3/7 つまらない揚げ足取りに明け暮れる自民党のダメさ
好きでない前原外相だが、今回の外国人献金問題で辞任する必要があったとは思えない。自民党は、違法、違法とねちこく迫っていたが、成り行きを聞けば通常に政治家が払うべき注意を越えていたのではないかと思う。過失や違法性阻却という考え方になっていく要素を持っている。
さらには、外国人献金を禁止している理由というのは、国の買収を防ぐ意味があるのだと思うが、今回の献金主は、主権を侵害するような政治的意図は明らかになく、違法による実害はほとんどなかった。むしろ今回辞任によって追い込んだ国益の侵害の方が大きい。
最近、政治家どうしがつまらないネタで首を絞め合う光景が続いている。民主党が野党時代にやったことだが、それ以上に野党になった自民党のやり方の質が低い。そういうことをするのが国益にかなうのか。あのさんざん抵抗政党として馬鹿にされている日本社会党でさえ、こんなことで自民党をひっかけたりしなかった。本筋のところで与野党の論戦や国会闘争に取り組んでもらいたいものだ。
自民党は解散に追い込もうとしているのだろうが、解散したところで参議院の構成は自民党も過半数を取れない状況。自民党と民主党が入れ替わるだけである。
●追及の発端となった西田昌司参院議員(自民党)は、選挙区内の焼肉屋に前原氏のサインがおいてあって調査したら今回の問題が出てきたといっている。選挙区内の店にはいって、「この店は×××だ」なんて内心思ってメシ食べているわけで、非常に下品で差別的な人物だということがわかる。またきちんとした政策活動をせず、国籍が日本であれば選挙区の有権者かもわからない人の足回りを嗅ぎ回っているというわけで、こんな政治家が民族主義者ぶって国益を騙っているところが、焼きが回っているとしか思えないのだ。
●こういうくだらない政治の行き着く先はファシズムである。そうなるよりは、そろそろ民主主義なんかやめて、議会は解散、議員はクビ、徳川様でも奉って、封建制に戻した方がいいんじゃないかと思うこともある。日本の政治なんて土地持ちの親族の不動産利権をめぐった道楽だもの。朝霞の県議選の某候補の三連ポスターなんか見ているとそう思う。
●在日韓国人の少なくない人が日本名を名乗っている(これは戦前のお国が与え賜うたものでもある)。そういう人が、献金を持ってきて、きちんとした手続きで公開された政治献金として届け出たら、どうやってチェックするのか。献金を持ってきた人に「まさかあなた×××じゃありませんよね、戸籍抄本見せてください」なんてやるのか。馬鹿馬鹿しい話である。
外国からの違法献金といったときには、かつてコミンテルンが日本共産党の再建の度に今でいう億単位の金を供与したようなことや、CIAが某党の莫大な結党資金を供与したとか、そういうことじゃないのかね。焼肉屋のおばちゃんによる内政干渉の意図もなければ組織性もない献金など、取り締まる意味はほとんどない。
●こんちくしょう、新自由主義の民主党なんかに投票してやるかと思っても、自民党って結局こういう民族主義的な揚げ足取りで勝負しているところが信用ならない。
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