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2011.02.22

2/21 日本経団連会長の「税金泥棒」発言に片腹痛い

なんだかねぇ。

予算審議難航に「給料泥棒」…経団連・米倉会長

そもそも予算審議の混乱の要因や、政権の信頼感が低下したのは、米倉会長が先頭に立ってごり押しした法人税減税も原因の一つじゃないのだろうか。これがなければ社民党も予算案に反対する理由がなくなっていたと思う。消費税増税したり、必要な事業を無駄と言って切られたり、待機児童問題が放置されたり、赤字国債の利息に恐れおののいたり、そんな政治の現実の前に、自分たちだけが真水の減税を受けたことに対する後ろめたさを少しは感じてもらえないものなのだろうか。

また日本経団連が先の参院選で自民党を完全に応援せず、民主党に安定政権を渡していれば、今回のような混乱はなかったかもしれず、原因を作ってきた人が言う言葉としては不適切だと思う。

まして政治家とは権力闘争をするものであり、日本の企業文化のように、反対派が面従腹背で恭順するような文化でもなければ制度でもないわけで、給料泥棒なんて罵倒して、市民の政治不信をあおったところで、野党は「はい泥棒やめます」などと審議に協力することもありえない。そんなこと言ったって何も前に進まない。

米倉会長にできることは、法人税減税を引っ込めていいから、TPP断念してもらってかまわないから、野党に譲歩して国のために早く予算を上げてくれ、と言うことだ。

予算審議難航に「給料泥棒」…経団連・米倉会長

. 日本経団連の米倉弘昌会長は21日の記者会見で、2011年度予算・税制改正関連法案の国会審議が難航していることについて、「税金を払っている国民のために何もしていない。給料泥棒のようなものだ」と厳しく批判した。

 米倉会長は、民主党の16議員が会派離脱願を提出したことについても、「予算関連法案などを(年度内に)通さないといけない時期に、無責任極まる状態だ」と指摘した。さらに、野党を中心に衆院の早期解散論が浮上していることにも「国民の生活や国益を無視した行動だ」と述べた。

(2011年2月21日23時51分 読売新聞)

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