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2011.07.15

7/15 首長を人質に取る選挙運動

7つある選挙のうち、最もおもしろくない埼玉県知事選挙が始まった。東京新聞埼玉版に気になる記事があった。現職陣営の動きについて。

 前回知事選と同様に、民主、自民、公明各党の県組織の支持を受ける。県内のほぼ全市町村では、各首長が参加する支援組織が初めて立ち上がった。前回よりも組織は手厚くなり、陣営幹部は「少なくとも、前回の百九万を超える得票を目指したい」と話した。

選挙違反ではないのだが、ほぼ全市町村の首長が参加する支援組織など作るというのは、どんなものなのかと思う。県との関係を悪くしたくない市町村長にとって、すでに当選者が決まっているような選挙において、応援することは避けられないのではないか。

自民党も民主党もだらしなくて、まともな対立候補がないことが最大の問題だが、国に地方主権とか言ってきた候補者が、どうせ結論が見えている選挙で、市町村長に踏み絵のような動員の仕方をすることに、ファシズム臭がプンプンしてイヤな感じがする。

<彩の国まつりごと>知事選きょう告示 4氏陣営準備に追われ2011年7月14日東京新聞

 任期満了に伴う知事選は十四日、告示される。立候補を予定しているのは四人。三選を目指す現職の上田清司氏(63)と、無所属新人で元県労働組合連合会議長の原冨悟氏(63)=共産党推薦=の事実上の一騎打ちとなる公算が大きくなる中、各陣営は最後の準備に追われた。 (杉本慶一、前田朋子)

 上田氏は十三日の定例会見で「都市部(の有権者)は政治に無関心。都市のど真ん中で多くの人に訴えたい」と、支持拡大への意欲を見せた。

 前回知事選と同様に、民主、自民、公明各党の県組織の支持を受ける。県内のほぼ全市町村では、各首長が参加する支援組織が初めて立ち上がった。前回よりも組織は手厚くなり、陣営幹部は「少なくとも、前回の百九万を超える得票を目指したい」と話した。

 原冨氏は、この日を自身のブログの更新や、演説構想のまとめに充てた。同氏は「政治の主人公は民衆。選挙戦を通じ、『政治は身近だ』と市民に訴えたい」と力を込めた。

 先月の出馬表明以降、駅頭での演説会を四回、地域の会合への出席を三十回ほどこなした。支持団体は女性・福祉関係など約百団体。放射能汚染対策などを訴えるビラも配布し、陣営幹部は「有権者の反応がいい」と手応えを感じている。

 ほかに立候補を予定しているのは、無所属新人で元高校教諭の武田信弘氏(57)と、諸派新人で不動産鑑定士の山口節生氏(61)。投開票は三十一日。

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コメント

先日に続き失礼します。

実は私の住む奈良県にも似た話があります。2007年の参院選で自民党の候補者の後援会に各自治体の首長がズラリと名を連ねました。(山下真・生駒市長以外)しかしこの時は民主党の候補者が当選し首長連合に勝利できました。
地方の民主党や連合が相乗りしたがることは悩ましいですが、埼玉県のように自民党が寄ってきた場合は余計に頭を抱えそうです。上田知事のような右派でなく、相乗り出来ないくらいの左派色がある候補者を出すか、「住民税増でも少人数学級・学生の家賃補助」など河村たかし氏の逆の理念を民主党や共産党が打ち出す必要がありそうです。

投稿: RASEN | 2011.07.16 00:29

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