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2011.05.08

5/8 電灯を消して五月に冷房をつける東上線の節電がおかしい

今日都内に出たが、東上線の車内が真っ暗。本も読めない。一方で、もっと電力を消費するはずの冷房はついている。なにかあべこべだ。暑さは窓を開ければ解決できるが、本も読めない電車で何したらいいのか。特に最近はダイヤに余裕を見すぎてと電車が遅くなっているので、ますますしんどい。

こうした事実認識と倒錯した節電のやり方は、文化人たちがメディアで「今までが明るすぎ」などと軽率に発言することの影響で、実際に節電できる電力量とは無関係に不便さを耐え忍べばそのうち電力不足は何とかなる、という大東亜精神の表れである。
恥ずかしい話だが、わが職場もつけっぱなしのパソコンを何ともせず、一所懸命、電球を抜こうとしていたことがあった。メンテナンスの係員が、並列と直列の電球があって一定以上抜くとそもそもつかなくなる、と指摘して中止となった。不便を耐え忍ぶことも大切だが、実際に必要なのは数字としての電力量の抑制だ。しかもピーク時間帯の電力量の抑制だ。

●電力不足でもない時間帯まで駅のエスカレーターを止めているのも、どうかと思う。エスカレーターが使えなくて不便という問題もある上、もともとも狭い階段を削って設置したエレベーターだから、止められると、階段を昇るのを待つ行列がすさまじい。すべての時間が電力不足ではないのだから、善処してほしいと思う。こんなことがあるから私は、鉄道駅の橋上駅舎化はよくないと思っている。
また、志木駅がそうだが、エキナカビジネスで作った商業施設のエスカレーターが絶え間なく動いていることとのコントラストは、公共性というのはどちらにあるのか、と思う。電車がどんどん不便になる一方、スカイツリー開発はじめ不動産投資に傾斜していく改めて今の東武鉄道の認識を感じさせられるものだ。

●鉄道がぎりぎり節電にがんばって不便にしても、結局マイカー利用が増えて、石油消費量が社会全体では増えてしまうような感じがしている。経済成長を維持しながらエネルギー使用量を抑制し効率化するには、マイカーから公共交通へのシフトを、大都市部こそもっともっと進めるべきであり、そのためにはあまり鉄道だけが暗くしたり、バリアフリーを止めたりすることは、かえって副作用が大きいのではないかと思う。

●3.11より前のダイヤ改正の日中の不便さを感じている。タイミングが悪いのか、いつ駅行っても、各駅停車以外の速い電車は10分以上待たされる。原因は、急行を均等に12分間隔にしたものの、準急電車をその分減らした上、たまにある電車は発車時間を急行の直前、直後に配置したため、前の7~8分間隔から、実質的には12分間隔になってしまったからだ。3.11の大地震まではそれでも地下鉄直通の急行がその不便さを補ってい(ることになってい)たが、地下鉄の減便の余波を直通急行が受けてしまい、なくなった。
まだ電車の床が板張りだった1977年ぐらいから東上線に乗っているが、こんなに不便なダイヤは初めてである(その頃から地下鉄直通が始まるまでのダイヤはわかりやすく、速くて、使いやすかった)。そして12分間隔にしか来ない電車が来れば混んでいる。今日はそのうえ電気がついていなかった。電車に乗るのが苦痛である。

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コメント

最近の東武はツリー一色で前にもまして東上線を不便にしています
志木始発の各駅停車は駅で停車している時間は車内灯を点灯し、走り出したら消灯するという訳の分からないことをしています
電車自体は走行中やブレーキをかける際に発電機を回しているのでまったく訳わかりませんね

投稿: 東上線利用者 | 2011.05.12 19:06

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