5/20 長旅前半・市議会で福島県内の福祉事業の視察に行きました
15日~20日まで6日間、朝霞をあけておりました。
15~17日は市議会民生常任委員会の視察です。今年は東北の福祉がどうなっているのか勉強しに行こう、ということで震災・原発罹災者を多く受け入れているいわき市と郡山市を対象にお話を聴いてきました。福島を故郷に持つ公明党の遠藤光博議員が道案内役を買って出てくれました。
15日は、いわき市社会福祉協議会を訪ね、ボランティアセンターのオペレーションについてお話をお聞きしてきました。震災ボランティアをマッチングさせていく作業の大切さ、どんなボランティアでもかならず活躍する場所があるので、何もしないでうろうろしているからと邪険にしないことが大切だと力説されていました。震災当日の状況なども話をしていただいています。
16日は、いわき市の障がい児学童等を運営する「わくわく」を訪ね、障がいのある人と避難所が共存する関係を考えてもらいたい、とお題をいただきました。避難所のようにざわついていて多くの情報がたくさん入ってしまう場所に、知的障がい者や発達障がいの方がいると、多すぎる情報を処理できなくてパニックになってしまったといいます。結局、自宅に避難するわけですが、その場合、必要な支援が受けられず劣悪な状態で過ごしたということです。朝霞市においても、大規模災害時に知的障がい者や発達障がいをお持ちの方がパニックを起こさず避難生活ができる方法を早く確立してほしいと迫っていきたいと思います(実は地域福祉計画の前期計画のときから指摘していることなんですが…)。避難所での家族室の確保や、避難所以外に避難生活する人への支援方法など、従来の災害対策の考え方では課題だらけだと思いました。
17日は、郡山市の子育て支援センターと屋内型遊園施設を見学してきました。放射線量がまだ強く、外遊びをためらわされる郡山市の状況から、屋内型の遊戯施設の役割は大きいことを改めて確認しました。転勤族が多く、保育所中心の保育より、専業主婦の方が公的施設にどのように来やすくするかということを考えた施設づくりを進めていると痛感しました。原発事故での郡山市の高い放射線量の問題を真剣に受け止めた、地元大手スーパーヨークベニマルがボーネルンドと提携して市に寄附したPEPプラザという施設は、屋内で思い切り遊べる施設で、発散する場所を失っている子どもたちにとっても思い切り走り回れ、飛び跳ねられる貴重な施設でした。
災害が起きたとき、起きた後、サバイバルに強くない人たちが絶望しないよう、こうした経験や取り組みを見聞きしておくことは大切なことだと思います。この旅費は市民のみなさまの大切な税金です。災害時に政治家としてとんちんかんなことをしないために使いました。無駄にならないよう議会活動に生かしていきます。
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