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2012.02.29

2/28 3月市議会が始まりました

昨日は、3月議会の初日、来年度予算の提案など市長から29本の議案提案がありました。他に市民からの請願が3本提出されました。提案は提案趣旨の朗読だけで終わり、田辺市議の提案で、基地跡地の土壌汚染調査の結果と、志木市民病院の報告が改めて全員協議会という場を設けて市側から説明が行われました。

基地跡地の土壌汚染調査は、朝霞市立図書館の北側1.7ヘクタールの中央部に鉛と危険な化合物が地下50㎝に発見したという内容で、市役所は国の除去を求めていく方針です。田辺市議と小山市議は市の独自の除去と国への求償を求めましたが、市が勝手にやった場合は基地跡地全体の汚染物質の除去が市に責任を負わされるということで、国の対応を求める方針だということです。

志木市民病院については、経営改革委員会の報告や委員会の傍聴をした市職員からの説明を受けましたが、この数ヶ月間の二転三転する志木市長のマスコミでのコメントに対する混乱を、市側からも議員側からも指摘があり、市側は志木市民病院の小児救急医療体制は、実際に「改革」が具体化してみないとわからない、ということでした。
できることを予測し、状況を見守るしかないというところです。

終了後、議会運営委員会と会派代表者会議にオブザーバーとして出席しました。
議会運営委員会では、傍聴者数制限をめぐる市民請願が出されましたが、設置する議会改革特別委員会で取り扱うべきという私を含めた議長はじめ多くの委員・オブザーバーの意見と、ただちに採択すべきという紹介議員との意見の対立があり、議会改革特別委員会で議論しつつ、継続審査とすることになりました。

請願の趣旨は私も全く同感なのですが、議会改革特別委員会が設置されるということで全会派が合意に向けて動きつつある中で、市民からの請願とはいえ、単発的に提出された議題に意思決定してしまうことは、恐らく議会改革特別委員会で合意することが空洞化していくものではないかと私は考えています。
議会というところは、上下関係が制度上ないことになっている世界ですし、法律を作ったり変えたりする役割があり、裁判のように絶対的正義をジャッジする人がいない世界で、県や総務省の介入を受ける違法性がない限りは、すべてが合意形成によって動いていきます。議会改革というのはその議会を自分たちで変えるための動きで、行政職員を牽制するような他律性ではない動きであるため、とにかく不承不承で議会改革に同意している議員も含めて合意形成がどうあるべきかが問われていきます。

会派代表者会議では、議会改革特別委員会の名称と付託案件がほぼ内定し、委員構成をめぐって意見が分かれています。今ある議会運営委員会の会派別構成でよいとする意見、それに無所属議員を1~全員加える意見、全員を委員として課題別に小委員会を設けるべきとする意見などが出されて、各会派で持ち帰って次回の会派代表者会議に報告し協議することになりました。

私は単なる定数削減と議員報酬を下げるだけで仕事のやり方を変えない「議会改革」などダメだと思っています。議員の仕事の仕方を変え、市民にとって情報公開のやり方や立法の機能、議論のやり方が、今より役に立つ市議会に変えていくことが「議会改革」だと思っています。先の市議選での低い投票率を克服し、市民が市政に注視してもらうためには、不可欠な道です。

●3月市議会の会期は3月27日までです。市長提出議案への質疑は6日、8日が総務委員会と建設委員会、12日が教育環境委員会と民生委員会(それぞれ翌日が予備日で、今回は議案が多いので開催される可能性があります)、16日、19日、21日が市政全般に対する質疑「一般質問」、27日が最終日という日程です。

●私の一般質問は19人中13人で、いつもの日程組みにしたがえば19日の終わりの方か21日冒頭になる見込みです。正式決定しましたらお知らせします。
この他、市長提出議案に対する質疑、所属する福祉衛生問題を議論する民生常任委員会質疑を行う予定です。

●一般質問の通告が2月24日午前に締め切られました。非常に厳格な締切管理の上、開会前の約1ヵ月も前に提出させていることに、友人の九州の自治体議員からおかしいと指摘を受けました。そもそも通告は行政に対する便宜的措置なんだから、というそもそも論の指摘までいただきました。
確かに同日午後、市職員が基地跡地の土壌汚染調査の結果について報告を持参してきたときに、一般質問通告後にこういうものを持ってくるかとは思いました(全員協議会の説明をもってこの不満は半分解消されましたが)。
一方、市職員からすると調整して政策を実行しますと答えるために時間がほしいということです。
痛し痒しですが、しかし議案の提案→議案の質疑→専門委員会の議論という経過を経て、市政全体の質疑がまとめられていくの亭率的かつ有効な議論ができるのではないかとは思っています。これもまた議会改革のテーマだと思います。

●まだ場所が確定していないのでアバウトなご案内ですが、4月22日または15日のいずれかに議会報告を行いたいと準備をはじめています。

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