12/31 年の終わりに
しばらく更新を止めてしまいました。選挙から戻ってきた知人たちが一斉に忘年会を設定し始め、少してんてこまいしておりました。
今年も終わります。多くの市民、知人、友人のみなさまのお支えがあってようやく議員生活も1年を超えられました。政治や社会のシステムで不幸な思いをしている人、能力を発揮できない人を一人でも少なくしていく、そうした政治づくりに取り組んできましたし、まだまだなのでこれからもその目標を継続していきたいと思います。
そして、人が大切にされ、人を大切にする社会にするために、働く人のこと、福祉のこと、引き続き取り組んでいきたいと思います。
朝霞市にとっては、基地跡地の国家公務員宿舎建設が、空き地の開放となって展開したことが何よりの事件でした。
忘年会でも感じましたが、総選挙の結果に絶望的な思いをしている人も少なくないのですが、嫌なことを強引に推し進める時代の流れというのはいつかは終わり、5年10年の時間軸で見れば、かならず無理のない方に時代は動いていくと思っています。
市長や朝霞市の幹部職員には嫌な思いをされたかも知れないのですが、そんな無理筋の話が力関係だけで劣るわけがないと信じ続けた基地跡地の運動が持続したから展開した結果だったと思います。
また私が課題とする保育所の増設も進みました。人口が多いのにし公共施設も福祉施設もなかった朝霞台駅から志木駅にかけての東上線の南側の地区に今年の4月、来年の4月に相次いで保育所が開設され、待機児童問題が大幅に緩和されています。人口減と、共働きに変わっていく社会構造の変化にとって不可欠な施設だと思います。この点、年間全国で150億円の「子育て安心基金」という真水の保育所増設の補助制度を作った民主党政権には感謝したいと思っています(他の政策ではいろいろ難がありますが)。この程度の予算で保育事情が好転していたなら、もう10年早くこうした制度を作ってもらっていたら、首都圏や大阪圏の保育事情の厳しい自治体の財政的な体力もあって何とかなったのではないかと思います。
残念な話は、福祉施設の人権問題です。詳細は書けませんが、全然収束しません。利用者にとっては大切な生活の場を何だと思っているのか、そう言うしかない話です。そろそろ厳しい対応をしなくてはならないのではないかと思います。
財政の行方も心配です。かつては払う税金より使われる税金が少なく、儲けすぎの自治体と指摘する市民もあった朝霞市ですが、ここ数年ずっと貯金を切り崩し、あと3年ぐらいで枯渇する危険性があります(消費税増税の余波で一息つける可能性もないわけではありません)。中途半端に豊かな自治体なので、補助金を受けられるメニューも割合も少なく、総務省が借金を認める事業も限定されます。財政力指数や公債費比率など他の自治体が頭を悩ませるような財政の指数が健全性を示すなかで現金だけがなくなる、民間企業で言うと黒字倒産のような事態も迫っています。そうした中で、何を切り、何を残し、何を伸ばすのか、政治家としていろいろつきつけられると思います。納得性の高い結論に向けて努力しなければと思っています。
市議会の改革については、議会改革の広報広聴の改革を携わらせていただいていますが、小さな課題で、市民にとってはどうしてと思われていることについては、コツコツと全会派の合意を取り付けて前に進めたいと思っています。議長が強い思いがあるので、その流れにのって協力しつつ努力したいと思います。
全国的な課題では、総選挙の結果がありますが、負けた側が負けを認め努力するしかないと思います。組織性の問題は誰もが言いますが、とくにこれまでおざなりにしてきた知的能力が必要です。政党の幹部が選挙戦略だけで馬鹿な政策を出してきたときに、きちんと止められる政党であるかどうかということが重要です。マニフェストを守ったか守らなかったかなんてこと以前の問題だったのではないかと思います。
自民党に対しては、安倍晋三を近衛文麿にしないでほしいと思います。能力以上の期待感が強すぎて、制御できない結果にならないか心配です。
安倍政権の誕生は、小泉構造改革を明確に否定したということで私は全部駄目ということではないのですが、教育政策とインフレターゲット、原発問題は心配でならないし、今のスタンスであればダメという評価にならざるを得ません。
原発問題は、福島の問題をどうするのかということと、原発政策そのものをどうするのかという両面がありましたが、後者については運動家の自己満足にしてきた感はぬぐえず、政治的な結果を出せなかったのが衆院選の結果ではないかと思います。しばらく反動期がやってくるのではないかと思います。一方、安倍首相は菅元首相を現場を混乱させて事故収拾を遅らせたとかで刑事訴追をちらつかせているのですが、そういうことでよいのかと思っています。
社会保障と税の一体改革の社会保障部分の充実が来年大詰めになってきます。注目しながら、基礎自治体でできることを模索したいと思います。
●朝霞市民のみなさまには、私が朝霞市を選挙区とする政治家である間、公職選挙法第174条2の規定で、年賀状をお送りすることができません。年賀状をいただくことは大歓迎ですが、返事が出せないことをあしからずご容赦ください。
●12月定例市議会の一般質問のやりとりの要約、資料情報の提供が遅れてていることをお詫び申し上げます。
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