11/25 朝霞市の選挙日程と議会運営
突然辞めた東京都知事に、急に解散となり、しかも解散から総選挙まで1ヵ月もない状況で、しかも自治体議員は市町村議会の12月定例会の日程のハイライトが選挙戦終盤とぶつかり、政治業界はどったんばったんしています。
そのような中で考えさせられるのが朝霞市の市長・市議会議員の選挙日程です。22日の議会運営委員会の中で、議会事務局長から、2月24日に予定されている市長選挙の後の3月議会の開催日程の見込みが示され、現職市長当選のパターンと、それ以外の人が市長になった場合と、だいたいの例示がされ、そこから以下のような問題意識を感じました。
市議会議員選挙は、他の自治体が統一自治体選挙を済ませた後の12月の第一週の日曜日に行われます。そして新議員の任期は12月18日から始まりますので、改選後の初めての議会が12月18日以降に始まります。普通の月なら月をまたいで審議はれずいいのですが、お正月をまたぐために、その年の12月市議会は年末ぎりぎりまでどったんばったんと開かれることになります。
その年は12月議会で行うべき重要な決定も、改選前議員が9月に決定したり、議会にかけるべきことを市長が決定処分できる「専決処分」にされることが多くなりがちです。
また時期的にも、統一自治体選挙が終わっているし、参議院選挙は6~7月で重なることはないし、衆議院議員選挙も最近は夏に解散することが多く、かつても今回も、秋解散の場合は年末ぎりぎりに選挙になることが多く、やっぱり重ならず、市民に市議会議員選挙が認知されにくくなっています。
さらに市長選挙も統一自治体選挙とずれて、その翌々年の3月の第一週の日曜日に行われます(今年は1週間早められるようです)。そして任期は17日からとなります。
こちらの方は影響は深刻で、市議会の招集権は市長にありますので、市長が交代することが確定した場合は、3月18日以降に招集がかけられ、短時間のうちに市議会は予算案を決しなければなりません。そんな日程での予算審議ですから、提案する側の市長も大変です。市長が交代した場合も、1年間は他人が考えた予算を新市長は執行しなければなりません。予算の民主的統制という考え方から、問題がある日程なのではないかと思います。
そういう視点では、少なくとも市長選挙の任期交替の時期は問題がありそうで、その一点だけで、市長が任期より3~4ヵ月早く辞任して調整した方がよいと思いますが、選挙時期の調整のための辞任というのは本人にとってもメリットはありませんし、市民からは意味を理解してもらいにくいと思われますので、しばらくは辛抱ということになります。
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