7/11 政局がらみの決議を挙げるヒマな県議会
菅首相の能力その他いろいろあるのはわかるが、こんなどうでもいい話にうつつを抜かしている埼玉県議会議員たちのバカさ加減にあきれかえる。
埼玉県議会、菅内閣早期退陣求める意見書を可決
. 埼玉県議会は8日、「菅直人内閣の早期退陣を求める意見書」を自民、公明両党などの賛成多数で可決した。
民主、共産、社民各党は反対した。県議会事務局によると、都道府県議会で菅内閣の退陣を直接求めた意見書が可決されたのは初めて。意見書は「菅首相の下では原発事故の収束も、震災・津波被害からの早期復旧・復興も、我が国の経済の立て直しも到底不可能」と強調している。埼玉県議会(定数94)は自民55人、公明9人で、両党で定数の68%を占める。
(2011年7月9日21時02分 読売新聞)
●15年ぐらい前、落選中の仙谷氏と飲んだことがある。生活的な対応に追われる市議や法律を作り官僚に伍していかなくてはならない国会議員と違い、県議会議員は政局に専念できるから、政界で影響力を作りたければ県議を目指すべき、とお話されたことを思い出す。そういうトレーニングの一環なのだろう。
●埼玉県って役所の存在、何のためにあるのか私にはわからない。土屋知事時代は、市町村がやりたがらない、保育所を増やしたり、DV政策が前進させたりするような効果を見てきたが、そういうことに熱を入れなくなった今、売却益ねらいの沿線の土地持ちしかよろこばないようなムダな地下鉄を作ろうとしたり、政局がらみの行動しかしないダメな県議を養っている役所としか認識できない。なまじ県があるから、旧国では同じ武蔵であるはずの東京との格差ばかりが際だっている。県庁のある浦和というのが、これまた県西部や県東部の人たちからは不便な場所で、パスポートを取りに行くにも東京都内の方が便利だったりする。
うちの選挙区なんかいい例だが、東京で公認されないような政治家ばかりが送り込まれてくるし。
●今日知ったが、今月末埼玉県知事選挙らしい。上田清司にまともな対抗馬すら出ないらしい。つまらない展開だが、県が何のためにあるのかわからないから、そんなに情熱を燃やすものでもないのだろう。どの程度投票率が下回るのかが見物だ。
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コメント
このエントリの指摘って、茨城にも当て嵌まる気がしますね。
県庁の水戸が茨城全体を俯瞰できる位置にあるとは思えないし、同じ首都圏の筈の近県との格差は未だ解決できないまま。地域としての魅力も全国最低なのですから。そういや、県会ボスが矩を超えて「政局がらみの行動」をやっていたこともあった・・・・・
投稿: 杉山真大 | 2011.07.12 08:06