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2011.07.25

7/25 畑革新県政が保育所を増やしたのか?

共産党推薦の原富陣営の街頭演説に出くわした。応援弁士が演説をしていた。

その演説の中で、上田知事への批判はそうなんだろう、と思ったが、畑革新県政を持ち上げたところで、私の認識と違和感を感じた。
彼らは保育園の増設はこの時代に進んだという言い方をしているのだが、むしろ事実は逆で、畑県政の時代に保育所の整備が追いつかなかったから、後に2000年頃の深刻な待機児童問題につながっていく。

むしろ畑県政から土屋県政に移行して、待機児童問題はじめ民生関係の政策に本格的に力が入ったというのが現実。上田県政の民生関係の政策の後退を批判するなら、土屋県政を比べるのべきものだ。

畑革新県政がけしからんと言っているのではなく、少数与党で、かつ出身の社会党がどんどん弱体化する(やがては畑県政のもとで少数与党内で公明党や共産党が出身の社会党を凌駕していく皮肉!)埼玉での畑県政が「革新色」を出すにはあまりにも限界が多かった。県議会で分裂していた自民党の山口敏夫系の保守と癒着することで県政運営をしていた。共産党が後半に罵倒した長洲神奈川県知事よりずっと非「革新」的知事であった畑についてこの期に及んでヨイショするべきものか、私は疑問に思っている。

また山口氏との政治的癒着は、畑県政末期に露呈した埼玉土曜会汚職や、ゴルフ場関係の黒い噂である。その山口の流れを汲むのが上田知事であり、畑県政をヨイショすることの意味はさまざまな問題をはらんでいるように感じる。

●畑和氏の政治的足跡については、同情する余地が多い。そもそも知事に担ぎ出された話も、社会党内の派閥抗争が原因で、社会党右派に属する畑氏を潰したい左派候補による陰謀であった。社会党にはそういう話が多すぎるし、やがて勢力が小さくなっていったのも、そういう小人事にばかり明け暮れていたことに原因がある。

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コメント

 皆さん、今晩は。

 埼玉県の事情には詳しくありませんが、一言。

>共産党が後半に罵倒した長洲神奈川県知事よりずっと非「革新」的知事であった畑についてこの期に及んでヨイショするべきものか、私は疑問に思っている。

 共産党にとっては、党外の地方公共団体の主張の評価は、共産党との関係が全てです。

 長洲一二元神奈川県知事は逗子市池子の弾薬庫跡地問題で共産党を切り捨てたから、共産党に罵倒されました。これに対して畑和元埼玉県知事は共産党を最後まで切り捨てなかった、それだけのことです。

投稿: 国道134号鎌倉 | 2011.07.26 20:54

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