8/9 貧乏人は中卒でいろ、という自民公明の特例公債法案の対応
ようやく、特例公債法案が可決される見通しが立った。
自民党と公明党はいつまでこの問題でゴネまくっているのか、と思っていたが、やはりアメリカで共和党が同様のゴネ方をして、雇用や生産情勢は良いのに、経済全体では止まらないドル安など破滅状態になっていることが大きく影響したのだろう。
それにしても、高校無償化まで人質に取ったとは、公明党と自民党は人でなし政党と言われても仕方がないだろう。ほとんどの16歳~18歳の人間が高校に行き、高卒でなければ、食ってく最低限の就職口もまともに見つからない今の世の中で、高校授業料を払えというのは、生活保護を受けられないで自分でなんとか食べる程度の貧困家庭の子にとって、高校には行かずに働ける人間になるなという要求にほかならない。
2007年頃にこうした自己責任という言葉が揶揄されて相対化されたにもかかわらず、再びこうして蒸し返されていることに、世論も政局談義レベルの批判しかしていないことに腹立たしい。
私は社会や国がドケチなことで、親を恨み生きるような子どもを増やしたくないと思っている。
●最近のネット上のサヨク言論にいささか絶望している。
すべては脱原発に賛成か反対かでしか判断されていない。だから、脱藩官僚の古賀など、最も財政の未来に無責任で、かつ新自由主義者がヨイショされている。彼が評価されているのは脱原発と消費税増税反対だけである。しかし彼の基本とする経済政策は、競争社会なのだから、コストを安くみせかけることに成功している原発が推進される。そういうことも見抜けない。また発送電分離もそうである。原発に汚染されていない電力が買えるなどとサヨク言論は歓迎している。しかし最近はどうだろうか。競争原理が働いて安い電力が普及する、と原発の増減そっちのけの議論が横行するようになっている。
新自由主義者の河野太郎が脱原発を言っていることに賛意を示すのはいいが、彼に全てを期待したらどうなるのだろうか。また小泉構造改革の再来である。
そうしてこうして増えた世論は、やがてみんなの党みたいなところに回収されて、最後は民主党のように、まとまりや優先順位がつけられず腐乱する。
北大の中島先生とか、むしろきちんとした保守思想について検討している人の方が、しっかりした長期的視点で言葉を使っている。
もう少しじっくりした視点で好き嫌い判断した方がいいだろう。
民自公3党、公債法案成立で合意 民主政策見直し条件に
民主、自民、公明3党の幹事長は9日、国会内で会談し、民主党がマニフェストの主要政策を見直すことと引き換えに、特例公債法案を速やかに成立させることで合意した。自公両党が求めていた民主党マニフェストの見直しのうち、高速道路無料化は2012年度予算に計上しないことを確認。高校無償化と農業の戸別所得保障についても、政策効果を検証して、12年度予算で必要な見直しを検討することで一致した。今回の3党合意を受けて、特例公債法案は週内にも衆院を通過し、今国会で成立する見通しとなった。
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