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2012.01.16

1/16 高齢者福祉計画の素案が出ます

議員間のわりふりで、介護保険制度以外の高齢者福祉を議論する、高齢者福祉計画推進会議の委員を担当しています。
いろいろ気づくことがありましたし、担当課長の答弁がとてもよいので、ついつい発言したり、聞いてみたい衝動にかられました。
しかし、私はいつでも市役所にものをいう機会を作ってもらえる環境がある一方、会議のほかの委員さんたちは、本業で忙しいうえ、この機会しか公式に発言できないから、控えるべきだろうと思って我慢するのに苦労しました。

この席で2012年度からの3か年の高齢者福祉計画の素案が提示されました。これをめぐって議論が行われましたが、町内会という単位で住民のネットワークを考えてきた行政のあり方の利点と限界に議論が集中しました。

また次回計画から「朝霞市に住み続ける」という価値観が副題に掲げられます。具体的な施策がどこまでついてくるかわかりませんが、今後の高齢者福祉政策は、今の朝霞市民の現状を直視し、介護難民を作らない覚悟と私は受け止めています。

次回は23日の13:30~15:00、市役所内で開催されます。
ここまでで受け止めた議論が計画案になって、2月1日から一か月間パブリックコメントにかけられます。

●いまだ福祉の計画で課題なのは、朝霞市の福祉全般に苦情解決システムがないこと。社会福祉協議会を経由した県の権利擁護事業によりかかるしかありません。板橋区の福祉オンブズマンのような弁護士まで入った先進的な制度とまで言いませんが、福祉の担い手が多様化し、またさまざまなサービスが民間ベースで出てくる中で、そうしたフォローしていくシステムが必要だと思っています。

高齢者福祉というと、死に向けた自己実現、死の後始末についても考えなくてはならないと思いましたが、これは高齢者の死生観にかかわる問題で、死を穢れととるのか、壮大なステップととらえるのか、団塊の世代が後期高齢者になるまで難しいのかな、と思っています。遺産以外の意志、葬儀の執り行い方、死までの生き方を考えること、そうしたことが課題だと思います。

また、まだ朝霞市の介護保険の水準は、施設入所ができない限り、介護する家族がいて機能できる水準の内容です。子どもとの同居が少ない朝霞市の状況のもと、そして入所施設の建設が思うように進まない今の状態では、家族が仕事をしていたり、独居独身の高齢者でも絶対大丈夫、と言い切れるような在宅福祉を追求していくことが必要だと思います。

●市の担当課はそこに警戒しながら議論を進めているので、この会議で関心を持たれているのは、介護保険の持続可能性と、介護保険料の改定のようです。私は措置制度的なものに戻す覚悟がない限り介護保険は持続させていかざるをえないものと理解するしかないと思っています。介護保険料は、高い高いという話になりがちです。確かに無年金者や基礎年金しかないような人にはあまり負担させるべきではないと思いますが、困ったときにサービスを受けられるようにするためにはある程度の財源や、それによって雇われる専門的人材が必要で、そのために、経費から逆算している介護保険料のようなものはきちんと負担しておいた方がよいように思います。

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