6/23 東京都議選が終わりました
23日東京都議会議員選挙の投票・開票が行われました。
民主党への厳しい審判が続くなか、それを反映した選挙結果となりました。私は、自民党が圧勝して、民主党が20議席前後はいくかと思いましたが、民主党はさらに下回る敗北だったと思います。その分、共産党とみんなの党が躍進した結果ではないかと思います。
今回、強い政党不信のなか、無党派層の棄権が行われること、東京都議会議員選挙は自公共3党が強く民主党進出は都市部の選挙にしては遅かったことなどから、自民、公明が勝つだけではなく、共産党も躍進するんだろうと読みました。共産党は高度成長期の躍進したときの人的つながりに加え、前回の民主党の躍進を左から支えた浮動票が共産党に流れた躍進だったと思います。そのことはNHKの出口調査で、無党派層が自民39%、民主16%、共産党13%と、民主党並みの結果を出していることに現れてると思います。
その結果、自民、公明、共産が議席の大半を占める、2001年都議選以前の情勢に戻ったように思います。
民主党はここで党首の責任論が出るような雰囲気がありますが、そういう議論は無意味だと思っています。民主党政権に対する業績評価としての選挙が続いている中で、誰がやっても敗北する、その中で負けをどこまで食い止めるかという点において、議席数はともかく、得票数では多摩地区を中心に善戦したのではないかと思っています。またそういう党内人事に明け暮れる体質こそ、少ないパイとなって今、何とかしなければならないのではないかと思います。
続く参院選に向けて、やるべきことは何か、示唆の多い選挙ではないかと思います。
●私の応援した候補の勝敗です。
千代田区 小枝すみ子さん 落選
杉並区 門脇文良さん 落選
武蔵野市 松下玲子さん 落選
町田市 今村路加さん 当選
多摩市 篠塚元さん 落選
大事な人たちが政治の現場から外れることは口惜しくももったいない限りです。
●2011年の私の市議選に何度も応援に入っていただいた松下玲子さんの応援に何回か入りました。世論調査の圧倒的な政党支持率の格差があり、負け戦になるかなと思いましたが、最終日には勝てるような感触をもち、ひょっとすると当選できるかも知れないと思いました。結果は800票差まで追い詰めたものの落選となりました。松下さんや応援している武蔵野市民の方々が、よく追い詰めたのではないかと思っています。
NHKニュースが報じた出口調査結果では、自民30%、民主19%の支持率の差に、4分の1の無党派層投票者のうち、6割を松下さんが、3割が自民党候補に投票された結果であり、東京都平均の政党支持率や無党派層の支持率をひっくり返した結果だと思います。
私はこうした結果にマスコミが惨敗と評価していることは、違和感を感じています。
落選の結果が出た後、松下さんが次回は必ず市民のために取り返す、と決意を示したことはよかったと思っています。
●2001年参院選の小泉選挙から、党首のイメージをよくすれば、有名人を立てれば、政策的ヒットを飛ばせば、選挙情勢が変わるという選挙が続いていましたので、今回の民主、社民、緑の劣勢に、関係者から逆転ホームランはないのかとよく問いかけられました。しかしこういう逆風の選挙は、勝てそうな選挙区をこつこつ地上戦で取っていくしかないのだろうと思います。1995年参院選で、敗北必至の当時の社会党が、いくつかの選挙区で這いつくばって議席を取っています。そのことを思い出して感じたことです。
●参院選が終わるとしばらく大型選挙がなく時間ができてくるので、非自公共の勢力はどうしていくのか、理念、政策、戦略、組織から見直していく作業が必要ではないかと思います。盤石な中曽根政権が圧勝した1986年の総選挙の次が、1989年、与野党逆転した参議院議員選挙でした。時間が経てば、時代も変わるのです。そのときのために何をなすべきか、なのでしょう。
| 固定リンク
コメント