« 2012年8月 | トップページ | 2012年10月 »

2012.09.30

9/30 田中真紀子入閣は自爆テロ

野田改造内閣の布陣にかんする報道が出始めていますが、田中真紀子氏を入閣させるという報道に耳を疑っています。

少数与党に転落する可能性があり、総選挙も参院選もあと1年しか時間がない中、野田氏が取るべき選択は徹底した実務者内閣にすることです。

ところが田中真紀子氏はその対極にあるような政治家であり、政争には強いものの、省庁の統治能力はパワハラ的やり方しかできないし、野党には突っ込まれるし、ということでマイナス要素だらけです。田中氏の個人的人気とかあるのでしょうが、そういう世論調査の数字を積み上げるような政治手法が今日的混迷を招いていると思います。田中氏には対中関係の改善という意味があるという報道もありますが、名だたる親台派ばかりの内閣の中で、田中角栄の娘を入閣させたところで中国がいい顔すると思っているのはあまりにもお人好しと言えましょう。

少数与党に転落しても、欲張らずに実務をきちっとやっていれば相対的に評価されることになるはずですが、きっとどこかで小沢一郎氏と意を通じている田中真紀子氏のひっかきまわしや、田中氏と役人との対立に巻き込まれ、改造内閣はダッチロールに陥り、最悪のかたちで解散に踏み切らざるを得なくなるのではないかと予測します。小泉純一郎でさえ取扱に苦慮した人物を、野田氏が制御できるとは思えません。

橋下氏の維新の会が支持率の低迷に悩み、みんなの党が維新との協力がうまくいかず混乱状態、民主批判票の受け皿になるはずの自民党も世間受けの悪い安倍晋三氏が党首となったことで、民主党にとって相対的に良い環境があるなか、再び自爆することをどうして選択してしまうのか、マスコミ政治部的評価に弱い同党の体質の弊害だと思います。

| | コメント (0)

2012.09.27

9/26 市長提出議案はすべて可決~議会最終日

26日、議会最終日。提出された議案の採決日、採決結果の概要は以下のとおりです。

第43号議案 平成23年度一般会計決算報告 【賛成】 → 認定
討論 斉藤(共産党)反対、石原(進政会)賛成、田辺(市民ネット)反対、小山(人権の風)反対
賛成 進政会5、公明党5、絆4、明政会2、無所属(獅子倉・黒川)2

第49号議案 平成24年度一般会計補正予算第2号 【賛成】 → 可決
討論 山口(共産党)反対、黒川(無所属)賛成、小山(人権の風)賛成、田辺(市民ネット)反対
私の討論内容 ①庁舎耐震化検討委員会の設置の100万円程度の予算が、後々100億近い支出の話に展開しないか心配しているので真っ白に最も効果的な耐震対策を考えてもらいたいことと、前年度の外郭団体の剰余金を返還金として受け取っているがその処理について再考を求めた上で、ポリオ不活性化ワクチン接種切り替えにともなう支出の追加や2保育園の耐震化のコストはかけざるを得ないので、賛成する。
賛成 進政会5、公明党5、絆4、明政会2、無所属(獅子倉、小山、黒川)3

第54号議案 朝霞市防災会議条例の改正 【賛成】 → 全会一致の可決

第56号議案 市長、副市長、教育長の報酬削減 【賛成】 → 全会一致の可決

第57号議案 朝霞市女性センター設置管理条例 【賛成】 → 可決
討論 斉藤(共産党)反対、小山(人権の風)賛成
賛成 進政会5、公明党5、絆4、明政会2、無所属(獅子倉、小山、黒川)3

第45号議案 平成23年度下水道都市計画特別会計決算 【反対】 → 認定
討論 田辺(市民ネット)反対
賛成 進政会5、公明党5、絆4、明政会2、無所属(獅子倉、小山)2

第48号議案 平成23年度水道事業特別会計決算並びに利益処分案 【反対】 → 認定・可決
討論 田辺(市民ネット)反対
賛成 進政会5、公明党5、絆4、明政会2、無所属(獅子倉、小山)2

第51号議案 水道事業特別会計補正予算第1号 【賛成】 → 全会一致で可決

第58号議案 道路の廃止 【賛成】→ 全会一致で可決
第59号議案 道路の新設 【賛成】→ 全会一致で可決

第44号議案 平成23年度国民健康保険特別会計決算 【賛成】 → 認定
討論 石川(共産党)反対、石原(進政会)賛成
賛成 進政会5、公明党5、絆4、明政会2、無所属(獅子倉、小山、黒川)3

第46号議案 平成23年度介護保険特別会計決算 【賛成】 → 認定
討論 石川(共産党)反対、遠藤(公明党)賛成、田辺(市民ネット)反対
賛成 進政会5、公明党5、絆4、明政会2、無所属(獅子倉、小山、黒川)3

第47号議案 平成23年度後期高齢医療特別会計決算 【反対】 → 認定
討論 黒川(無所属)反対、遠藤(公明党)賛成、石川(共産党)反対
私の討論内容 県広域連合から市民が利用した給付の疾病別件数などの医療情報が提出されていない。そのことにより①有効な予防保健政策がとれない、②会計上も請求明細のない請求・支払は問題である。
賛成 進政会5、公明党5、絆4、明政会2、無所属(獅子倉、小山)2

第50号議案 国民健康保険特別会計補正予算第1号 【賛成】 → 可決
討論 石川(共産党)反対、石原(進政会)賛成
賛成 進政会5、公明党5、絆4、明政会2、無所属(獅子倉、小山、黒川)3

第52号議案 介護保険特別会計補正予算第1号 【賛成】 → 可決
討論 石川(共産党)反対、黒川(無所属)賛成、遠藤(公明党)賛成
私の討論内容 前年度の残額が問題になったが、介護保険事業計画などの予測どおりに整備されないで余ったお金なので、保険料を下げろというのではなく積立金としておくことは妥当。
採決での賛成 進政会5、公明党5、絆4、明政会2、無所属(獅子倉、小山、黒川)3

第53号議案 後期高齢者医療特別改正補正予算第1号 【賛成】 →全会一致で可決

第55号議案 保育園設置条例の改正(浜崎保育所の移転関係) 【賛成】→全会一致で可決

第60号議案 教育委員の選任の同意(鈴木泰代さんの継続) 【賛成】→全会一致で同意
第61号議案 教育委員の選任の同意(平木倫子さんの新任) 【賛成】→全会一致で同意

第62号議案 一般会計補正予算第3号 【賛成】→全会一致
※志木市民病院の小児救急医療の休止にともない、和光市の国立埼玉病院に慶応大学から小児科に関する研究医の派遣を受けるかわりに、慶応大学に対して寄附講座を開設するための予算を補正。

議員提出議案 消費税増税に反対する意見書 【反対】 → 否決
提出者 山口(共産党)
賛同者 石川、斉藤(共産党)、田辺(市民ネット)、小山(人権の風)
質問 黒川:すでに同趣旨の請願が市民から提出され総務常任委員会で継続審査となっていると聞いているが、提出者はそうした状況についてどのように認識しているか。
答弁 山口:来年4月改正に向けて、今は止めておかなくてはと考え提出した。
討論 野本(進政会)反対、斉藤(共産党)賛成、黒川(無所属)反対、小山(人権の風)賛成、佐野(明政会)反対、田辺(市民ネットワーク)賛成
私の討論内容 社会保障制度を整備しようとすると今はどこからかお金を削ってこなければならない。そのしわ寄せが障害者自立支援法の混乱であったり、ひとり親家庭に給付される給付金の急なカット。誰かが公的な力を借りて幸せになろうとしているときに、かならずその裏側でひっぱがされるということはあってはならない。北欧のような豊かな社会にしていくためには税負担は避けられないと思う。問題は今回の社会保障と税の一体改革の使途の部分が切り刻まれてしまったことに憤っているが、それでも税負担があれば使途はやがて追加できる可能性が出てくる。また税制と景気は中立である。98年の増税と不況の不況の部分は急激な公共事業削減や金融機関の相次ぐ破綻にあったと言われている
採決 共産党3、市民ネットワーク1、人権の風1

※どんどん進む採決のなかで記録していたので、個人の賛否が掲載内容と異なっている場合はまずメールでお知らせください。

| | コメント (2)

2012.09.26

9/26 子どもを守る人への圧力

子どもの人権なんか屁とも思っていない運営者が、児童福祉施設を運営する悲劇。施設による児童虐待案件を内部告発しようとする職員に個人情報保護うんぬんで圧力がかかり始めたらしい。

そういう団体に児童福祉施設の委託をすること自体の是非を問わなくてはならないかも知れない。

| | コメント (0)

2012.09.23

9/20 いじめ、広報月1回化などをテーマに一般質問を行いました

19日~21日にかけて行われた市政全般に対して市議会議員が質問する一般質問が行われ、20日9:00~10:40まで私が行いました。内容は以下のとおりです。

1 教育政策について
(1)「いじめゼロ」目標といじめ対策について
(2)「不登校ゼロ」目標の妥当性について
(3)子ども自身によるいじめ問題の解決を訴える手段について
(4)日本語を使えない児童への支援員について
2 保育所制度について
(1)入所判定における交通手段考慮について
(2)公立保育所一部園での延長保育の実施について
(3)一時保護機能をもった24時間保育について
(4)病児・病後児保育の実現について
(5)ゼロ歳児保育の開始月齢の引き下げについて
3 公民館について
(1)ロビーの活用
(2)市民活動等の活動費用目的の販売活動、カンパ活動の解禁
(3)利用できない条件について
4 社会保障と税の一体改革の影響
(1)地方消費税の見込みについて
(2)朝霞市民が新たに負担する消費税総額について
(3)市として現時点で歳出増となる事業についての把握
5 広報あさかについて
(1)発行回数について
(2)発行回数を変更する場合の市民への諒解手続きについて
(3)情報のリードタイムについて
6 基地跡地利用について
(1)市民・市民団体との意思疎通について
7 歩行環境の改善について
(1)高齢者の多い地区での歩道のベンチ設置
8 市内循環バスわくわく号について
(1)ダイヤの見直しについて
(2)溝沼・本町線について(割愛)
(3)バス停の増設について
(4)わくわくどーむ・北朝霞駅間の輸送について

各項目の詳細の質問と答弁については「続きを読む」をクリックしてください。

また質問は1回25分で総括的に質問し、3往復していますが、わかりやすいように課題別に問答式に並べ替えています。正確な表現は12月頃に公表される市議会議事録のホームページをご確認ください。

※まとめが遅くなって申し訳ありませんでした。

続きを読む "9/20 いじめ、広報月1回化などをテーマに一般質問を行いました"

| | コメント (0)

9/21 年金引き下げをめぐる請願を再審査へ

13日の民生常任委員会の記事で、年金者組合から提出された「年金引き下げに反対する」という請願について、不採択となったと記述しましたが、採決をめぐって重大なミスがあり、石川議員以外の全議員と、民生常任委員長、事務局長の陳謝を受け、全会派の合意によって再審査に付されることになりました。

私もその当事者としてこの場で、請願提出者をはじめ、市民のみなさまにお詫び申し上げます。
諸事情があったとはいえ、採決にあたってはその議事進行について十分な注意を払って臨むべきだと総括し、反省しています。

●再審査は、明らかな根拠条文はありませんが、採決をめぐる混乱や認識の間違いなどにともなう混乱に対して、議会の自治権という自然権に由来するもので、すでに審議したものについて問題がある場合は、議会の合意をもって再度審査をさせることです。自治体議会の場合は、委員会採決に対して問題がある場合、議会全体の合意にもとづいて、委員会審議を再審査させることでき、これは一事不再理の例外として扱われるということです。

●疑問を感じた議事進行については、そのままにせず一度議事を止めることが大切だと痛感しました。

| | コメント (0)

9/24 社会党衆議院議員・河上民雄さん亡くなる

社会党衆議院議員であった河上民雄氏が亡くなりました。突然の訃報に驚いています。ご冥福をお祈りいたします。

河上民雄氏の父親は、戦前の無産運動時代の活動家で戦後社会党の三大潮流の1つをなす河上派を率いた河上丈太郎氏です。刺殺されて有名な浅沼稲次郎氏の派閥の親分です。
民雄氏は弁護士であり研究者であったのですが、丈太郎氏の秘書として、社会党では希少な西側諸国、西側の政党に対する窓口として外交政策を司る一方、1955年の社会党の統一時の綱領作成などにも関わってきた、戦後史、戦後社会党史の重要な証言者であり、社会党にとって貴重な知識人政治家であったと思います。
また、社会党の社会主義のなかに、キリスト教を基盤とする社会主義思想があるということを象徴するお一人であったと思います。

一度はおめにかかりたいと思っておりましたし、研究者をしている友人が河上氏の証言の記録化をしているさなかだったということで、病状の急変はほんとうに残念なことだったと思います。

続きを読む "9/24 社会党衆議院議員・河上民雄さん亡くなる"

| | コメント (0)

9/23 NHK「負けて勝つ」の違和感

終戦直後の歴史は謎が多いので、ドラマそのものの真実性についてはあれこれいうことは難しいと思いますが、NHKドラマ「負けて勝つ」の描き方に違和感だらけです。歴史ドラマの近代というと明治維新、日露戦争、戦争の惨禍だけでしたので、戦後の混乱収拾にあたった吉田茂を題材にするのは非常におもしろい選択だと思って見ていましたが、どうもそういう描き方でいいのかと思うことが多々ありです。やっぱり視聴率を稼ぐドラマにするためには、政治家は実務家としてではなくマッチョな男に書かなくてはドラマにならないものなのだろうかと頭を抱えてしまいました。

いくつか指摘したいと思います。

①社会党(右派)の片山政権が誕生し、そこに吉田が社会党左派に手を突っ込んで攪乱し、予算案を予算委員会否決して瓦解させるわけですが、そうした策士として動いたところなど、描ききらないといけなかったのではないかと思います。もちろんGHQ内の権力闘争が影響しているということは間違いありませんが、日本政治のなかでの混乱が全く描かれていないで、専ら芦田をバカっぽく描くことでよかったのか疑問です。
また新憲法下初の総選挙で片山内閣が誕生しているということは、終戦直後の歴史の中では無視できません。片山内閣から、戦後の経済企画庁的なものや、官僚出身大臣の役割づけが始まっている面も否めません。

②池田勇人や佐藤栄作など高級官僚を政治家に転身させるシーンがあって非常に脳天気な会話が展開します。しかし明治維新以来、官僚は選挙を経る政治家になることを卑しいこととみており、最も優秀な官僚が政治家に転身していくというのはむしろ役割としての詰め腹に近いものがあって、悲壮感が漂っていたのではないかと思うのです。それが立候補を決意するシーンが、維新の会のパーティーや、民主党青年部の集会じゃあるまいし、なんだかいきがった盛り上がりを演出していて、違うんでないのと思いました。
まして1949年総選挙は、競争率2.74倍、選挙区によっては民自、民主、社会の各党が定員いっぱい立候補させることも珍しくない時代でした。社会が混乱状態であったため、候補者間、政党間の票の移動もかなり激しい時代でした。保守から革新まで名望家によるあいまいな集票機構から、支持団体による有権者の組織化への移行過程が始まったばかりで、官僚の集票機構が未確立な時代。吉田が付いているから高級官僚が楽勝という時代でもなかったように思います。

それ以前の回でも、

③どうでもよい登場人物がいること。吉田にあいさつしているだけの細川護煕や麻生太郎なんてテロップ入れてまで紹介する必要があるのかと思いました。先の社会党政権が黙殺されていることとの対比で、うーん。

④そもそも吉田茂が、維新の志士みたいに高潔な国士として描いているのが、非常につまらなくしている。愛国者であったし、同時代の他の政治家より私欲は少なかったと思います。しかし保坂正康にしても何にしても今まで読んできた吉田茂伝の印象からは、もっと狡猾で策士で、一方では共産党の徳田一球との論戦を楽しみ高く評価するような無邪気なところもあります。
これからをどう描いていくのかということですが、何度かくぐりぬける総選挙でも少数政権を余儀なくされ、政権後半はもっぱら独立以外思うようにやれた政策はなく、吉田自身がしんどい思いをしていくのですが、そういうのがどう描かれているのか。日本が占領から独立させたところで吉田を「やりとげた男」としてドラマを結末させてしまうのか、センスが試されると思っています。

●終戦直後の選挙の結果です。
1946.4.10 464議席 各県1~2の大選挙区 2770人立候補 競争率5.9倍 投票率72.08%
       自由140 進歩94 協同14 社会92  共産5  諸派38  無所属81
1947.4.25 460議席 中選挙区制に戻す 1590人立候補 競争率3.4倍 投票率67.95%
       自由131 民主121 国民協同29 社会143 共産4  諸派25 無所属13
1949.1.23 466議席 片山・吉田内閣の崩壊による吉田選挙管理内閣による解散 1364人立候補 競争率2.9倍 投票率74.04%
       民自264 民主69 国民協同14 社会48  労農7 共産35 諸派17 無所属12
1952.10.1 466議席 1242人立候補 競争率2.7倍 投票率76.43%
       自由240 改進85 右派社会57 左派社会54 労農4  諸派7 無所属19
1953.4.19 466議席 1027人立候補 競争率2.2倍 投票率74.22%
       吉田自由199 鳩山自由35 改進76 右派社会66 左派社会72 労農5 共産1 諸派1 無所属11
1955.2.27 467議席 1017人立候補 競争率2.2倍 投票率75.84%
       自由112 民主185 右派社会67 左派社会89 労農4 共産2 諸派2 無所属6

●こうして数字を見ると、1955年の保守合同までは、しばしば社会党の全てまたは片割れが保守の第二党を超える議席を確保しており、再び政権参加することは不思議でも何でもない事態だったのだということがわかります。なぜその社会党が政権を取る道を通れず、左傾化していって今みたいになってしまったのか、ということが、日本の民主主義が西欧の民主主義と際だった違いを作っていった過程でもあります。似たような経緯をたどっているのがイタリアです。

●総選挙の定数に対する立候補者数は、戦後の中選挙区制のもとで、業界団体や労働組合などに有権者が組織化され、そうした団体の組み合わせで候補者調整が行われるようになっていく過程の中で候補者数は絞られ、1967年から1993年まで2倍を超えていません。

●よく若者の無関心から投票率が下がっているという言われ方をしますが、衆議院議員選挙においては例外を除いて60~70%台で推移しています。

| | コメント (0)

2012.09.16

9/15 広場の利用のルールづくりは市民の手に~国家公務員宿舎建設予定地のその後

Dscn0940_215日午前、「基地跡地暫定利用広場管理運営準備会議」が開催され、傍聴しました。

朝霞の国家公務員宿舎建設が中止になり、その予定地がいよいよ11月に市民公開されるにともなって、関心の高い市民と市役所が共同作業をしながら「広場」としての利用のルールづくりを進める会議です。昨日は約40人の市民が参加し、ルール作りに向けて活発な議論が始まっています。

旧予定地は、2年間の管理権を国から朝霞市に無償で委託される契約となっているため、建物の建築はできないことなどいくつかの制約はあります。また朝霞市の事情として大規模に手を入れる財源は持ち合わせていないことから、お金をかける加工は加えにくいというのが実態です。
その中で、朝霞市はこの広場がどのようにあるべきか市民に決めてもらうというかなり思い切った方向転換をし、昨日のルールづくりのための会議の開催となりました。

昨日のルールづくりの会議では、市から基本的な考え方として「使いながらつくる、つくりながら考える」広場として、市民が主体となって広場の管理運営を形成していくことになります。

Dscn0951_2この「広場」の暫定利用に向けて、いくつかのいままでの公共用地の市民開放にはあまり見られない思い切ったことを朝霞市はやっていて、これは率直に評価していいのではないかと思います。
①市が土地に対する加工をあまりせず「原っぱ」的な土地として市民に提供すること
②市民に使途についてのコンセプトやルールづくりをすることを行わせていること、
③来た利用者がそこで何をするかをできるだけ尊重した運営とすること、
④残された自然を温存し共存することが前提となっていること
などが他の公園や公共広場にない特徴になると思いますし、全国的にも珍しい事例になるのではないかと思います。

基地跡地の自然利用を求めてきた様々な団体、運動体の求めばかりではなく、市議会でもこうした方向になるよう議論がされてきました。
私も市議会でたびたび、基地跡地全体について、開発であれ公園であれはじめに結論を持ってこずに、緑地保全というコンセプトを基本に、市民の納得性の高い使途となるよう市民合意を図るべきと度々議会で求めてきましたし、かつての公務員宿舎の賛否を超えて多くの同僚議員がこの土地について、自然の温存や市民開放の促進について発言をされています。
最も理想的な展開になったのではないかと思います。

全体の基地跡地19ヘクタールの朝霞市返還を求める理想からは3ヘクタールは一部の開放にとどまると言えますが、そうはいってもかなり広大な土地で、それをあるがままで使え、使い方については市民が決めるというのはコストはかかりませんが、精神的にはかなり贅沢な実践と言えると思います。

Dscn0685_2また1度は公務員宿舎を建設するということで多くの木が伐採された後なので、そこはただの原っぱになっています。しかしそのことが逆に様々な使い方のイメージを膨らませられます。

また隣地の手を付けられていない基地跡地については、地区計画で新たな建築物は規制され、都市計画審議会や市議会の承認なしには規制を緩められないようになっていますので、広大な自然の借景があることも、みどころです。

●旧国家公務員宿舎建設予定地のその後の展開について、市内外の様々な方に尋ねられることが多いので簡単にまとめておきます。

1年前の今頃、政権が打ち出した復興増税をめぐって、税金の無駄な使途の象徴として、朝霞の公務員宿舎建設の話題に火が付き、敗北を覚悟しかけた反対運動に思わぬ援軍が現れました。結果として、直後に控えた市議選や、民主党政権が参議院で過半数割れをしていることなどもあり、国家公務員宿舎の建設は10月3日に野田首相の訪問で凍結、その後11月28日藤田財務政務官が訪問し中止が表明されました。

その後の展開はこのようになっています。
12月4日の市議会議員選挙終了後、市と国との協議が続けられ、12月の改選後最初の市議会では予定地の市民開放を可能とするよう国に求める意見書が可決され、行政も議会も市民開放に向けて足並みをそろえました。
その後、国から一時的に管理権を市に委ね、朝霞市の意向で利用できることになる「暫定利用」という方針が打ち出され、今年の8月9日旧国家公務員宿舎予定地部分3ヘクタールについては、国から朝霞市に無償で2年間使える管理委託を受ける契約が成立しました。
また資金的にも、3月市議会で提案された平成24年度一般会計予算で、暫定利用に関する予算として約1500万円、また6月市議会では「暫定利用」に向けた安全対策工事費として2600万円が計上され、公開に向けた裏付けをつくりました。

Dscn0765_2そして現在、旧予定地3ヘクタールについては、11月4日以降の公開に向けて、市による安全対策工事とともに、9月2日には市民への公開見学会の開催と簡単なワークショップが行われ、それを踏まえて15日から市民と朝霞市との共同作業で「基地跡地暫定利用広場管理運営準備会議」がスタートし、旧予定地の利用のあり方とルールについて市民が主体となった作業が始まっています。

| | コメント (0)

2012.09.15

9/15 「子ども家庭省」創設に対する懸念

政権が子ども家庭省創設をめざすと打ち上げました。長くても任期からあと1年は続かない政権が2年先の実現をめざすということで動き出したので、実現するかどうかわかりませんが(「政治生命をかける」とは言っていないので合意形成可能かも知れません)、いくつか考えておかなくてはならないと思います。

よく言われるのは子どもに関する施策がたてわりでうまくいかないという批判です。確かにそういう面もあるのでしょうが、その弊害というのが幼保一元化以外にはよくわかりません。

私が懸念しているのは厚生労働省という役所から子どもの部分だけを切り離す弊害です。現在は、生活保護や婦人相談、保健衛生、労働分野などと1つの省庁だから、育児放棄やDV、貧困、失業など子どもと家庭をめぐる複雑な問題に対処できているのに、独立した省として子どもの問題だけで独立させ文部科学省と統合して、果たして保育園政策以外うまくいくのかということは疑問です。現在、文部科学省が、児童虐待や、子どもの貧困を、問題解決すべきこととして捉えられず、主に保護者のモラルの問題としてしか話題が展開していかない状況と、同じ轍を踏まないかと思っています。

日本の保育制度は、家庭の問題のトラブルシューティングと隣り合わせの制度となっていることで、子どもの教育に特化した幼稚園とは異なり、深みをもった家庭支援が可能になっています。

子ども政策のほとんどは主に基礎自治体で取り組まれており、国が何もかも指導していた機関委任事務廃止後の基礎自治体の局部課の編成を見ることが重要ではないかと思います。やはり多くの自治体では、保育園行政と他の福祉分野の関係を切って、教育委員会と接近させるようなやり方はあまりされていないのではないかと思います。

政治の世界では、以前は「子ども省」というネーミングの構想がほとんどだった中で、今回は「子ども家庭省」というネーミングになっています。子ども施策は家庭支援の政策とワンセットという評価がされ始めていることは評価したいと思います。

| | コメント (0)

9/14 朝霞市議会・民生常任委員会の審議結果について

Dscn09319/12~13日、市議会の民生常任委員会で市長提出議案、請願審査を行いました。
冒頭、欠席している星野文男副委員長(進政会)から副委員長辞任の申し出があり、副委員長選挙の結果、公明党の遠藤議員3、共産党の石川議員2で遠藤議員が副委員長に選出されました。

続いて審議に入りました。これらの審議結果は、26日に本会議で最終的な採決が行われます。

1.第43号議案 平成23年度朝霞市一般会計決算認定
民生費の全部(社会福祉費、高齢者福祉費、児童福祉費、生活保護費、災害援護費、社会保険関係各費)、衛生費のうち健康づくり関係各費の審査を行っています。
大きな話題としては、①社会福祉協議会への各委託費の剰余金の処理とガバナンスの問題、②公設民営園での委託費の使途の問題、③生活保護のケースワーカーの運用と育成、④市内各施設での震災対応と防災など安全対策を中心に議論を進めました。
委員会採決では、石原、遠藤、黒川各議員が賛成、石川議員が反対で、委員会としては認定として本会議に戻します。
私は、①社会福祉協議会のガバナンスと返還金の扱い、②全体的にけちけち予算で戦略的政策以外は我慢を強いられている中で、イベント支出に毎年巨額の予算が使われ、決算額も前年度対比も新予算でも変更がされていない問題も見られる、など批判する一方、評価点としては、①待機児童問題に対するアグレッシブな市の解決に向けた対応、②障がい者自立支援法での移行に対する市の財政的努力について評価し、全体的には決算を否認するまでのものではないとして、決算に賛成しました。

2.第44号議案 平成23年度国民健康保険特別会計決算認定
委員会採決では、石原、遠藤、黒川議員が賛成、石川議員が反対で、委員会として可決しました。

3.第46号議案 平成23年度介護保険特別会計決算認定
委員会採決では、石原、遠藤、黒川議員が賛成、石川議員が反対で、委員会として可決しました。

4.第47号議案 平成23年度後期高齢者医療特別会計決算認定
委員会採決では、石原、遠藤議員が賛成、黒川、石川議員が反対し、委員長裁決で可決となりました。
私は、3月議会でも指摘したとおり、朝霞市民に提供された医療内容、特に疾病別給付人数、件数、金額などが報告されない以上、後期高齢者の保健活動ができない。広域連合がどんぶり勘定を行い、明細なし請求を特別会計に対して行い、特別会計がそれを唯々諾々と払い続けていることは会計的にも問題があるという理由で承認できないと理由説明しました。

5.第49号議案 平成24年度一般会計補正予算案(第二次)
民生常任委員会の審査対象になっている民生費、衛生費の一部については委員会てして全会一致で承認しました。

6.第50号議案 平成24年度国民健康保険特別会計補正予算案
委員会採決では、石原、遠藤、黒川議員が賛成、石川議員が反対で委員会としては可決しました。

7.第51号議案 平成24年度介護保険特別会計補正予算案
委員会採決では、石原、遠藤、黒川議員が賛成、石川議員が反対で委員会としては可決しました。

8.第52号議案 平成24年度後期高齢医療特別会計補正予算案
委員会採決では全会一致で委員会としては可決しました。
※全会一致となったのは、その内容が、平成23年度の剰余金の処理についての内容のみであったため、不承認とする理由がなかったことによります。

9.第56号議案 保育園設置管理条例の改正
内容:浜崎保育園が浜崎公園近くから産業文化センター前に移転することにともなう条例改正です。定員も10人増加し70人となります。
委員会採決では全会一致で委員会として可決しました。

続いて請願審査に入り

10.請願「子ども医療費の無料化を拡大してください」(2011年12月19日新日本婦人の会代表深沢様提出)
前回に引き続き継続審査となりました。
継続審査の扱いとすることに賛成 石原、遠藤議員、反対とする議員 黒川、石川議員、委員長裁決で継続審査となりました。結論は次以降の定例市議会の請願審査に送られます。
内容は中学校卒業まで通院の医療費の自己負担を無料にしてくださいというものです。
※私は、12月に提出されている請願について、子どもの医療に関する財政負担でネックになっていた志木市民病院の小児救急医療の休止が決定しその後の処理スキームがある程度まとまった以上、この請願をいつまでも宙づりにすることは良くないことから、今議会で採択するかどうか判断すべきとしました。その上で、本請願について大きな方向は賛成するが、①財政的制約があるとすれば慢性疾患や多額の医療費がかかる疾病を優先して無料化すること、②医療費のコストが利用者に見えなくなることから、乱診乱療や過剰投薬が行われないよう保護者に対する啓発や医療機関に対する要請を行うことなどの対策が必要で、そのことについては別途議員提出決議等で、行政側に議会から要請すべきだと発言しました。また国に対しては、収入のない国民の医療費負担について、社会保障と税の一体改革の中で検討すべきとする意見書を提出すべきだと発言しました。
いずれにしても請願採択にまでいかなかったので、単なる意見として終わっています。

11.請願「年金支給額の切り下げに反対する」(2012年5月28日年金者組合朝霞支部支部長栗本様提出)
前回市議会から継続している案件です。野田政権の決定した年金切り下げを暴挙として反対する意見書を国に提出するよう求める請願です。
今回は、委員会所属全議員が賛否について採択することを了承したので採択され、石川議員が賛成、石原、遠藤、黒川議員が反対で委員会としては不採択となりました。
※私は、気持ちとしてはわかるが、年金制度は賦課方式でありその運用の根幹にあるのは(詳細な計算技術はいろいろあっても)物価と連動するということにあるし、逆にインフレになったときに財源がないからと出し渋らせないようにするためには「物価スライド」という考え方は守るべきという立場で、今回の減額はそうした意味があるので賛成できない、と表明しました。石原議員からも同様の発言が行われています。反対としながらも、私は札幌在住時代はあまり豊かな生活をできなかった経験もしてきたので、請願の1項目としてあった「無年金、低年金者に対する緊急の救済処置を講じてください」という点については、「緊急に」はともかく、社会保障制度のどこかに、無年金、低年金者の生活について直視し、これについて救済することが必要だとも意見しています。
それを生活保護でやるのか、最低保障年金でやるのか、いろいろ議論のあるところです。

| | コメント (0)

2012.09.14

9/13 20日に一般質問(市政全般に対する質問)を行います

朝霞市議会9月定例会、19~21日に一般質問を行います。

私は、20日の9:00~質問になります。通告内容は、
1 教育政策について
①「いじめゼロ」目標といじめ対策について②「不登校ゼロ」目標の妥当性について③子ども自身によるいじめ問題の解決を訴える手段について④日本語を使えない児童への支援員について
2 保育所制度について
①入所判定における交通手段考慮について②公立保育所一部園での延長保育の実施について③一時保護機能をもった24時間保育について④病児・病後児保育の実現について⑤ゼロ歳児保育の開始月齢の引き下げについて
3 公民館について
①ロビーの活用②市民活動等の活動費用目的の販売活動、カンパ活動の解禁③利用できない条件について
4 社会保障と税の一体改革の影響
①地方消費税の見込みについて②朝霞市民が新たに負担する消費税総額について③市として現時点で歳出増となる事業についての把握
5 広報あさかについて
①発行回数について②発行回数を変更する場合の市民への諒解手続きについて③情報のリードタイムについて
6 基地跡地利用について
①市民・市民団体との意思疎通について
7 歩行環境の改善について
①高齢者の多い地区での歩道のベンチ設置
8 市内循環バスわくわく号について
①ダイヤの見直しについて②溝沼・本町線について③バス停の増設について④わくわくどーむ・北朝霞駅間の輸送について
です。
いじめや不登校についてはあるべきかどうかという問題と、なくすことできるかという問題が混同されて対応し、トラブルシューティングであるという問題意識ができているのか問いただします。
公民館については、市民活動や市民連帯意識を自然発生的に活性化することを阻害している大昔からの運用について問いただします。
広報あさかについては、前回市議会で船本議員の質問に市が月1回に変更することを検討と答弁し、それがほんとうに市民と市役所の関係を薄めることにならないか問いただします。
市内循環バスは、3月市議会で市長が2013~4年度に抜本的な見直しを検討しているという答弁を受けていますが、それまで2年間、今のダイヤを見直さないのかどうかを考えてもらうよう質問します。

●他の議員の一般質問の日程です。
1日目19日(水) 高橋、本山、遠藤、岡崎、駒牧、福川、須田、船本
2日目20日(木) 黒川、獅子倉、松下、小山、大橋、神谷、石原
3日目21日(金) 田辺、石川、山口、斉藤
通告内容は朝霞市役所ホームページの「市議会」から、「一般質問通告」のなかにあります。

●一般質問は、見落としている市政の課題や、違和感をもちながらも言葉にしてこなかった市政の課題を浮き彫りにします。また、1人ひとりの議員の思想や問題意識の持ち方なども確認できます。

●現在の朝霞市議会の一般質問は25分の質問を3往復まで認められています。他の市議会より質問時間が手厚いことは評価できる点である一方、やり方については、まとめて質問、まとめて答弁を繰り返すので、他の議員や傍聴者、ときには質問している当人すらこんがらがってくることがあります。わかりやすい議論を展開するために、対話方式で質問答弁を行っていく一問一答方式の導入に向けて検討が始まっています。

●一般質問の順番は、行政側に提出する「質問通告書」の提出順です。
順番についてはいろいろ考察できることがあります。
最近の傾向では、議長を除く公明党4議員が1番最初に始まり、1日目は保守系議員が中心、2日目に入ると若手議員や無所属議員にシフトしながら最終日は旧革新系+共産党3議員という傾向が見られます。今回は公明党よりはるかに早く質問通告した保守系の高橋議員がトップバッターです。
旧革新系や市民運動を背景にした議員は3回の質問時間を使い切り、質問・答弁時間をあわせて60~120分かかる一方、公明党議員はかっちり60分、保守系は30~60分でおさめている傾向が見られます。
1日目、2日目、3日目の区切りは、通告届出の順番から、こうした過去の質問時間の実績を勘案しながら、議長でどこからどこまでを1日目、2日目、3日目と区切っています。

| | コメント (0)

2012.09.09

9/8 日本のスウェーデン政治の研究は良心的財界人から始まった

大学院の関係で、日本政治学会の「地方政治報告会」という自治体議員だけで考察した現象を話すセッションがあり、昨日、そこでお話をさせていただきました。

タイトルは「ある投票率30%台のベッドタウン都市の政治構造について」として、市議選の投票率が30%である都市ではどういう人が投票に行き、投票に行っていないか、各種資料を使って分析した結果を報告し、「上田党」と言われる民主党の強さ(これまで)が、同じく民主党が比較的強くて標準的な支持構造を持つ選挙区である埼玉3区(越谷市・草加市)の支持構造とどう違うかを比較し、その独特さを整理した報告です。

この報告を通じて、朝霞市民がどういう構成をしているのか、人口、就労、勤務地、前住地、住宅の種類などさまざまな統計を見ることで、別な意味で勉強することが多かったと思います。

午後からは、記念講演でスウェーデン政治の研究家・岡沢憲芙早稲田大学教授の「合意形成型政治と地方政治:スウェーデン型国民統治の事例」という報告をお聞きしました。

高い税金を取れる社会というのは、合意形成に力を注いでいるということを力説されていました。これから増税するというときに間違っても「政治生命を賭ける」などと言明してはいけない、この論理は一党独裁の論理で、多党制の政治のもとでは、それならクビをとってやろうじゃないか、と政争の具になって合意形成は難しくなるということです。このことは以前私もネット上のどこかで書きましたが、我が意を得たりと思いました。

政治の対立は、政治体制(君主制か共和制か)、国防・外交、国家の経済介入度、宗教・世俗の関係、中央・地方の関係、環境・エネルギー問題などで政党間抗争が発生し、これらをどのように合意を作るかが問われるということですが、スウェーデンはこれらの問題に対してすべてプラグマティックに解決を図って、必要なら政党間抗争を棚上げした、という歴史をだとっています。
効果のない政党間抗争を煽るためのネタを次から次に繰り出す最近の政治文化のもとで考えてもらいたい話ばかりでした。

冒頭には岡沢先生がスウェーデン研究の歴史について話をしていただきましたが、岡沢先生が1965年にスウェーデンに留学することを周囲に相談したところ全員から反対され、スウェーデン研究というのは長く日本で無視され続けてきたということです。しかし、その中でも、1967年から、東海大学の松前重義氏を中心に、大平正芳元首相、土光敏夫第二臨調会長、藤牧新平(社会党本部書記)などによって研究が始められていたことを紹介していただきました。新自由主義者にとって聖人のように扱われているめざしの土光さんが、スウェーデン型社会をめざして研究会を設けていたことは驚いたとともに、私の不明を恥じるところです。

さらには日本が全体主義に傾いている1939年に、財界人の藤原銀次郎が政府に騙されるかたちでヒトラーの祝賀会に出席させられる途中、下船して方向転換をし、スウェーデンを視察して報告をして、工業社会のやがていきつくところで取るべき政策を学んできたという話も紹介していました。

改めて、政治家としての自分の立ち位置とすべきことの価値観の整理に役に立った講演でした。

●一方で、当時の社会主義運動や労働運動がスウェーデン型社会をほとんど無視するなかで、財界、保守政党を中心に研究が進められたことは残念でなりません。今も、「社」のつく政治勢力において、小さな政府志向を自覚しない増税反対思想が蔓延していることは、その勢力衰退にさじを投げたくなるような事態です。壊す能力だけにたけている党首を担いでいるかぎりどうにもなりません。この人も合意形成を簡単にフイにする人です。

●新座市長選挙に挑戦した平松大祐さんも、主催した先生の1人のお誘いでお見えになっていました。昼休みをご一緒させていただきました。知的努力を怠らない政治家の1人です。

| | コメント (0)

2012.09.02

8/30 9月市議会が始まりました・児童虐待事件の市の事務への調査が開始

8月30日に朝霞市議会本会議が開かれ、9月定例会が始まりました。

議案の提案の後、日本共産党の斉藤議員から、7月に発生した児童虐待死事件に対する地方自治法第100条第1項ならびに98条第1項の調査特別委員会の設置を求める動議が提出されました。

私もこの件について、市の仕事の中で問題や課題はなかったのか検証し改善提言する必要があるということでは斉藤議員と同じ立場でもあるものの、9月議会の会期が始まり次第、市議会で福祉や医療分野を担当する民生常任委員会でこの問題について調査を行う、扱いにしていました。これは日本共産党の委員も含めて合意していたため、唐突観を否めない提案でした。

それでもたとえばふじみ野市の市営プールでの死亡事故のように、朝霞市の施設内の事故死や、市職員の過失等による死亡と位置づけられ、朝霞市として当事者責任があるのであれば、100条委員会を設置して調査する必要があるかと思いますが、現状の市から提出された情報と、マスコミ情報に限って見れば、朝霞市の関与としては、市の要保護児童対策協議会が機能したのか、子どもが預かられていた保育所との関係がどうだったのか、ということが朝霞市の課題として浮上するのではないかと考えられ、そういう点から言えば、まずは市議会で審議するのは担当する民生常任委員会で行うべきだと思いました。
また民生常任委員会の調査をふまえて、調査権限が不全ということであれば100条委員会を設置すればよいとも判断しました。

したがって、私は、現時点での地方自治法100条にもとづく調査特別委員会の設置には賛成できない、という立場から反対しました。

提出された動議に賛成した議員は、日本共産党の斉藤、石川、山口、無所属の田辺、小山議員の5議員で、賛成少数のため否決され、100条委員会は設置となりませんでした。

本会議に続いて、民生常任委員会が開かれ、児童虐待死事件の審議を始めました。

当初、公開で行われる予定でしたが、私がプライバシーに関わる問題でありできるだけ正確な情報を聴きながら判断できるよう、秘密会とするよう要求する動議を提出ししました。

公開して休憩として非公式に議論する方法と、非公開とする方法と、秘密会とする方法が検討され、秘密会とした場合の範囲や事務手続きについて検討しながら、①事実関係部分の審議については秘密会とする、②秘密の内容は関係者や親族がこれからも生きていくことに関わるので永久とする、③秘密会における守秘義務の内容の確認が行われ、秘密会とするかどうかの動議については、私黒川と石川(共産党)議員が賛成、委員長を除くと可否同数となり、神谷委員長の裁決で事実関係の審議の部分については秘密会となりました。

秘密会として議論された部分についての議事録は公開されませんし、議論の内容については出席者は秘密の保持をしなければなりません。

その後、児童虐待事件についての事実関係の審議を行いましたが、時間が長時間にわたったため、後日再開することとしています。今後、事実関係の審議の後、市の事務上の課題、問題等の審議を行うこととなっています。

●これから議会はどんどん公開される方向で運営が変わっていくことは時代の趨勢だと思います。朝霞市議会でもそうした方向での改革を進めようと動き始めていますが、一方で、児童虐待など個人の生活の細部に触れざるを得ない市の事務の調査をする場合、情報公開だけの議論ではない部分もあると思っています。一方で情報公開を楯に議会が全く関与せず市の事務が見直しされていくということも問題だと思っています。

そのようなときには地方自治法が予定してきた「秘密会」として議論をすることになると思いますが、たった10年ぐらい前まで日本の自治体議会は、審議が公開されていないことを前提にしたシステムだったので、地方自治法はあえて秘密会として議会を開くことが想定されていないことを痛感しました。もちろん議会規則や慣習として確立してしまえばいいのですが、委員外議員の傍聴の扱いや、秘密を保持しなかった場合の制裁など、議会規則だけでは処理できない問題もあり、こうした点は地方自治法で補強する必要があるのではないかと思っています。

| | コメント (0)

« 2012年8月 | トップページ | 2012年10月 »