« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »

2011.02.27

2/27 番組に拍車や歓声を入れるのはナチスの技術

NHKスペシャル「日本人はなぜ戦争へと向かったか」の第三回メディアは、今日のテレビや新聞報道を見ていると同じことやっているんじゃないかと思わざるを得ないような内容で興味深かった。

番組中に出てきたメディア研究をしている竹山昭子さんの言葉にはっとさせられた。
演説会の中継ラジオの背景に、大衆の熱狂の歓声や拍手を送信するのは、ナチスのプロパガンダ技術にルーツを持つという。戦前のNHKラジオは、ナチスのプロパガンダ放送をよく研究して、利用していたという。
最近、バラエティ番組で、作った笑い声や拍手をわざわざ入れている。また、ニュースでも通行人の声をやたらに入れて、特定の意見をさも世の中全体の意見のように見せる傾向が見られるのも、この技術の延長にあるなと思った。小沢一郎が犯罪者だというイメージづくりなんかは、この手法が十分活用されている。

| | コメント (0)

2/27 原子力廃棄物の最終処分をめぐる困惑

2月16日に放映されたNHK-BSドキュメンタリー「地下深く永遠に~核廃棄物10万年の危険~」の録画をみる。

岩盤内への地層処分を行ったフィンランド・オルキオト島の核廃棄物最終処分場「オンカロ」をめぐる科学者たちの困惑を伝えている。

プルトニウムを中心とした核廃棄物が核分裂を行いながら無害化される10万年後まで処理しなくてはならないために、科学者があれこれ考えている中で、太陽へ送り込む方法、海底処分、地上による管理など様々検討された中で、最もリスクが少ないのが地底の岩盤に処分するという方法だという。

問題はその処分場をどのように管理し続けるかということに話が展開し、10万年後の人間またはそれと同等の文明を持つ生物が、危険性を理解できるように残すためにどうしたらよいかということになっていく。古代文明を理解するのに苦労している我々のことも引き合いに出る。6万年以内に想定される氷河期において、極北の地の文明は根絶やしにされて、証拠を残すことは難しいという前提も織り込まれる。

最後には、近寄らせないためにはまったく証拠を消す、記憶を失わせるという案まで検討されるが、今の近代国家の論理ではそうしたことが通用せず、証拠を残して管理していくということなったというが、10万年安全に保管するという確信はなさそうだ。

●人類がアフリカを飛び出したのが5~7万年前。今の私たちが電気を使いたい放題するために、それだけ長い間負担をかけ続けるものなのか。

●そんな番組を見た後で、NHKニュースで、環境のために電気自動車のバスを導入した三鷹市が紹介されて、頭が痛くなってしまった。環境問題が目の前の空気のきれいさだけで話がされている。確かに原子力発電の原料や廃棄物は、空気に臭いも色も影響を与えない。見えない放射線がとびかっている。

●長い文明をどう考えるかという視点もなく、国内では原発を造り続け、海外に輸出までしている、科学者が首相の現政権・前政権の恐ろしさを感じる。

| | コメント (0)

2/27 東上線の新しい時刻表を買う

3月からの東上線の時刻表を買って見る。ほんとう、副都心線が来てから、時刻表を見ないと目的地にいつ着くかわからない電車になってしまった。

日中下りの急行はきれいに12分間隔になって、池袋と川越がぴったり30分になるので、ここは改善されたと思う。しかし、準急の設定が中途半端。毎時間池袋発10分発の準急は、成増で急行が追い抜きをする。追い抜いた急行は和光市で各駅停車の接続があるので、ほとんど存在意義がない。次の30分発の準急はともかく、50分発の準急は48分発の急行のすぐ後で、あまり意味がないが、48分発の急行が通過駅の接続の各駅停車がないので、結局この準急に乗ることになる。
池袋から朝霞駅に急行(各駅停車への乗り換え)・準急で行くには毎時間00分急行、12分急行、24分急行、30分準急、36分急行、50分準急の5本となる。これ以外の電車に乗れば、いずれも上の6本の電車が先に着く。なお36分の急行に接続する各駅停車への乗り換えは和光市で5分も待つ。
副都心線開通までは、15分に急行・準急が1本ずつだったので8本あったわけで、川越より向こうと同じくらい不便になったと言える。これは柳瀬川~鶴瀬と同じである。

夕方ラッシュ時間も急行は改善されたが、無理矢理TJライナーを増発しているので、急行や準急が遅くなっている。やや鬱陶しいダイヤとなっている。

混雑のひどい23時台の改善はない。

上りの日中も同じような構造。急行に成増追い越しされる準急はないだけ少しまし。一方、有楽町線との接続が悪いらしくて、和光市で5分以上止まる直通電車もある。

副都心線開通以前より便利になったと言えないダイヤがまた数年続くのだろうか。

●5分待って来ないのは地下鉄じゃねぇ。10分待って来ないのは都会の私鉄じゃねぇ。

●東京スカイツリーの原資づくりのために、東武が突然発表した大増資計画で、株価が大幅下落している。今時、ああいう大型公共事業みたいなものに手を出す会社って信用がないのだろう。
それとこんなに不便なダイヤを強要され続けているのも、キャッシュがないのかねぇ。

●経営がきゅうきゅうとしている中で、先日、親切に対応していただいた駅員の方々に感謝したい。

●東武鉄道が春闘の横断幕を掲出している。鉄道会社の春闘というのが、世の中の労働問題のバロメーターみたいなところがある。東武の春闘だけではなくて利用者や関係者へのエールだと思う。いろいろ言う人もいるだろうが、萎縮せず掲出を続けてほしい。

| | コメント (0)

2011.02.26

2/26 基地跡地の国家公務員宿舎建設問題に頬被りするみんなの党星野候補

県議選朝霞市選挙区のみんなの党の公認候補の星野文男氏のビラが投函されている。

「逆境をハネ返す実行力で、老人介護問題に取り組む!」と。
政策に精通しているなら、老人介護なんて言葉、今では使いませんって。「高齢者介護」。また県議選に出るせいだろうが、県との連携云々書いているが、介護の政策は朝霞市の問題ではないかと思う。県のレベルに上げても、?という感じがしてならない。

それと介護の問題はマンパワーの確保の問題に尽きていて、それには介護の財源確保と、介護労働者の待遇改善なしに何も問題解決しないのだが、そうしたことには何一つ向き合わず、どこから湧いて出てくるのかボランティア頼みの神話政策。これでは高齢者介護の問題は何一つ解決しないだろう。

「税金のムダ遣いをチェック」となっているが、朝霞市で最も大きな問題は、米軍基地跡地に公務員宿舎建設の関連事業として、100億円の事業費とも言われる市役所を建て替える話とそれにまつわる様々な公共建築をすること。そのことについては、星野氏は何も語っていない。また星野氏が所属していた市議会進政会は、富岡市長の姿勢を何もチェックせず、見逃すかたちで事実上追認してきた立場。そのことについてのいいわけが今一つできていないと1億円前後の税金のムダ使いのチェックをしたからと言って、ムダ追放派議員のような顔をすることはできないんじゃないかと思う。

〈追記〉
みんなの党は、公務員の厚遇が許せないとして、賃金カットや公務員数削減を強烈に政策として訴えているが、公務員宿舎のについて頬被りを続けている。
公務員の基本的な賃金を削ること以前に、公務員のうち、仕事の内容ではなく希望したかいないかで手当される公務員宿舎の問題の方が先だろうと思う。勤務地から徒歩圏内にない宿舎なんて、どう考えたところで、隠れ手当、第二給与としか言いようがない。みんなの党は、公務員宿舎についての見解を明確にすべきだ。でなければ、みんなの党の公務員の待遇をめぐる批判は、ただの票目当ての後先考えないウケ狙いだけの政策と非難されても仕方がない。

| | コメント (0)

2011.02.22

2/21 日本経団連会長の「税金泥棒」発言に片腹痛い

なんだかねぇ。

予算審議難航に「給料泥棒」…経団連・米倉会長

そもそも予算審議の混乱の要因や、政権の信頼感が低下したのは、米倉会長が先頭に立ってごり押しした法人税減税も原因の一つじゃないのだろうか。これがなければ社民党も予算案に反対する理由がなくなっていたと思う。消費税増税したり、必要な事業を無駄と言って切られたり、待機児童問題が放置されたり、赤字国債の利息に恐れおののいたり、そんな政治の現実の前に、自分たちだけが真水の減税を受けたことに対する後ろめたさを少しは感じてもらえないものなのだろうか。

また日本経団連が先の参院選で自民党を完全に応援せず、民主党に安定政権を渡していれば、今回のような混乱はなかったかもしれず、原因を作ってきた人が言う言葉としては不適切だと思う。

まして政治家とは権力闘争をするものであり、日本の企業文化のように、反対派が面従腹背で恭順するような文化でもなければ制度でもないわけで、給料泥棒なんて罵倒して、市民の政治不信をあおったところで、野党は「はい泥棒やめます」などと審議に協力することもありえない。そんなこと言ったって何も前に進まない。

米倉会長にできることは、法人税減税を引っ込めていいから、TPP断念してもらってかまわないから、野党に譲歩して国のために早く予算を上げてくれ、と言うことだ。

続きを読む "2/21 日本経団連会長の「税金泥棒」発言に片腹痛い"

| | コメント (0)

2011.02.19

2/19 的確な猪瀬東京都副知事のメトロに対する認識

東上線のダイヤ改正についてご紹介したが、それに連動する地下鉄有楽町線、副都心選のダイヤ改正が発表されている。本当は、ダイヤ改正のポイントを公開すべきなのだが、いきなり時刻表そのものを公表している。おそらく改正のメリットがないか、うまく伝えられない程度のものなのだろう。

有楽町線の時刻表を見ると、やはり夕方のラッシュ時間は、1時間13~14本程度で、おおむね4.5分~5分間隔。今までどおり。したがって、混雑による恒常的な遅延は解消されないだろう。

●猪瀬直樹「地下鉄は誰のものか」(ちくま新書)を買い求める。東京の地下鉄の一元化を求める東京都の立場を代弁した本で、都営地下鉄を東京メトロが引き取らないことの運賃の弊害ばかりが目立つが、それ以外の批判はしつこい猪瀬氏だけあって正確な認識だと思う。東京の地下鉄一元化に関する協議会での猪瀬の発言、
「年間700億円もの経常利益があり、2000億円もの剰余金がある。そういう優良企業の東京メトロはバリアフリー投資に消極的で、新線も作らないというのだから混雑率にも有効な手だてを打っていない。にもかかわらず不動産投資にはずいぶん積極的ですね。池袋から西に伸びる有楽町線ではマンションが2006年に急速に作られている。地下鉄建設当時、用地買収した土地が、ずっと資材置場という名目で放置されていて、民営化されたとたんにワンルームマンションで収益を上げようとした」
というのは改めてこの会社の今の体質を伺い知ることができるものだ。
また、自治体の経営責任者の一人として、同書のなかの
「通勤地獄を少しでも解消してサラリーマンに元気で会社に出てきたもらうことはヤル気の面での成長戦略であろう。通勤で精力を使い果たしていたら、仕事の活力も生まれない」
という言葉も、いい。また完全民営化について、株主利益の最大化という観点からはもはや混雑緩和のための設備投資はほとんど行わない、という論理的帰結となることを明らかにし、株主の利益と利用者の利益が相反する場合、利用者の利益に立つべきとしているのも良い。
猪瀬氏について、この件についてはがんばってもらいたいと思う。

| | コメント (2)

2011.02.18

2/17 菅政権が支持されない理由

政局だねぇ。

菅政権がどうしてこんなに滅茶苦茶に支持されないのかをあれこれ考えたが、やはり政治家にとって必要となる基盤となる支持層を最も裏切り続けた結果だろうと思う。TPPやアメリカへの従属がそれだ。多くのサポーターが「党首選では菅に入れたが、こんなになると周囲の人にいいわけがつかない」と言っている。

そこに小沢氏周辺が、消費税反対という魔術の政治的言語を使って、菅氏を支持しながら政権に違和感を持つ層が攪乱されている。

また小沢氏も小沢氏で、反小泉の「生活が第一」という言葉で連合をつなぎとめたものの、一方で小泉よりどぎつい橋下や河村と連携しようとして、これがまた政治的文脈が混乱するようなことを始めている。

税と社会保障改革という王道を進もうとしているときに、あまりにもその障害が多く、また日本の福祉や医療の充実が遅れに遅れる可能性が高い。そのことで困った人ほど不幸になっていく。残念なことである。

●社民党の福島党首、何とかならないのか。
自民党政権下で、赤字国債発行の法案に社民党が反対したことがあるのだろうか。新自由主義がどう、辺野古がどうと言っているらしいが、それは予算案に反対すればいいことであって、どんな予算を組んでも赤字国債の発行が不可欠。
自民党政権下でもしなかった下品なことをするのであれば、菅政権は、社民党が要求して予算案に反映した政策をすべてすべて切るべきだと思う。
きれいなふりして、政局がらみの行動ばかりして、社会民主主義の看板を汚し続けるこの党首を社民党は何とかできないものだろうか。

| | コメント (0)

2011.02.17

2/17 絞るべき雑巾は学習院大学経済学部だ

福祉が人件費しか原価のないシンプルな構造であることにつけ込んで、経済理論モデルのおもちゃにしたがっている学習院大学の鈴木亘教授が、今度は「税と社会保障の一体改革:社会福祉法人の1兆円の濡れ雑巾を絞れ!」だと。片腹痛い。

税金から補助を受けて、政局談義をしているようなエコノミストを養っている学習院大学こそ絞るべき雑巾じゃないの?と私は思う。

そもそも社会福祉法人だからと何か不思議な儲けるからくりなんかあるわけがない。社会福祉法人の収入は各種公的社会保障事業をした見返りの補助金と、寄付金だけである。したがって、経営形態が株式会社であっても、社会福祉法人であっても、自治体であっても、同じ福祉事業をやっていれば入ってくるお金は多少の特典的政策による差があってもほとんど同じである。社会福祉法人が絞られるべきというのは国民の多くが福祉を利用していなくて社会福祉法人への無知につけ込んだひどい差別言論であって、鈴木氏のような立場であれば、福祉支出をすべて絞れと言わないと、全然話がおかしくなる。

ちなみに社会福祉法人のもとで働く労働者がどんな賃金で働いているのか調査したことがあるのだろうか。補助金事業である学習院大学の教授がまさか年収500万いかないなんてあり得ないだろう。夜勤はあるわ、利用者の事故や死亡と背中合わせだわ、そんな仕事を同じ金額で鈴木亘のような人物がやれるのか聞いてみたい。

もっと言えば、鈴木氏の大好きな株式会社が福祉事業をやれば、同じ財源から株主配当を払い、経営者の報酬が出てきて、さらに働いている人の報酬が削減されることになる。これが鈴木氏の理想とする福祉社会らしい。

特別養護老人ホームの建設費が一床2000万もかかっているというが、ちょっとしたマンションの一室分なのだから、2000万が高すぎるなんてことはありえない。しかも施設を大切に使えば、60年から100年は使えるのだから、実質1年で30万円程度のコストである。
一方学習院大学はどうなのだろうか。利用者から年間100万近いコストを取って、高コスト体質もいいところだ。その上、税金の補助金までもらっている。どちらが絞るべき雑巾なのか、はっきりしているんじゃないのか。

| | コメント (0)

2/16 労働者から税金だけを取り上げるまちあさか

朝霞市の第四次総合振興計画のパブリックコメントが終わり、公開されている。
どうでもいい意見以外、「参考にします」「うちの仕事ではありません」という木を鼻でくくった回答をする儀式のパブリックコメントだが、今回も相変わらずひどい。

やりとりと今回の回答を受けて感想は以下のとおり。他にもいろいろあるが、主立ったものだけ。

〈私の意見〉中心市街地の活性化には反対しないが、地価が下がらない限り、商売をやるよりも土地を貸すインセンティブが働き、またもな事業者が寄ってこない。地価が上がらないように推進すべきである。
〈市の回答〉中心市街地が活性化することにより、まちの魅力が増して土地の価格が増すものと考えられます。「中心市街地の活性化」と「地価が上がらないこと」とは相関関係がないものと考えています。
〈私の感想〉この回答を作った市職員は土地バブルに染まった考え方の持ち主のようだ。売上高の上がらないこの時代に地価を上げれば、原価や人件費など他のコストにしわ寄せがいき、小規模資本の参入が難しくなる。商店街に小規模資本の参加がないから、無味乾燥なチェーン店ばかりが増えて、商店主は仕事をやめてしまっているのではないか。商店街の沈没について何も考えていないのに商店街の活性化なんかできるわけがない。

〈私の意見〉市に多大な財政負担を強いる基地跡地開発などはやめるべきです。
〈市の回答〉基地跡地については、基地跡地利用計画に基づいて事業を推進していきます。
〈私の感想〉私は財政負担について聞いているのに、計画があるから推進します、というのは、日本語がわからないバカじゃなかろうか。回答になっていない。こういうバカ回答をして平気だから朝霞市役所の職員はバカだと思われていることに気づくべきだ。

〈私の意見〉朝霞市の大半のマンションが築10~20年となるこの計画期間に、マンション管理組合を支援することを市の政策として明示し、優先度の高い政策とすべきです。
〈市の回答〉マンションを維持・管理していく上では、多岐にわたるさまざまな問題があることから、先進市の事例を調査・研究していますが、問題を解決するには専門的な知識を必要とすることから、今後も引き続き埼玉県及び県内自治体やマンション管理士等により組織された埼玉県マンション居住支援ネットワークの相談窓口の紹介やセミナー開催の周知に努めます。
〈私の意見〉元農家と商工会に市政が牛耳られているから、大半の市民が大変な思いをするマンションの維持管理にこんなのんきなことを言っていられるのではないかと思う。私はマンション無策の朝霞市に、ポリシーを求めたのであって、関連団体を紹介します、で済むことではないように思う。

〈私の意見〉準急の減便が行われ、朝霞市がないがしろにされている現状を改善させるべきです。鉄道の利便性について、関係各機関に要望する内容として、料金体系の見直しを追加すべきです。(中略)他路線で行われている共通運賃、共通定期券の実施など鉄道会社に求めていくべきです。
〈市の回答〉鉄道の利便性については(中略)位置づけられています。いただいたご要望の内容は、バリアフリーの観点から優先度の高い「朝霞台駅へのエレベーターの設置」「音声誘導装置の整備」等を予定しています。
〈私の感想〉これもまた日本語が読みとれていますか、という回答となっている。私はバリアフリーをやってくれと意見したのではなく(もちろんそれはやって当たり前だが)、鉄道会社にもっと市民の利便性のために働きかけをしてくれ、と書いた。働きかけをするのかしないのか、それが回答のはず。よくこれで公務員試験が通ったものである。

〈私の意見〉市内循環バスについて運営形態の見直しを盛り込むべきです。毎年7000万円の赤字を垂れ流して構造的な効率化のめどが立たないのであれば、いつかこうしたものは運営できなくなります。ダイヤ、運行管理、路線、委託方法などを機動的に見直して、持続可能なバスにしてほしいものです。また3社ちゃんぽんの会計での委託はコスト負担や責任分担が不明確で改善すべきです。
〈市の回答〉昨年見直しを行い、平成22年4月から新路線、新ダイヤで運行を開始したところであり、まずは見直しの効果について注視していきたいと考えています。
〈私の感想〉民間バス会社なら毎年ダイヤ改正をして、利用者の利便性やコストの効率化を追求している。何年もかけてコンサルタントに頼み、不透明な市の審議会にかけて改善していてほんとうによいのか、疑問である。また東武・西武・国際興業の3社どんぶりつかみ金方式の運営委託について何も回答していないのが問題である。

〈私の意見〉最もコストがかかり利便性の高い場所に開設されている市立保育所が次世代育成支援行動計画で約束した20時までの延長保育を実施するよう明確に書き込むべきです。いつまでサボタージュするのかと思っています。
〈市の回答〉20時までの延長保育については、現在、公設民営保育所3カ所、民設民営保育所2カ所で実施しており、「朝霞子どもプラン」で、新設の民設民営保育所で実施するとしています。
〈私の感想〉私はコストのかかっていて、便利な場所にある公設公営保育所がなぜ20時までの延長保育をしないのか、あさか子どもプランで実施を約束したことがなぜできないのか、と聞いているのに、回答をすりかえている。これで公務員試験がよく通ったものである。民間保育所のほとんどは地価の関係でみな駅から遠く、その通園だけで19時閉所の保育所と同じ時間に退社せざるを得ない。まぁ、この問題、組合もないのに身内の公務員保育士ばかり守り、ほんとう朝霞市は解決する気がない。

〈私の意見〉シルバー人材センターに、市が臨時職員や民間委託事業者がやるような様々な仕事を委託し、実質的に労働者供給事業としていることは問題です。高齢者の職業あっせんであれば、労働基準法や労災が適用されるように、きちんとすべきではないか。
〈市の意見〉シルバー人材センターや発注者には雇用関係になく、請負または委任によ個人事業者となります。したがって労働基準法や労災の適用はりありませんが独自の保険に加入しています。シルバー人材センターは、高齢者に臨時的・短期的な就労の場を提供しており、高齢者の社会参加や生き甲斐づくりにつながっているものと考えています。
〈私の感想〉請負または委任というなら、勤務時間、勤務体制、それから時には収益によって自分の報酬まで自分で決定する権利がないと、偽装請負、偽装委任と同じことやっているのではないか。市の事業のもとでシルバー人材センターで働いている人がそれだけの裁量権を持っているのか疑問である。「労働基準法が適用でない」という発想がブラック企業と同じ姿勢で、それを心から善意で言っていることが、無知とは恐ろしいと思う。もちろん生き甲斐や社会参加は認めるものの、どうして市の臨時職員や非常勤職員としないのか、正当な委託業者への委託としないのか、私には疑問。以前市議会でシルバー人材センターで働く高齢者の人件費を、議員どうしで値切りあいの質問をしていたのには驚いたことがある。

〈私の意見〉国が市民参加で策定することとしている地域福祉計画の後期計画がどのように策定しているのか明らかにしてください。の前期計画でも書かれていることを市役所がほとんどサボタージュしているのが問題です。
〈市の回答〉後期計画については現在策定中です。事業の実施状況や効果については、行政評価や地域福祉計画推進管理委員会において進捗状況を管理していきます。
〈私の感想〉また日本語になっていない。市民参加で計画を策定したのかどうなのか聞いたのに、計画を策定しています、と答えるのはバカである。後段の話では、前期計画が終わろうとしているのに、市から進捗管理の報告を受けたこともなければ、地域福祉計画で書かれていることの何一つが前進したのか、まったくわからなかった。市民参加の美名のもとに、市民に実施責任を押しつけて市役所がすべきことを放置してきて、朝霞市が福祉後進市になっていることが隠されているようにしか思えない。

〈私の意見〉勤労・自立に対する意欲を養う教育とともに、あまりにもひどい労働環境が蔓延するこの社会において、労働者として自らを守る方法をきちんと教育する教育とすべきです。
〈市の回答〉勤労者の権利を含め、人権に関する施策は人権のところに位置づけています。
〈私の感想〉勤労者の権利を学校で教えよ、という意見に、人権に位置づけられています、というバカ回答。朝霞の教育を受けたら、労働者としてどのように自分を守ったらいいのかわからないまま、社会で安く買いたたかれる。元地主や商工会が牛耳る市役所ならではである。

〈私の意見〉中小企業・勤労者支援が一緒の項目となっていることについて、矛盾です。経営者を支援することと労働者を支援することは利害が相反することから別項目とすべきです。
〈市の回答〉中小企業の支援を行っていくことは結果として、勤労者も保護されると考えています。勤労者の支援については後期基本計画に掲載している通り「雇用の促進」を主として掲げています。
〈私の感想〉労働組合もない市の職員は労働問題に本当に疎い!中小企業といっても朝霞市外の企業は支援できないし、中小企業が必ず労働者を守っている、というお花畑みたいな感覚に基づいている回答である。雇用さえあればいいのか、市民の幸せはその程度でいいのか、よく考えるべきではないかと思う。

〈私の意見〉人権の項目に労働者の人権に関することが書かれていません。不十分です。
〈市の回答〉計画のすべての人権問題を記述することが大変難しいため、主な人権問題を記述。
〈私の意見〉市民の9割が勤労者とその家族なんだから、主じゃない人権問題じゃなかろう。

〈私の意見〉公共施設の利用料の定額徴収はすべきだと思いますが、市民活動団体が自主財源を確保するための募金や集金、物販を禁止している規則は改正すべきです。
〈市の回答〉興行を目的とすることや営利を目的とした商品の陳列、売買等を目的とすることを禁止しています。
〈私の感想〉この回答から、公民館で一般的なカンパや会費の徴収をしたり、営利目的ではない商品の売買は禁止されないと理解してよいのだろう。しかし、これまで公民館でお金のやりとりをすると厳しく取り締まられており、そのことで市民活動団体は市の補助金依存体質に陥っていて、そんなのでいいのかと思う。市民活動団体が本来の目的を見失わない範囲で、物販など認めるべきだと思う。

〈私の意見〉この計画に対する財政計画の裏付けが明確になっていません。実行段階でお金がないからできない、とか職員がサボタージュをする問題が発生します。
〈市の回答〉実施計画を作成する段階において財政計画を作成し公表していく。
〈私の感想〉実行可能な財源的裏付けがなく計画を策定していることが明らかになっている。民主党のマニフェストを笑えない。

〈私の意見〉この計画を市議会に諮らないことは問題です。
〈市の回答〉市議会の議決事項は地方自治法で規定されており、基本構想の変更ではないため議決は必要がありません。しかし4人の議員を審議会委員として委嘱しているほか、全員協議会において説明をし、会派別に意見をいただいています。
〈私の感想〉地方自治法に規定されていようがいまいが、法的に禁止されているものでなければ、市議会に責任を持たせるには、市の政策の根幹に関わる計画はすべて議会にかけるのが当然だと思う。それが自治だと思う。一方審議会委員に入れるのは、自治体という特別な条件であっても、行政権と立法権の緊張関係を考えると、それは逆に問題じゃないだろうか。全員協議会とか、不透明なやりとりで、本当は議会で議員どうしが討論して計画を補強したり修正したりすることが自治であるはずだ。

その他、特別養護老人ホームの建設については「地域密着型サービス」中心に整備したい、と言っているが、サラリーマンだらけのこの市で誰がこのようなサービスを十分な数だけ作っていくのか特養以上に見通しが立たないように思う。

| | コメント (0)

2011.02.15

2/14 公務員宿舎建設推進の野本一幸朝霞市議が県議選に立候補

父の故郷に帰ってきた。人間関係の強さと、その一方でのデフレによる首都圏との賃金、物価、お金の使い方の格差を改めて感じる。

帰りに由布院に行き、小林由布市議に面会した。議会改革、最近の若手政治家のありよう、観光都市の悩みなどの話をする。まだまだ話足りなかった。

●県議選南22区(素直に朝霞市選挙区と言わないところが、新住民に投票するなと言っている感じがする)に、新たに野本一幸朝霞市議が参戦。自民系の進政会出身。
市議のときには、基地跡地に国家公務員宿舎建設を促した一人。富岡市長にとっては、民主党推薦無所属の醍醐氏、野本氏が当選してほしいところだろう。

問題はみんなの党の星野文男氏。国家公務員宿舎建設にどういう態度を示すのだろう。この時点で何もいっていないところを見ると、どうでもいいと考えているのだろうか。

続きを読む "2/14 公務員宿舎建設推進の野本一幸朝霞市議が県議選に立候補"

| | コメント (0)

2011.02.07

2/7 河村たかしを選ぶ感性というのは政局好きなんだな

名古屋市長選で河村氏が当選。あわせて知事選でも河村氏になついた大村氏が当選。なんだか滅茶苦茶な選挙結果だったと思う。

税金をもらっている人が税金を払っている人よりいい暮らしをしていいわけがない、などとポピュリズム全開の、とんでもない暴言をはいていたが、本当にそんな話を単純化させていいのだろうか。職業と報酬の関係というのはそういうオレ食わせてやる人、私食べさせていただく人、みたいな解釈でいいのか。ひどい論理である。労働力と賃金の需給バランスを軸に、仕事の内容の軽重、社会的評価、雇用者と被用者の力関係などさまざまな条件で決定されていく。この論理は、妻の社会参加を阻んでおきながら「誰のおかげでメシ食ってんだ」というDVおやじと感性は変わらない。

減税するなんて子ども手当以上のバラマキ政策もひどい。またテレビ画面で河村氏を取り囲んでいる高齢者が実は減税されてもせいぜい数千円のトクにしかならないのに、そうした文言に熱狂しているのに、どう理解してよいのか全くわからない。こうした人が河村氏を選んで何が世の中良くなるのか、その人の生活が良くなるのか、ちっとも理解できないでいる。

で、減税減税と言うからには、河村氏が大胆な支出削減をするかと思いきや、福祉を切るわけでもない、ホームレスや生活保護受給者を強権的に名古屋から追い出すわけでもない、ただ公務員や本来公務員がやるべき仕事をしている外郭団体や委託先労働者の賃金を叩いているだけだが、それではたいした財源は出てこない。いったいどこから帳尻あわせをするのだろうか。

でこういうふうに河村の理屈はおかしいと言うと、政治手法の変化へのどうのこうのとわけのわからないこと言う人がいるが、そういう感性こそ、政治、とりわけ生活に関わる政策に密着している自治体の政治を、政局でしか理解しようとしない下品な人ではないかと思う。]

〈追記〉 政党不信だから仕方がない、という言い方もあるが、そのために毒を食べてもいいのかという問題じゃないか。まぁ、最後に泣きを見るのは名古屋市民だと思う。阿久根より巧妙なので、そのことを市民が自覚するまでに時間がかかって、深刻な事態になって初めて問題が露呈するのではないかと思う。

●びっくりしたのは、それでも名古屋市、愛知県ともに民主党の支持率が30%を超え、自民党の支持率の倍近くあったこと。その支持層の7割方が河村氏に投票したという。

●河村氏が「本家民主党は自分だ」と言ったらしいが、そのことに民主党の問題がまた一つ露呈している。主に第一次鳩山党首の時代に、河村たかし的な政策を採用したりもてはやしたこと。菅氏もそういう主張をする若者を取り立てすぎていた時期がある(結局年金未払い問題で寝首を掻かれるが)。現実政治を担当してそんなことできないとわかっての反動。いたずらに国民の期待値を上げることのツケではないかと思う。

●河村氏に熱狂する類の高齢者を、最近「行革じいさん」「行革ばあさん」と呼ぶことにしている。高度成長期に満足な税金も払わず、いい思いをして、今その時代より良い福祉や行政サービスが実現しているのに、税金が高い、財政が行き詰まる、と根拠もなく思い詰めて、でたらめで威勢のいいだけの政治家に熱狂して裏切られる。

●河村氏の当選したときの、自転車にスーツで水かぶる、なんてほとんど馬鹿。こういう芝居がかった馬鹿みたいなことしてマッチョなふりしないと政治家になれないような政治風土があるから、政治家が責任持たされるとろくなことがてぎない。

| | コメント (3)

2011.02.06

2/6 おれにも脱税させろ

どうも減税を公約にする政治家を選んだり、熱狂的に支持している人って、オレにも脱税させろ、って雰囲気を漂わせているんだなぁ。

| | コメント (0)

2011.02.05

2/5 発掘した「市場重視の保育改革の経済分析」という良論文

先日、保育をめぐる多くの経済学者の議論が雑で、という話をしている中で、どんな論文がいいのか、と聞かれて思い出したものがあった。

日本総研調査部金融・財政研究センター新美一正主席研究員(当時)が執筆された、『「市場重視の保育改革」の経済分析』という論文は、日本総研「Japan Reserch Review」2002年4月号に所収されている。

論者は、市場原理による改革のバラ色未来vs質を守るための今の制度の継続、という保育業界の対立に中立的な立場で分析し
・女性の就業が社会にもたらす貢献は公的コストを上回っていて、保育コストを公的に負担することは社会的意義がある。
・育児サービスを市場に任せているアメリカは、低いサービスかつ高コストで市場の失敗に陥っている。
・規制緩和策は新規参入を促進する効果はほとんどなく、行政サイドの負担軽減のみ。
・保育の市場参入は、運営主体の問題ではなく、立ち上げ費用の公的負担と、公費の自由な処分が課題。
・従来型の公的分野と高いニーズの保育サービスを分け、公的責任と市場原理とを分離すべき。
・公立保育所については運営を活性化し、遅れている利用者ニーズ対応体制を整備することが喫緊の課題。
・高いニーズの保育サービスを民間に担わせ市場間競争をさせるべきである。
・基礎的な保育ニーズについては公立または非営利セクターが、より地域に密着した運営を徹底させ、対象も保育に欠けるから広げていくべき。そのためには保育現場への思い切った予算・権限の委譲と地域住民の保育所運営参加が不可欠
と書いている。2002年に提言まとめられたものだが、今でも同じ論点で議論が成立する。しかしこうしたまともな議論は、勢いだけの改革派政治家と、経済理論の形式的あてはめしかしないエコノミストたちによって無視され、混乱したまま今日に至っている。

新美氏について経歴を調べると保育の専門家でもないが、現実的に起きている現象をきちんとふまえて、説得力もあり、「保育の質守れ」の側がエコノミストや政治との対決のなかで、その自らの責任を逃避している現実的な改革課題(現場裁量権や地域密着型の運営)についても踏み込んでいるのが良い。

●補助金の使途制限についての是非について若干の考え方の違いはあるが、おおむね私の考えていることと同じである。
公立保育所について現場に予算と権限の委譲、というのは全く同感である。現場には保育内容以外の権限がなく、サービスの内容や運営に関する決定は多くは保育の専門性が問われない異動だらけの本庁の職員が行い、現場は保護者とのコミュニケーションと、子どもへの処遇にだけ権限を限られているからである。必要なことへの対応が、問題の現場で解決できず、たらい回しや生返事、時代遅れの保育理論や過度な親責任を持ち出してのサボタージュなどで問題をやり過ごしている。
保育の地方分権はそんな文脈で推進されているが、いくら推進しても、本庁と現場の関係、現場サービスやそこに携わる公務員のマネジメントのあり方を考え直さないと、変わらないだろう。今度の公務員制度改革で、これまで公務員の労使関係では賃金・労働条件だけに限定されていた交渉を、行政サービスの向上につながるという前提のもとにそれ以外の課題も労使協議に道が開かれる可能性がある。労働組合が媒介になって少し風穴をあけることができるかも知れない。

●この話をしているときに、どうして最近経済学者は保育とか介護に首つっこんでとんちんかんな福祉経営論でも経済学でも経営学にもならないような公に対するルサンチマンばかりの議論を展開するのですか、と聞かれて、製造業のような産業連関表みたいなことがなく収入=人件費+家賃+利潤という単純な経営モデルなので、景気に対する寄与を考えるときの道具にしやすい上に、公立または非営利セクターによって運営されているため、新自由主義イデオロギーからの批判として格好の標的になりやすいからではないか、と答えた。

●保育所を良くしていくために必要なことは現場裁量権の問題が大きく、それを新自由主義エコノミストは、民営化とか市場原理とか数値目標というきわめて観念的かつ保育制度の現実にそぐわないイデオロギーのあてはめの議論にすり替え、営利の保育業者を喜ばす結果しか生まないでいる。彼らの改革処方箋に乗っ取っても、保育所が抜本的に改善されるということはない。

●もしどらを読む。冒頭、相棒が死んだとき、最後のキャプテンのインタビューシーンが小説とし読むと陳腐。少し高校生には無理のある展開かも知れない。実用書としてはおもしろい。しかしこの世の中、マネージャーが多すぎる。公立保育園にもこうしたサクセスストーリーが可能だと、今のように一方的にレッテルを貼られて批判され続けたり、自治体の非正規低賃金労働の巣窟みたいにならなくて済むのだろう。

続きを読む "2/5 発掘した「市場重視の保育改革の経済分析」という良論文"

| | コメント (0)

2/5 行政訴訟の乱発は地方自治の放棄

国立市の住民基本台帳接続をめぐって、接続しなかった市長は市の行政に損害を与えた、となんだかイチャモンみたいな行政訴訟があって、住民基本台帳の接続に抵抗してきた市長が敗訴した。

住民基本台帳接続に関して法律のどっちが正しいか、というのは私は両論とも一理あると思うので、ここでは軽々に意見するつもりはないが、こうした住民訴訟を起こすことは正しいのかどうなのか疑問だと思う。

住民訴訟は、法の正義にのっとって国や自治体が行政を行わせるために与えられた制度。しかしもう一つ、自治体を縛るものとして、自治体の政治があり、選挙や議会を通じて意思決定を行っている。自治の文脈から言うと、本来的には、選挙や議会に意思決定プロセスができるだけ集約した方が、民主主義のダイナミズムが動き、市民が責任や帰属性を認識しながら、話し合い、合意、納得性の高い自治体運営が可能になり、より強い社会統合が実現できる。

ところが住民訴訟のように、裁判官というどこかの第三者が白黒決着付けることが出てきて、今回のように利害関係が不明確な訴訟が起こされると、自治体は良く言えば政策判断が慎重になるが、悪く言えば官僚主義の組織運営に陥っていく。そのことは、お役所仕事とか、公務員体質とか、今のこの社会で批判されている問題をより強めてしまう結果になっていく。違法行為と思われかねないことは絶対に近づかない、という行動になるからである。

また市長や市議会議員は、思い切った選挙公約は実現できないかも知れないと、創造性を全く出せなくなってしまい、そのことで政策は大きく制約され、人柄や人脈だけで行われる選挙が再び横行することになる。

政治的な行動をしたい人間たちにとって、やはり住民訴訟は自己規制し、選挙や議会を通じた意思決定に関わっていくべきなのではないかと思っている。そうしないと、自治体の政策決定が、地域社会で住民合意に関わったこともなければ、政治的体験もないような、転勤ばかりを繰り返してきた職業裁判官に地方自治をゆだね放棄することになりかねない。

●もちろんごく少数派で放っておいたら権利侵害されっぱなしで、実生活に影響を受けるようなひどい行政が行われているなら、行政訴訟は起こすことは問題ないと思う。しかし、この国立市の場合は、住民基本台帳ネットワークに接続してほしいと思うような人たちが束になって選挙をやればひっくり返せる程度の与野党の差でしかない。誰だか分からない裁判官に自治体の運営について意思決定させるよりも、選挙による言論を通じて意思決定すべきものだろうと思う。また原告たちもそれなりに地位のある人たちで、住民基本台帳ネットワークに接続されないからと言って、ただちに生活に困るような人たちではないはず。

●自治体が何でも国の官僚にお伺いを立てて行政を進めていた時代が終わったが、今度は住民自身から何でも裁判所にお伺いを立てるような時代になってしまった。

●私がこの問題を痛烈に感じたのは、枚方市の非常勤職員のボーナス・退職金を、どうも経歴を見ると労働者経験が全くない浪人市民が、違法支出と訴え、返還させようとした訴訟を見たとき。社会的弱者を叩く行政訴訟を起こす馬鹿がいるものかと思ったことにある。自治体が雇う非正規労働者をどうするかは本来、自治の領域で始末すべきことだろうと思った。

●この原告の方は、私が唾棄している明和マンションの市の対応をめぐってやはり「市に損害を与えた」と市長を訴えた原告でもあった。

●市役所が違法で無駄な仕事をしたから損害が出た、なんて訴訟が成立するのは疑問。まず原告には損害がないはず。その程度の無駄で市役所は倒れないし、行政サービスは低下しない。また、市役所の仕事からいっさいの法律を超えることと無駄な行動をなくすということができるという証明ができないとこの訴訟は成立しないはず。理屈はわかるが、何のために、というところが政治的意図以外、全くわからない。

| | コメント (0)

2011.02.04

2/3 ご下問「なぜ公務員バッシングに政治家は燃え上がるのか」

内閣府社会経済総合研究所の小野所長と昼食をして意見交換する。小野所長が名古屋市長選挙を引き合いに出して、どうしてああいう公務員たたきや税金のバーゲンセールみたいなのが政治的に流行するのか、とご下問くださった。

私は「1人が選ばれる長の選挙というのは、特定の敵を作ってその他をまとめた方が勝ちやすい、公務員というのはどんなに多く見積もっても人口の5%以上になることはなく、有権者・国民を団結させるストーリーとして、政治的には反撃できない公務員を敵視するのが最もリスクが少ないからではないか」と答えた。
所長が「それは大変なことで、ナチスにとってのユダヤ人みたいなものですねぇ」と嘆かれるのに私は「それなら話は単純なんですが、今、子どもに最も影響力を持っている親たちが、そんな批判をしながら子どもになってほしい職業の1位が公務員なんですから」と答えて、ますます先生は不思議そうな顔をされていた。

ストイックになってせっせせっせと現金(預貯金含む)を貯め込んで、必死に耐えている金持ちの高齢者の気持ちをどうしたら解放できるのか、どんなシステムが考えられるのか談義しながら、昼食を終えた。

●先生いわく、他人にストイックなことや、重箱の隅を突く指摘をするようなことは、忙しくないからしているんじゃないかと言う。忙しくて有意義なことをしているときや、楽しいことをしているときには、他人の内面や他人の重箱の隅を突つくことに気が回らず、気にしないで結果オーライで仕事しているのではないか、と。マネジメントに過剰に力が入りすぎる今の社会は、不況現象なのか。

●公務員とか会社員は職業ではなくて身分なんだなぁ。職業としては事務職だったり企画職だったり保育士だったり看護師だったり清掃員だったり調理員だったり司書だったり…。

| | コメント (0)

2/3 基地跡地国家公務員宿舎建設推進派の必死さに笑う

朝霞市の米軍基地跡地に国家公務員宿舎建設の話が復活し、これを批判した基地跡地利用市民連絡会のブログに、建設推進派とおぼしき市民が執拗な建設推進のコメントを2日にわたり10回以上、書き込みをしているが、その内容のレベルの低さと必死さに吹き出してしまう。

寒さ厳しい朝霞台駅で宿舎復活反対署名行動を展開 -朝霞基地跡地
これと前日の記事も。

「市長は、小さな地方自治体首長として、類い稀な政治手腕、実行力、影響力を持った人物と言わざるを得ませんね。 政務3役の判断に影響を与え、国政レベルの問題にまで直言でき、主導出来るとしたら、これは、地方分権、地域主権改革等が叫ばれる中、一市民としては頼りがいのある市長ということになるのでしょうか。」

プッ(笑)。市民に説明責任も果たさない市長の政治スタイルは、地域主権でも地方分権でもありません。地域のことは地域で決めるというのは、自治体が市民との対話や相談のなかでものごとを決めて真価を発揮するのであって、自治体のボスが好き勝手にやっていることは「頼りがい」があっても、地域主権や地方分権が期待したものでは全くありません。昔からある田舎のボス支配のスタイルです。
また、こんなに市民に対立をもたらす意思決定ばかりし、再三ここでも書きましたが、ベッドタウンとして必要な施策をほとんどやっていない、テキトーにしかやっていない市長のどこがたぐいまれな手腕なんでしょうかね。くだらない政局談義レベルです。

書き込んだ人は、市長のことはよく知らないなんて書いているけど、こんなに反対運動をねちねち連日批判し続けるのは一般市民とは思えません。なにかひいきの引き倒しみたいな文章ですから因縁がなければこんなに続けて書ききれないものです。

●チラシが科学的な内容ではないと言う批判、その根拠はチラシが守るべき基地跡地としている表現で「豊かな緑地」と書いていることに、科学的根拠はないと批判している。ほとんどいいがかり。
そんなこと言ったら、水とうるおいと緑のまちあさか、なんて市役所の自画自賛こそ科学的根拠がないのだから修正を求めたらどうか。マンションの壁面とビル風と灰色のまちあさか、というのが科学的表現ではないか。少なくとも近年朝霞市役所が土地区画整理をやったり駅前開発したりしたところの写真を撮ると、町並みがなくなり道と公共建築物の壁面ばかりが広がり、灰色のスペースが大きい。
最後には匿名でコメントしているくせに、チラシを修正しろ、と一方的な要求のつきつけ。なんだか偉そう。他人に行動を強要するなら、実名やそれを類推できるようなかたちで、発言には責任もって行うべきだろう。

●そのコメントの文体、どこかで読んだことあるなぁ「Camp Drake」。以前ここにも匿名でコメント書いてきた人かなぁ。その人なら邪悪なんだよなぁ。

●都内の地下鉄の中で、友人の某新聞社系週刊誌の記者に会う。基地跡地をめぐる神風代議士の対応について、「読みました、笑っちゃいますよね、ちっちゃいんですよね」と笑われていた。市内の狭いところで議論にもならない、水虫のようにしつこく、揚げ足取りばかりのコメントより、外から客観的に見てもらうと、やっぱりどんなばかげたことを市長や代議士がしているかがわかる。

●しかし民主党は選挙区封建主義だからなぁ。その選挙区の政党公認候補が予備選挙を通じて決定されていればそれはそれで機能するのかも知れないが、ボス交渉で力の順に条件のよい選挙区順でわりふられただけの候補者が勝手なことばかりするのでは、民主主義なんか機能しやしないと思わざるを得ない。

| | コメント (1)

2/3 広田照幸「教育論議の作法」の痛快

広田照幸「教育論議の作法」を読む。とてもおもしろい。

教育談義には、実体のない思考停止させる言葉に満ちあふれている、教育政策に慎みが必要、教育改革にゾンビとエイリアンがいる、日教組に入れ、組合に入らない利己的な公務員が問題、など私の常日頃思っていることを書いてくれた本だと思う。

うちの知事は「親学」だのを主張するわけのわからん教育者が大好きだが、親の教育力があった時代など高度成長期の一時期だけという過去の研究結果を紹介してくれてなるほどと思う。就職するにあたって電話のかけ方を中学校が教えてくれたなんて話しも出てくる。

教員免許更新制やPDCAサイクルの過剰な氾濫の問題も指摘していて痛快。

以下おもしろい言葉から。
●うちの知事→「いうなれば、『教育力の低下』という言葉は、味噌もクソもいっしょにしてしまうような概念なのである。品のない喩えで言うと、味噌とクソとの作られ方の違いや、成分や味の違いなどを無視して、粘り気だけを単一の尺度にして比べるようなものである」
●インテリ層にとっての少子化の原因でもありそう→「あまりにも単純な要求のリストが果てしなく広がってしまうのが『○○力』の困った点です。そんなにあれもこれもと求められても、決して生身の親や生身の子は、その通りに生きられるわけではありません。親の個人的な努力の問題として、改善できる部分は限られています。下手すると、最後には『子どもを産んで、育てようとしてきた、私の人生の考え方そのものが甘かった』と絶望的な気持ちになりそうです」
●ゾンビ→「上に立つ者が権威や威厳を持ち、下で指示や命令に従う者がその権威を受け入れているような状態を、好ましいと考えます。だからあらゆるメンバーが対等な関係で社会や集団をつくる、といったあり方は「行き過ぎた平等」と考えます。…こうした人たちは「昔はよかった」とすぐに口にします。昔のムラや昔の家族を理想化して賛美します。また、まるで、昔のムラは、差別も人権蹂躙も、無知も因習もなかったかのように考えている」
「『今の個人主義の蔓延は、日教組の教育が悪い』という人がいますが…とんちんかんな議論です。共同体の解体-個人主義の広がりは、先進諸国で共通に進んでいて…経済変動の結果として生じている現象だからです」
●「町村派…しかし、まぁ、彼らが考えている『ニッキョーソ』って何ですかね?こんな発言や思考をする人たちは、はるか大昔の冷戦時代のイメージから脱却できない『旧時代の遺物』のような感じを受けています。こんな人たちが教育改革をガンガン進めちゃっているもんだなぁ、と悲しくなってしまいます」「もしも日教組がなかったら、あの人たちは、途方に暮れていたかも知れません」「時代の変化を受けて日教組自体もまったくその役割や方針を変えているわけですから、日教組にしてみると、右翼からの攻撃は一方的な迷惑そのものですね」
●「ヨーロッパ諸国の教職員組合は、多かれ少なかれ、中央・地方レベルでの教育政策の協議や決定の場に影響力を持っています」…塩谷立元文科相(当時)は…「文科省としてはそんなことは考えていない。日教組は一九九五年に方針転換し、それ以降は、お互いに日本の教育のために努力するという関係になっている」と述べています。
●「それにしても『日教組の組織率の高いところで学力が低いことを実証しようとして、全国学力テストを導入した』という中山元文科相の発言には改めて驚きます。もしその導入意図が本当だったら、ひどい話です。与党の政治的な狙いのために膨大な税金が使われてしまった上、全国の子どもたちはウソの理由づけで学力テストを受けさせられてきた、ということになります。ひどいですねー。ウソはいけませんよ。もっと道徳を勉強してください、中山さん。」
●ニッキョーソを悪役にする理由→「現実の教育がさまざまな問題を抱えているとすると、誰かがその『犯人』役にしたいという、単純な思考法があるからではないかと思います。…誰かのせいに違いない、という思いこみです。少年による凶悪事件が起きたら「ニッキョーソの教育が悪いから」。いじめや不登校も学力低下も、何もかもニッキョーソのせいにすれば、話は分かりやすい」→①埼玉県は全国でも日教組の組織率が最も低い部類の県だと思うが、青少年問題はないかというとそんなはずないからね。②同じような仕組みで役所の問題をすべて自治労のせいにしたがる、右翼、マスコミ、一部のNPO業界人、自民党町村派と半分ぐらいの民主党地方議員。NPO業界人と民主党地方議員は私の肩書きを知ると引いた顔したり、敵意むきだしの会話を始める人も多いね。
●「『非行を防ぐために道徳を教え込め』などという政治家の方には、ぜひ一度、教育困難校あたりの教壇で手本を見せてほしいものです」
●「私に言わせると、組合に加入しない先生の方が問題だと思います。だって、もしも職場の労働条件や環境を、労働組合として教職員組合が守ってくれている部分があるとすると、数千円のお金を惜しんで組合に加入しない人は、ちゃんと組合費払っている人の善意にただ乗りしている格好になるからです」
●「『今の社会は、お互いを助け合う気持ちが希薄化している』などと保守政治家がもしも言うのであれば『ニッキョーソ、フンサーイ』などと叫ばず、『教員はもっと教職員組合に入れ』と言うべきですね。『組合費を払うよりは、そのお金を自分の趣味に使った方がよい』という先生がもしもいるとしたら、それは保守政治家が嫌いなはずの、社会的関心も連帯意識も欠如した、利己的な個人主義者に違いないからです。」

| | コメント (0)

2011.02.02

2/1 看護師の労働悪化

小林美希「看護崩壊」(アスキー新書)を読む。

医療崩壊で医師ばかり注目されてきたが、病院の看護師もいなくなっているという問題を取り上げ、看護師の労働条件がどんどん悪化していると報告している。

特定看護師導入の問題を取り上げていたことが良かった。公共サービスで働く専門職が、製造業の競争力強化の論理と同じやり方で仕事の専門性を高めることが求められて、その一方で、本来必要としている患者に対する日常的サービスがどんどん弱くなっている逆説的な問題を取り上げていることが印象深かった。

小林さんは、医療、福祉などの専門職の働き方があまりにも過酷になっている現状を丹念に、しつこく取材して報告してくれている。こうした分野は、ここ二十年、「努力しない公共サービス」というレッテルや先入観をもとに、左翼系労働運動以外の世界では無視され続けて、問題が放置されてきた分野。統計や調査ではいろいろ出ているが、生の労働者の声を拾って商業誌に載せていく作業はあまりされていない。イデオロギーのバイアスもなく、ほんとうに貴重なルポライターだと思って尊敬している。

●公務員バッシングを専門とするライターから簡単な確認で電話がかかってくる。うちの職場の電話の転送があまりスムーズじゃないので待たせたせいもあるのだろうが、質問の仕方、終え方、全くなっていない。彼女のいう「公務員」を批判できる筋合いではない、と思った。
多分、公務員バッシングするだけでは飽きたらず、誰かのせいにするために、うちの職場である労働組合を引き合いに出して、陰謀の主犯として祭り上げるのではないか。

●夕方、新規採用職員の組合加入をどうしたらよいか、講演活動と組合運営のアドバイスを業としている大先輩に話をうかがう。彼曰く、労働組合も入らないような公務員は、おそらく協調性もないし、窓口にやってくる困ったことを抱えた市民に対する想像力はない、と断言された。先日読んだ広田照幸「教育談義の方法」にも教員について同じようなことが書いてあった。右翼が攻撃すべきは協調性も連帯意識もないような教員ではないか、と。
労組のないうちの市役所を見ても思うが、非常におもしろい視点だと思う。

| | コメント (0)

2011.02.01

2/1 最近の公務員賃金の議論のふっかけられ方の問題

仕事柄、公務員の待遇についてあれこれ言うことは控えたいと思っているが、最近、聞き捨てならない言葉に「公務員賃金を民間並みに」という言葉がある。考えれば考えるほどおかしな表現なのである。公務員賃金を議論する際に、賃金の基本的な考え方が全く考慮されておらず、とんでもないプロパガンダ目的の比較軸で論議を展開していると感じる。

そもそも公務員賃金は現在のところ人事院勧告によって決定し(正確には自治体の人事委員会もある)、それは民間賃金の統計の結果によって決定している。その算式や集計のやり方がおかしいから変えろという議論が成立しても、「民間並みに」というのは、今がそうなのに何を言っているのか、と思わざるを得ない。何か根拠あるのかと思う。
公務員賃金を下げたい人は、民間並みなんて混乱すること言わずに、もっと安く働かせろ、というのが正しい表現ではないのだうろか。

同一価値労働同一賃金という話と、民間並みという地域格差の問題を混同して議論を展開するから、話がデットロックに乗り上げて、政治的にはお互いに不信感ばかり増し、混乱してくるのだと思う。

同一価値労働同一賃金となると、今度は、感覚的に「民間並み」という話ではなくて、日本ではほとんど見られない職務給にすべきという話になってくる。しかし職務給となると同一職種間で、会社間の賃金格差、官民の賃金格差はありえないという話になり、これはこれで、今の民間企業が受託している公共サービスで働く人たちのあまりにも低い賃金がおかしいという話になってくる。

職務給の原則をうち立てると、今度は、これまで人件費を買いたたくことで行政改革に寄与してきた公共サービスの民間委託のコストや、自治体の非正規労働者の賃金が上昇することになる。それを良しとする(私はその立場だが)なら、同一価値労働同一賃金という原則がうち立てることができる。

●高すぎる疑義があるなら、早急に労働基本権を公務員に戻し、契約関係を前提に、使用者責任として自治体が労働組合と交渉して賃金を決めるようにすべきである。人事院が統計的に算出する公定価格を前提に、高いの低いの議論することが無意味である。

●阿久根市でさかんに言われた、税金以上に公務員賃金が払われている、というデマについて、きちんと反論している人が少ない。日本の多くの自治体がそうだが、阿久根市のような税収の低い自治体は、必要な財政支出額を一定の算式で算定されて、その差額が地方交付税として、富裕自治体からあがってくる税金から国の交付税特別会計を経由して補われている。
したがって、比較すべきは自治体の全収入に対する公務員人件費の割合である。これでは阿久根市は特段多いということはない。
そういう前提をあえて無視して議論することは、とんでもないデマである。基準財政収入額の1.5倍も税収のある東京都武蔵野市の税収と、2割程度しかない阿久根市の税収とを同列に扱い、それをベースに公務員人件費と比較することが間違っているのである。統計のウソである。

●地方都市の消費が、全国チェーンの大型スーパーに吸い取られる現状があるから、地方公務員の賃金に対する批判も強くなるのだと思う。元々は大都会の富が地方交付税を経由し、公務員賃金も含めた財政支出を通じて、地元商店を通じて地域社会に配分されていたのが、今は地域社会に消費を吸い取る力が弱くなって、全く機能しなくなってしまっているのだろう。父の郷里に戻るたびに、徐々に全国チェーンや地方の政令指定都市に本社を置く企業が地域経済を食っていると実感している。そうしたことが、公務員の賃金を上げても地域のためにならないという感覚につながっていると感じている。

●それなのに公務員になりたがる人が多いという不思議。自分のところだけが豊かになればいいという社会連帯のない発想は国民間でお互い様のような感じがする。

●地域の民間企業に良質な雇用が必要だが、転勤を前提にする正社員制度のもとで、豊かな企業に働く人はみな東京や京阪神地区に吸い上げられてしまっている。

| | コメント (0)

« 2011年1月 | トップページ | 2011年3月 »