11/26 嘉田知事の新党に期待したいが
滋賀県の嘉田知事が新党を結成するというニュースが報じられ、期待をしたい気持ちがあります。
やはり、どんな政治勢力を作るにしても、小泉構造改革のような苛烈な政策を取らない限りは、消費税の整理をどうするのかが問われると思います。毎年45兆円前後の赤字財政のもと、未来志向の政策を採用しようとすれば、消費税はじめ大型増税は避けられません。そうした環境の中で、最初から増税反対とか、減税を基本政策として採用すれば、いつか民主党と同じような残念なことが続く道をたどらざるを得ません。
そういう意味では、小沢氏の率いる生活が第一、減税日本・脱原発・反TPP党との連携について、政治力学的には必要性は認めつつも、また民主党と同じような混乱が繰り返されるのではないか、と心配しています。
●民主党の「リベラル」っぽい結集軸になるのではないかと思いますが、「リベラル」という思想的立ち位置が理解不能で変幻自在な結集軸というのは、挑戦者になるときには便利です。しかし、政権を獲得した後には、シビアな政策の踏み絵を踏まなくてはならないときに、非常に弱いのでなはいかと思います。
●そのあたり、ベルリンの壁が崩壊するときに、社のつく政治勢力が、その内側のなかの非現実的なイデオロギー集団を葬り去るために、「ソーシャル」を現実化するより、一緒に「ソーシャル」としての価値をすべてかなぐり捨てて、「リベラル勢力の結集」を掲げてしまったことの後遺症は大きいと思っています。そのために日本は先進国の標準的な政治構造が形成される機会が絶望的になってしまったのではないかと思います。
●先日、テレビで与謝野馨さんのインタビューが流れていたのですが「本気で労働者のための政党だと言える政党が無くなってしまった」と嘆いていますが、今の社・共も含めてそうなんではないかと思います。何度、政党が編まれてつぶれても、そういう思想の政党は一向に出てこなくて、どこがよりましかと考えなくてはならないことばかり続いています。
●それでも、すこし閉塞感が破れ、期待感が持てそうなニュースではあります。
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