5/27 待機児童数は41人に、家庭保育室に救済されている状況…保育園審議会
本日午前中、保育園等運営審議会が開かれ、傍聴いたしました。
今年度4月現在の、待機児童対策の結果について市子育て支援課から報告がありました。
2009(平成21)年度の定員が1415人が2013年度(平成25)年度には1935人まで増やされ、待機児童数は41人まで減少したことが報告されています。この3年間で急激に保育園の新設が進む一方で、男女共同参画の進展などで保育需要が高まり続けている傾向が続いています。ただし全国的には、0~5歳児の33.5%が保育所通所児童の比率なので、24.09%の朝霞市はまだ潜在的な需要があるのではないかと思われます。そのため入所者数の増加傾向は続いており、認可外保育施設への待避によって、待機児童数が抑制されている格好になります。
一方では、3~5歳児の定員割も見らています。審議会のなかでも1歳~2歳児の保育需要をどう満たすのか、市の取り組みを厳しく問い直す意見がありました。
市側から提供されている資料の内容は以下のような内容です。
・定員が増えた分に見合う入所児童数になっていないことから部分的に定員に満たない年齢・保育所がある。
・本質的な待機児童数は減っていない
・待機児童のの半分を家庭保育室が受け入れ、そのまた半分は引き続き待機の条件としては比較的低い問題で、最終的には41人という数字になっている
状況です。
2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年
0~5歳児数 7799 7850 7836 7849 7883
保育所定員 1415 1415 1520 1695 1935 2085
入所児童数 1448 1507 1576 1724 1899
利用率 18.56% 19.19% 20.11% 21.96% 24.09%
新規申込者数 564 671 796 851 897
保留者数 196 295 324 325 325
他施設通園者 65 99 100 143 178
その他 83 134 108 87 106
待機児童数 48 62 116 95 41
※保留者数は2000年以前の待機児童数の定義、待機児童数は2001年以降の新定義となります。
保育園の新設・改築・定員増加の状況
2009年度 あさかたんぽぽ保育園分園 30人
2011年度 ゆのり木保育園 45人
2011年度 太陽と大地とごとも保育園 60人
2012年度 朝霞ゆりかご保育園 48人
2012年度 いずみばし保育園 60人
2012年度 ひまわり保育園 60人
2012年度 朝霞しらこばと保育園改築 +5人
2012年度 たんぽぽ保育園 +2人
2012年度 公立浜崎保育園改築 +10人
2013年度 朝霞ひだまりの森保育園 50人
2013年度 第二たんぽぽ保育園 90人
2013年度 三原どろんこ保育園 90人
2014年度 仲町どろんこ保育園 90人
2014年度 あさしがおか保育園 60人
2015年度 滝の根保育園改築 +60人
●また審議会で保育園にかかる経費を明示せよというご意見がありました。しかし、これが幼稚園や家庭保育室と同一条件で示せるかというと疑問です。そこだけ保育園の支出が大きいと非難があつまりますが、計算方法や補助金のもらい方が違うので一概に多い少ないとは言えません。
保育園は収入と支出の一切合切が市の予算を通っている一方、家庭保育室は幼稚園は、保護者の月謝と国・県の助成金は市を素通りして幼稚園に直接入ります。 その調整をして、市として純粋な支出だけで比較しないと、なかなかフェアな議論はできません。
ただし算出可能な数字なので、市としても準備しておくに越したことはないと言えるでしょう。
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