5/6 浜岡原発を止めようと首相が言っているのにけなす人たち/推進派は少しずつほめて政治家を育てている
菅首相が中部電力に、最も地震による危険性の高い浜岡原発を停止するよう要請した。
これをめぐってツイッターでは、発言直後、反原発派の投稿者たちが、「信用ならない」「全部止めないのか」と菅首相を批判し続けた。夜になって、孫正義氏が「たまには、我が国の首相を尊敬し褒めまくるべきだと思わんか‼」と書き込んで、すこしましになったが、当初はひどかった。
原発推進派は、少しでも自派に有利なことをした政治家をほめ、電力関係票を動員して支援し、パーティー券まで購入してくれている。利権といえば利権なのかもしれないが、言うこと聞いてほめられるのと、まだまだとけなされ続けるのであれば、どちらに政治家がなびくのかは自明のことだと思う。
生存競争が激しい政治家(特に国政の)は、①票になる(選挙の強さ)、②力のある人と人間関係ができる(政治力の強さ)、③政治資金を提供してくれる(自由度を高める)、④歴史に名前を残す、という順に行動を決めざるを得ない。反原発派は自分たちの主張を丸飲みして④となる行動だけを求めているが、落選したら元も子もなくなる政治家が、そんなつきあい方をして言うことを聞いてくれるとは思えない。同じ選挙区の反対党の政治家がもっともっとましなら、そういうけなし方(ネガティブキャンペーン)は効果的だろうが、少なくとも自民党のイデオロギーの殉教者しか立候補しない菅首相の選挙区での対立候補がそんなまともなな人がいるとは思えない。
反原発運動で斬新的な原発削減を考えている人たちが、これまで真っ先に止めるべきと言い張ってきたのが浜岡原発なのだし、これを止めてほしいと電力会社にメッセージを送ったことについては、素直に評価したらいい。脱原発の行動を取っても票は減らない、政界で孤立しないんだ、というメッセージを運動の側が出さなければ、多数党の政治家はなかなか路線変更ができない。
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コメント
はじめまして。
浜岡原発停止は薬害エイズ問題に続く菅直人の快挙といえるが
早くも「菅のパフォーマンスだ」などとタワゴトが聞こえてきます。
NHKの「ニュースウォッチ9」の大越健介は、
(前から地震での危険が指摘されていたのに)
「なぜ今浜岡だけ停止なのか?」などとホザいていた。
「なぜ今までの政権は停止しなかったのか?」と考えないのか。
今回も揶揄や嫉妬や罵倒や冷笑や問題の矮小化などで大騒ぎになりそうですが、
こういった輩(やから)に批判されるのはいい事だといえましょう。
投稿: 根村恵介 | 2011.05.08 00:11
私のタイムラインでは褒めまくるツイートが流れに流れて幸せな時間でしたよ!私たちも少し政治的にならないといけないんですね。政治的になるって面倒な感じですが。。
投稿: suberihiyu | 2011.05.08 17:42