1/15 国家公務員宿舎建設に一言も言わないみんなの党の候補者
県議選に出るみんなの党の候補者のビラが投函される。
「成せば成るの精神で
病院を誘致!
医療問題の解決の鍵は、公設民営病院の設置です。
朝霞市付近を始めとして県内に数カ所設置したい!
①医療:公設民営病院の設置
②福祉:老人介護の自治体によるサポート
③生活基盤:住宅密集地域の環境改善
④教育:教育現場の施設・心の充実
⑤安心・安全:悪徳商法からの被害者を救う(父権訴訟の実現)」
うーん。
●みんなの党はアジェンダの中で「増税の前にやるべきことがある」として、民主党の菅・前原連合をさらにパワーアップしたかたちで、公務員への待遇を大幅に切り込む政策を掲げている。本給まで切り込むと言っているのだから、もっと強い特権性を持つ国家公務員の宿舎を朝霞市に建設するなんて話には、当然反対するのだろうと思うが、一言もかかれていない。今度の県議選朝霞市選挙区の最大の争点になるにもかかわらず、だ。
●みんなの党の候補者なんだろ、と言いたくなるような政策の羅列。この候補者が公認に獲れるなら、みんなの党は民主党の10年のリプレイだと思った。民主党も初期、特権だ小さな政府だと絶叫して、党内抗争や選挙をたたかい、結果として政権が近づくにつれて現実化して、その齟齬が混乱の原因になっている。
●党の理念に反して、「大きな政府」の政策がオンパレードという感じ。
①病院の設置なんて、公設民営であろうが、かかるコストは必ずあり、その負担の議論抜きに政治家が便利なものを誘致してやる、という公約の掲げ方が今どきではない。病院が市民の幸福感を上げるのか疑問。また優秀な医師をどうやって呼んでくるのか疑問。病院はないのに診療所が山ほどあって朝霞市の国保特会の財政を圧迫している現実をどう考えているのか。
②老人介護の自治体によるサポート???。政策用語では「高齢者介護」。現在すでに「高齢者介護」は自治体のサポートどころか自治体の事業。問題はその質と量、すなわち財源問題。朝霞の場合は高齢の福祉も大事だけども、子どもや障害者の福祉が惨憺たる内容であること。
③住宅密集地の改善ねぇ。いいんだけども、最近、住宅が密集しなくなってきたから、井戸端会議とか、人と人とのつながりができにくくなってんじゃないかと思っているところがあって、ハード面の開発がいい街になるという幻想にしがみついていても仕方ないんじゃないか。
④教育現場の施設の充実も「大きな政府」。せいぜいがんはれ。心の充実って何だ。教員によけいな仕事させることが日本の教育現場が荒廃している原因じゃないのか。
⑤悪徳業者への父権訴訟って、マンナンライフへの一件を見ると功罪半ば。
●この候補者、4年前には自民党推薦無所属で出ていた人物。なんで違う党から出たのか、経緯を説明する責任があるだろう。
●朝霞市の政党公認・推薦の自治体議員たち、1人を除いて、ぬえのように公認・推薦を切り替えて使う。政党公認、推薦の候補者には指とか頬など目に付くところに「●●党推薦」とか入れ墨入れるような制度作れないか。思想とは言わないけども一定の理念があって政党に寄り添うわけで、党の代紋を一生を背負う決意が必要だろう。
●しかし投函してくれたことにはお礼を言いたい。最近、ほとんどすべてのマンションに「ビラ投函お断り」という札が立ち、なぜか政治ビラの投函だけは住居不法侵入という刑事訴訟の対象になって、あほな裁判官が有罪妥当という判決を下してしまった。鈍感な管理会社や管理組合がこうした立て札を立てることで、マンション住民は容易に地域の政治情報が入らなくなってしまっている。候補者間の政策や主張の比較ができなくなっていて、マスコミで流される全国画一の扇情的な政治ニュースに惑わされる日本の世論。有権者としての責任能力も低下している。
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