2/23 橋下氏の不当労働行為をごまかすNHKニュース
大阪市の組合活動に関する職員調査について、NHKの「組合との溝が深まる」とする報道が偏っている。
橋下市長は、組合の政治活動にとどまらず、職員組合の運営、個々の職員の組合加入に関する経緯に至るまで調査対象としており、職員組合はこの部分も問題にして不当労働行為して大阪府労働局に救済を申し立てたのに対して、NHKはあたかも政治活動の調査が争点になっているかの報道を行っている。
政治的には職員組合の政治活動が争点になっているが、職員組合の運営、組織化に関する部分があって大阪府労働局は22日、大阪市に対して調査の停止差し止めを判断したもので、労使関係においては溝というより「違法性」の問題であって、政治活動だけに焦点を当てて「溝が深まる」という報道の仕方は、明らかに政治的バイアスにかけ、市民にとっては職員組合と人気市長との政治抗争として文化大革命的に煽り、人々に先入観を植え付ける問題報道だ。
●民主党の前原が橋下市長に密会し、船中八策について協力をするとかしないとかというニュースも出て、既成政党のだらしなさを感じる。有権者に対して、何をしたいのか、何が組織としての目的なのか、まったくわからなくする行為で不適切だと思う。与野党協議というのはこんな軽々しいものなのだろうか。そういうだらしなさが新党ブームが出てきては政治家が右往左往して、しかしそうして集まった結果も、政治情勢の変化でまたどこかに行ってしまい、有権者に何がなんだかわからないような政治になってしまっているのではないか。
また、かつての社会党なら、こういう行為は処分にしていたはずだし、他の多くの政党も、自分の政党を否定するような他党との交渉はそれなりの処分の対象になるはずだ。
●前原氏に限らず、愛知県知事の大村氏、名古屋市長の河村氏、みんなの党の橋下氏へのすりよりも本当に見苦しい。政治家としての自信がないのかと言いたい。なんだか中身ははっきりしないが改革という大義名分や現状否定なら、誰とでも手を結ぶということが正当化される時代は、民主党による政権交代後の混乱、限界、矛盾で終わったことが明らかになっているのではないか。
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コメント
枝葉の指摘ですが、、、大阪労働局ではなく、大阪府労働委員会です。。。こんな投稿ですみません。
投稿: いけちゅー | 2012.02.25 01:58
よくぞ書いてくれました!。
日々、報道を鵜呑みにしているわけでもないのですが、やはり大事な点が抜けていることと、市長の行為については違法ないし不当の問題があったのに、これをあたかも組合側の従来の活動に問題があったのだという括りをしている報道には疑問を抱かざるを得ませんでした。
>橋下市長は、組合の政治活動にとどまらず、職員組合の運営、個々の職員の組合加入に関する経緯に至るまで調査対象としており、職員組合はこの部分も問題にして不当労働行為して大阪府労働局に救済を申し立てたのに対して、NHKはあたかも政治活動の調査が争点になっているかの報道を行っている。政治的には職員組合の政治活動が争点になっているが、職員組合の運営、組織化に関する部分があって大阪府労働局は22日、大阪市に対して調査の停止差し止めを判断したもので、労使関係においては溝というより「違法性」の問題であって、政治活動だけに焦点を当てて「溝が深まる」という報道の仕方は、明らかに政治的バイアスにかけ、市民にとっては職員組合と人気市長との政治抗争として文化大革命的に煽り、人々に先入観を植え付ける問題報道だ。<
上記は、そのように考えると納得がいきます。というよりつじつまが合います。
また、橋下市長の憲法に関する発言(“改憲”を口にすること)は、権力を縛るという憲法本来の目的を敵視している点でも見過ごせませんね。一議員ならまだしも、少なくとも遵守擁護義務のある執行機関の「長」が改憲を言ってはいけません(あと石原都知事もですけど)。
政治的マターがその目的のために権力的マターを手に入れるととんでもないことになりそうな気がします。
思いますに、政治的マターは権力(公権)と切り離されるべきです。そうしないと公益に使うといって集めた税金を自分の主義主張に使ってしまうからです。
あと、政治マターは教育権とも切り離されるべきです。そうでないと、今度は教育のための公的インフラを自分の志のためにだけ使ってしまい、教育を受ける人をその方向に意図的に仕向ける蓋然性があるからです。
もちろん誰が執行機関の長になってもそのようなリスクはありますが、彼(橋下氏)の場合、そう使うと公言しているも同然ですから、民主主義のリスクではなく、完全な社会的ロスですね!。
わが国の公務員制度は猟官制ではないのですから、制度変革したいのなら、せめて国会議員(地方議員でもいいですけど)になるべきだと思います。
とにかく、執行機関の長は、功利主義政策を実行するだけでは足らず、同時に、譲れない個人の利益を守る義務があることも思い出していただきたいと思います。彼は弁護士でもあるんですから・・。
大阪市民の皆さん!、最も自由な選択の方法で自分の自由を奪われることがあることに注意してください!
長くなりました(汗!)。
投稿: endou | 2012.02.29 03:22