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2012.09.16

9/15 広場の利用のルールづくりは市民の手に~国家公務員宿舎建設予定地のその後

Dscn0940_215日午前、「基地跡地暫定利用広場管理運営準備会議」が開催され、傍聴しました。

朝霞の国家公務員宿舎建設が中止になり、その予定地がいよいよ11月に市民公開されるにともなって、関心の高い市民と市役所が共同作業をしながら「広場」としての利用のルールづくりを進める会議です。昨日は約40人の市民が参加し、ルール作りに向けて活発な議論が始まっています。

旧予定地は、2年間の管理権を国から朝霞市に無償で委託される契約となっているため、建物の建築はできないことなどいくつかの制約はあります。また朝霞市の事情として大規模に手を入れる財源は持ち合わせていないことから、お金をかける加工は加えにくいというのが実態です。
その中で、朝霞市はこの広場がどのようにあるべきか市民に決めてもらうというかなり思い切った方向転換をし、昨日のルールづくりのための会議の開催となりました。

昨日のルールづくりの会議では、市から基本的な考え方として「使いながらつくる、つくりながら考える」広場として、市民が主体となって広場の管理運営を形成していくことになります。

Dscn0951_2この「広場」の暫定利用に向けて、いくつかのいままでの公共用地の市民開放にはあまり見られない思い切ったことを朝霞市はやっていて、これは率直に評価していいのではないかと思います。
①市が土地に対する加工をあまりせず「原っぱ」的な土地として市民に提供すること
②市民に使途についてのコンセプトやルールづくりをすることを行わせていること、
③来た利用者がそこで何をするかをできるだけ尊重した運営とすること、
④残された自然を温存し共存することが前提となっていること
などが他の公園や公共広場にない特徴になると思いますし、全国的にも珍しい事例になるのではないかと思います。

基地跡地の自然利用を求めてきた様々な団体、運動体の求めばかりではなく、市議会でもこうした方向になるよう議論がされてきました。
私も市議会でたびたび、基地跡地全体について、開発であれ公園であれはじめに結論を持ってこずに、緑地保全というコンセプトを基本に、市民の納得性の高い使途となるよう市民合意を図るべきと度々議会で求めてきましたし、かつての公務員宿舎の賛否を超えて多くの同僚議員がこの土地について、自然の温存や市民開放の促進について発言をされています。
最も理想的な展開になったのではないかと思います。

全体の基地跡地19ヘクタールの朝霞市返還を求める理想からは3ヘクタールは一部の開放にとどまると言えますが、そうはいってもかなり広大な土地で、それをあるがままで使え、使い方については市民が決めるというのはコストはかかりませんが、精神的にはかなり贅沢な実践と言えると思います。

Dscn0685_2また1度は公務員宿舎を建設するということで多くの木が伐採された後なので、そこはただの原っぱになっています。しかしそのことが逆に様々な使い方のイメージを膨らませられます。

また隣地の手を付けられていない基地跡地については、地区計画で新たな建築物は規制され、都市計画審議会や市議会の承認なしには規制を緩められないようになっていますので、広大な自然の借景があることも、みどころです。

●旧国家公務員宿舎建設予定地のその後の展開について、市内外の様々な方に尋ねられることが多いので簡単にまとめておきます。

1年前の今頃、政権が打ち出した復興増税をめぐって、税金の無駄な使途の象徴として、朝霞の公務員宿舎建設の話題に火が付き、敗北を覚悟しかけた反対運動に思わぬ援軍が現れました。結果として、直後に控えた市議選や、民主党政権が参議院で過半数割れをしていることなどもあり、国家公務員宿舎の建設は10月3日に野田首相の訪問で凍結、その後11月28日藤田財務政務官が訪問し中止が表明されました。

その後の展開はこのようになっています。
12月4日の市議会議員選挙終了後、市と国との協議が続けられ、12月の改選後最初の市議会では予定地の市民開放を可能とするよう国に求める意見書が可決され、行政も議会も市民開放に向けて足並みをそろえました。
その後、国から一時的に管理権を市に委ね、朝霞市の意向で利用できることになる「暫定利用」という方針が打ち出され、今年の8月9日旧国家公務員宿舎予定地部分3ヘクタールについては、国から朝霞市に無償で2年間使える管理委託を受ける契約が成立しました。
また資金的にも、3月市議会で提案された平成24年度一般会計予算で、暫定利用に関する予算として約1500万円、また6月市議会では「暫定利用」に向けた安全対策工事費として2600万円が計上され、公開に向けた裏付けをつくりました。

Dscn0765_2そして現在、旧予定地3ヘクタールについては、11月4日以降の公開に向けて、市による安全対策工事とともに、9月2日には市民への公開見学会の開催と簡単なワークショップが行われ、それを踏まえて15日から市民と朝霞市との共同作業で「基地跡地暫定利用広場管理運営準備会議」がスタートし、旧予定地の利用のあり方とルールについて市民が主体となった作業が始まっています。

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