4人の候補者です。他にも応援したい方はいますが、手がまわりませんので割愛させてください。
埼玉県選挙区 山根りゅうじ(民主党・現職)
東京都選挙区 大河原まさ子(無所属・現職)
比例代表・個人名投票 あいはらくみこ(民主党・現職)
かわいたかのり(民主党・現職)
●反原発、脱原発運動に関わった人たちが共産党に票を集中させようという動きがあります。それも一つの選択肢だと思いますが、現実的な主張をする政党や候補の中に反原発・脱原発を主張した人を当選させていくということも大切です。
主要政党のなかで脱原発を主張している人たちが落選することが多くなると、そうした政党のなかで脱原発を主張することが何の意味もない、ばかばかしいし無駄、ということになってしまいます。
1人区2人区は選挙協力で、3~5人区はバランスのよい投票で、脱原発の主張が国会の議席のうちある程度を占めるようにならないといけないと思います。ところが運動にのめり込んでいる人ほど、この逆のことをしているように思えます。
一部の革新系無所属にきれいな脱原発はオレだけだというような候補者がいますが、国会は複数の政治家による合意形成の場です。重要な政策ほどオレだけだという姿勢でやれば、かならず反作用が優っていきます。間違った主張の仕方と言わざるを得ません。
●選挙の注目ですが、新聞各紙の情勢分析では若干の違いはあるにしても、
① 1人区は、沖縄で自民党の巻き返しがあり接戦、岩手も接戦、山形と三重は今後次第で逆転含みの自民優勢ということでこの4選挙区が注目です。
② 2人区は、自民・民主で盤石というのは長野と静岡だけ。北海道もぬかるむと負け。その他は民主党に、共産党(京都、福岡)、みんなの党(宮城、茨城)、維新(兵庫)に追撃されるか接戦に持ち込まれています。
③ 3人区は、千葉が自民×2、埼玉が自民・公明が決まり、残り一議席を民主、みんなの党が争っています。
④ 4人区は、神奈川が自公とみんなの党が確定、最後を民主と共産、大阪が自公維新が確定に最後を共産と民主が争っています。
⑤ 5人区の東京は、自自公の3人は確定したというのが各紙共通。その後、共が当選圏入りというマスコミと、それ以下の候補ともつれているという評価に分かれていますが投票率が低下すれば基礎票50万人に反原発太鼓どんどんの票が上積みされるので当選したという感じでしょうか。残りを、民主、山本太郎、大河原、みんなの党で争うという感じです。
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