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2012.10.02

10./1 社会保険としての子ども保険の可能性

1週間ほど前、某所で、消費税以外の子育て財源の確保の手段について議論になりました。同席の方が社会保険としての子ども保険制度の創設も検討すべきじゃないか、と発言しました。確かに、子ども関連の財源は、何かあれば行政改革の対象になりやすいことから、社会保険制度として成立させるというのも1つの考え方です。
子育ての負担は、この社会のどこかに存在し、それはこの社会の全体のどこからか負担するわけですから、その総量はそれぞれ一定で、あとはどのようにするかという違いしかないわけです。
そのどのようにするか、ということが効果を出すかどうかをみて選択していくことになります。

私も、増税よりは給付と結びついた社会保険制度の方が受け入れやすいことと、事業主負担が求めやすいことなどのメリットはふまえつつも、

① 健康保険や介護保険は将来に起きるリスクや負担に対してのものなので保険料負担がされるが、子どもに関しては負担が後回しになるので、保険の空洞化が起きやすい。
② 現状で給付サービスが十分に整備されていない以上、保険あってサービスなしという批判が先にたって、あとから負担だけが求められる結果になる。
③ 給付サービスの整備は、単にお金を流すだけではなく、施設、人員など整備に時間のかかる内容も多い。

などの理由で実現や所期の給付に見合う負担を実現することは難しいのではないかと考えを整理しました。過去に受けたサービスに対する施策の負担を損得に結びつけて議論することは難しく、それは地域社会で自治体財政に一言多い高齢退職者が、保育所の増設に批判的な現実をみると、さらに彼らに保険料負担を求める議論をして合意を図ることの難しさを痛感します。

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