7/20 続・政党支持の自由考
先日、民間の社会団体の「政党支持の自由」についてナンセンスと書いたが、もっと大きなナンセンスは政党の党員であるにもかかわらず、無所属と届け出て立候補する自治体議員候補たちである。
学歴を誤魔化すと経歴詐称で当選無効になったりするのに、もっと政治的には意味の大きい党籍を隠して立候補することが詐称でも虚偽でもなくまかり通っているということが不思議でならない。公選法の締め付けが厳しいと思う私でも、こうした政治的基本情報の虚偽は許したくない。
自治体と政党は無関係という意見もあるだろうが、それを言えるのは、心底無所属の議員か、地域政党に所属している議員だけである。自ら中央の政党のどこかに位置しているのに、無所属といって、まるで政治的に無垢であるかのように立候補するのは、問題である。
まして、選挙の最終段階にある、投票所の記入所にある名簿は、候補者氏名と政党名しか書いていないほど、所属する政党名というのは政治的主張や信義を意味づけているものである。
もちろんこうした騙しは国政もないわけではないが選挙協力をめぐってのごく例外である。知事については不明な部分も多いが、議員から転身する知事候補は党籍を抜いて無所属立候補する、と報道されていることからそれなりの儀式を経て無所属となっていると思う。
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