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2012.11.15

11/14 とことん内輪ネタでしかない野田首相の16日解散

埼玉県民の日でした。

●昨日の衆議院の党首討論で、野田首相が、解散後の政権が衆議院の定数削減をする約束を前提に、16日に解散することを明言しました。12月16日に総選挙の投票日と言われています。

●しかし、解散すなわち首相と国会議員のクビを差し出して、自民党に約束させたことの中身が、定数削減という政治業界の内輪ネタだったことは本当に情けないものです。国民生活にとってほとんど関係の無い話です。税金の無駄遣いということで言っても、国家予算で言えば、総額の1万分の1程度の影響しかないことが約束なんです。
こういう約束を迫る方も迫る方だと思っています。

●議員になると言いにくいことですが、政治業界で議論されることが、議員定数削減、議員報酬削減、議論の時間の削減ということばかりになっているのが、自殺行為だと思わざるを得ません。それらは手段に過ぎず、どんな社会にしたいのか、どんな国や自治体にしたいのか、そうした信託している有権者にとっての政治の「お役立ち」がまったくないまま、手段ばかりが先行して、「身を切る覚悟」に男気みたいなものを押し売りしたがる、政治家の体質に問題があると思っています。

●多くの有権者が、こんな状況で何を選んだらわからないという政治情勢だと思います。わが衆議院選挙区も、本当に困った選択肢しかないと思っています。これに維新・みんな系が加わっても選択肢が増えるだけで、私が選びたい候補が増えるわけではありません。自らの政治的努力不足にあるかも知れません。多分投票率は大きく下がるんだと思います。

●私は小選挙区論者でしたし、中選挙区制よりはましと思っているのですが、やはりここ10年、マスコミに出ているか出ていないかで選挙区の情勢が変化するような政治体質に問題があると思っています。解散するかしないかという政局ばかりがテーマになるのも、政局があれば社内で存在感を示せるマスコミ政治部が政治情報を一手に握っているからです。
マスコミに調子よく出てくる政治家だけが話題になるからです。その内実は問われないからです。そしてマスコミを見ている側は、格好いいこと言った英雄政治家を選んだつもりが、政党間の協議に翻弄されてぼろぼろになっていくのを毎回見せられて、国民は絶望するだけです。しかし独裁政治でもなければ、政治は合意形成ですから、国会ぐらいの規模になると実態は政党間協議で動かざるを得ないと思います。にもかかわらず個人名選挙ですし、候補者もそれを心得て選挙をやりますから、選挙と政治の実態の間に「こんなふうに選んだはずではない」というずればかりが生まれます。
普通は例外でしかありえないのですが、ダメ商品ばかり売り出すことで有名な会社の品物を、営業マンの人間性に惚れて買った、という顧客を増やすことを要求されているのが今の日本の政治の構造です。その営業マンは開発部門や製造部門に文句も言えない。ふつうに考えればダメ商品ばかり作っている会社は小さくなるのですが、日本の場合、営業マンの人柄だけで政党が維持されているし、むしろ「意気込み」「決断」などという言葉で誤魔化されてきているわけです。
そういう観点から、政党政治が浸透している国会議員選挙、とりわけその主な舞台である衆議院ぐらいは、全員比例代表制を基本に選ぶ選挙制度に変える必要があるのではないかと思います。

●与野党ともきを衒う割に効果のない政治手法ばかりやっていると、最後はファシズムになるんじゃないかと心配しています。

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