10/28 マンション管理組合の理事長を退任できました
自分の住むマンションの総会があって、ようやく理事長を降りることができました。自ら理事長を引き受けてくださることを申し出ていただいた後任の方は温厚な人格者で、さらに安心しているところです。
マンションは耐久消費財だと言われるようになって10年ぐらい経ちましたが、それでもまだ消費財という認識はされず、消費者相談では受け手はもらえるものの対象外であったりします。購入者の当事者団体も加入率が10%前後で、当事者団体としての機能はあっても、数としてのボリュームはまだまだです。
そうしたなかで、準備も入れると3年かかった大規模修繕工事の対応に追われ、その後半2年、理事長を務めながらトラブル対応にも尽力したり、開かれたマンションと安心のマンションとのバランスの舵取りなど苦労しました。また管理会社によって形成されたお客様意識を、責任ある主権者意識に変える仕組みづくりにも努力しました。さまざまな法改正や標準管理規約の改正などもそうしたことに追い風になりました。
いろいろなことを勉強させていただきましたが、晴れて理事長は退任できたことをほっとしています。支えてくださった組合員のみなさまには感謝しています。
退任する代わりにまた一年、監事として、今度は管理組合の動きを受け身で見守る立場の任務で関わることになります。
●しかし、こうした管理組合など非営利で、半ば公的な役割のある組織の役員を誰も積極的にやりたがらないなかでの運営というのは、どこまでやってよいのか悩みます。
●また日本のマンション文化はデベロッパーのブランドイメージとべったりくっついていて、管理会社に対する所有者集団としての管理組合の自立や主体性がそがれている面がないとは言えません。木の壁よりコンクリートの壁の厚さのイメージからくる強いプライバシー意識や排他性にも苦労した部分はあります。日本のマンション販売政策が作り出したそうした幻想を変えることは本当に難しい作業だと思っています。
そのあたりを克服できれば、マンションのなかの共同性がプラスに働くのではないかと思います。朝霞市はマンションが大量に作られたまちです。将来に向けて、孤独死や孤立の問題が深刻にならないためには乗り越えなくてはならない壁だと思います。
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