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2010.12.31

12/30 議員年金廃止の処理にみる年金積立方式推進論者の間違い

自治体議員の間で、議員年金廃止のやり方について議論がされている。

議員年金廃止を推進してきた議員からは、①廃止になったことは前進、②しかし既受給者については打ち切りや切り下げはせず、税金で処理することは問題、と批判している。

これから議員になる人がどんな老後を送るのか心配しながら、この②についての怒りはごもっともだと思った。議員が入る共済組合はそもそも組合員自治が原則なのだから、自分たちの年金がどうなるかについてきちんと議論もしてこなかったために財政破綻におちいったのは自分たちの責任といってもよい。それで後任の人たちから年金を奪って、自分たちは年金をしっかり受け取っているのはおかしい。

そんなことを考えてみて、実は、年金の積立方式に移行せよと声高に主張している経済学者の類というのは、この処理を国民におしつけようということを言っていることに気づく。

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2010.12.29

12/29 16日のBSフジ「安心社会への道」を見る

12月16日のBSフジのプライムニュースの録画を見る。安心社会への道と題して、宮本太郎北大教授のコーディネートで、濱口桂一郎さんと湯浅誠さんがゲストの回。

日本社会が、高度成長期から1980年代に完成形なった、世界的に特異な企業内福祉&家庭内福祉による安心からどのように転換したら安心社会を再構築できるかを、「排除しない全員参加型の社会をつくる」として雇用と社会保障の両面から議論した番組。

濱口さんは「メンバーシップ型からジョブ型正社員」というキーワードを提起して、メンバーシップ型正社員か、職務限定型のパート労働者しかない今の雇用慣行を乗り越え、新たな概念を作っていって忠誠度とバーターではなく、職とバーターの安定雇用を作るかが鍵と解説。

湯浅さんは「ワーク・ライフ・ウェルフェアバランス」として、仕事と家庭の時間概念的な取引関係から福祉を組み込んで、安定的な社会関係を構築していくことの大切さをとても、とてもうまく解説。

少し時間が長いが、何かあったときの教材に使えそうな内容だ。

●西欧型社民主義者には常識中の常識を湯浅さんは提起したが、湯浅さんが提起するまで、父ちゃんがんばる企業家父長社会主義しかイメージされなかったこの国は惨憺たる現状だ。今持って、官房長官は認識しているようだが、首相をはじめ大半の民主党政権の政治家はこうしたことを理解していないのではないかと思われる。

●フジテレビの長所が出ていたと思う。右の立場、左の立場の、専門家にとっては基礎的だが一般人が疑問に思うようなことを、キャスターたちが、きちんとつっこみを入れて、ゲストやコーディネーターの議論をわかりやすく深めていっているのも良かったと思う。

左翼はフジサンケイグループに対する偏見が強いが、他の民放がアイディア切れなのか、やらないような良質的な番組を作ることも多い。

●地上波の番組と違って、つくりが昔のテレビを見ているようで安心して見られた。
1990年代後半ぐらいから地上波番組の報道、ニュース、討論番組は、ピンクチラシみたいになったように思う。ニュースで言えば、これでもかこれでもかというようなクドイテロップ、北朝鮮のニュース番組のようなバックミュージックの挿入、全体の意見ではないはずなのにあたかも客観的な社会の声のように印象づける街頭インタビューでの感覚的な糾弾論調を重ねて、作られている。討論番組は短時間のコメントを重ねて熟議ができないような運営ばかりされている。
今回のこの番組は、1人の論者がじっくり起承結をきちんと話せるように組み立ててあり、考えながら見ることができたように思う。良い教材になる。

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12/28 仙谷官房長官「専業主婦は病気」という産経記事見出しのデマ宣伝

仙谷官房長官が、「専業主婦は病気」という発言をしたかのような産経新聞のデマゴギー。何だよこの見出し。

仙谷氏「専業主婦は病気」と問題発言か 本人は「記憶にない」と釈明産経新聞 12月27日(月)13時31分配信

産経新聞にも良識的な記者はいるし、かつてマスコミの左翼論調全盛時代は左翼勢力の間違いをきちんと追い続けたという業績は評価しながら、しかし最近の産経はひどいレッテル貼りを煽る記事が多い。

仙谷氏はこの発言をした全私保連の会議で、日本社会が男女共働き社会になっていかざるを得ないし、これは特異な状況ではなく、高度成長が始まるまでの日本社会の当たり前の姿だったと指摘、家庭責任を女に押しつけ、男が異様なまでに働くこの社会構造を放置してきたのが病気だ、保育園の役割は高いし政権として強めたい政策なので全私保連のみなさんかんばれ、と話している。

それを私立幼稚園業界のFAXレターで見出しや要約「専業主婦は病気」と打っただけの話で、産経がそれを見つけてミスリードするような見出しを書いて、高崎経済大学の八木秀次はじめ、にわか右翼がぎゃあぎゃあ騒ぎ出している構図である。

当の産経の本文を読めば、そんなこと仙谷氏が言っていなというのは、産経自身も認識している。東スポじゃないんだから。

●直情的なネットウヨみたいに、専業主婦が日本の伝統などという人は、それを証明して見せよ、と思う。
昔、それらしきものがあるのは、ごくわずかの上層階級だけであろう。今も地方都市に行けば、純粋な専業主婦は公務員か全国企業の転勤族の妻しかいないと言っても間違いではない。高度成長期の首都圏、大阪圏、名古屋は、たまたまいろいろな好条件が重なって、多くの女性が専業主婦になれた。もうこれからはどんどん少なくならざるを得ない。

●最近の右派は重みがない。昔の左翼の跳ね返り分子のような騒ぎ方、レッテル貼りをする。安倍晋三現象とでも言おうか。違う思想の人をどう理解したらよいのか、「テロルの決算」でも読め、と言いたい。

●民主党政権を批判したり擁護したり。しかし間違っていないことは弁護、擁護しないと。

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12/28 西東京市議選の民主党の大惨敗を受けて

西東京市の市議選で民主党が大惨敗した結果に、昔、自ら選挙修行のために関わったことのある地域であり残念な思いとともに、国政依存の政党の自治体議員は、これから選挙が大変になるだろうと思ったりしている。

●西東京市議選というのは、統一自治体選挙の試行みたいな選挙で、この傾向がそのまま統一自治体選挙の一般市の市議選に出てくる。松戸の市議選も、民主党現職が雁首並べて落選し、当選したのは民主党の新人ばかりという同様の傾向が出た。そういう意味で、首都圏の民主党の市議候補はしんどいたたかいになるのではないかと思う。じじつ私の友人で多摩地区の市議は、今日のブログで戦々恐々としている気持ちを吐露している。
自治体議員候補者はたまらない思いをしているのだろう。社会党を反面教師として、あえて議員党として組織を作ってきた民主党は、地方組織の意見を反映させるシステムが欠落している。自治体議員が党運営の軌道修正をさせることはほとんど不可能。あと3年国政選挙がない中で、民主党の現職自治体議員はその批判を一身に受けるのはたまらないだろう。少し同情する。
だからと言ってここにきて今さら公認返上するなどというせこいことをするような議員は信用してならないと思う。

●基地跡地の公務員宿舎建設復活に関して、民主党は主犯であり、埼玉4区内に関しては全く同情しないのでどんどん落ちてほしい。県議選の朝霞選挙区の候補予定者は無所属で政党隠しをするようだ。

●菅首相はどういう思惑であそこまで深く小沢一郎氏を追いつめているのか真意をはかりかねる。真意が伝わらないのに権力闘争に明け暮れていることが、国民の不信感をより強めているのではないか。
真意とは、政治浄化を求める対公明党を懐柔する戦術なのか、小沢一郎氏との最終戦争をしようとしているのか、世論調査対策なのか、国民にはわからないで、ただ混乱だけが目についている。世論調査対策ということでいえば完全に間違ったことをしているように思う。小沢氏のイメージの悪さは昔からで、この間、支持率が高い時もあったことと比べると、今日の民主党支持の低迷の原因と説明づけるに無理がある。あと倫理、倫理と言っても、いったい何の問題があるのか明白になっていないものを、責任取らせるのは難しい。いくら政治的責任は刑事罰とは違うと言っても、具体的な問題が明確に定義されない限り、中世の異端審問みたいな話になる。
また、刑事事件として成立するかどうか怪しいような問題で、首相に対して部下を守らない上司という、一般人的感覚からも違和感を持っている人が少なくないようだ。

●一方、小沢復権すればうまくいくかというと、6月以降菅首相・前原派連合がそれなりに信任を受けたのは、小沢幹事長時代に、国民主権なき政治主導で、幹事長室に情報を集中させすぎたり、側近の山岡氏が党の組織対策費を自派の勢力拡大みたいな使い方をしていたりする、閉塞感みたいなものを作ってしまったからだろう。そういう意味で、刑事事件にもなっていないような問題で仲間から追い詰められる小沢氏を弁護し擁護するつもりはあっても、ただ復権することには私は反対だと思っている。

●TPP参加や朝鮮出兵、武器輸出三原則棚上げのような、菅氏のこれまでのイメージや政治的キャリアと異なる政治判断をしようとするときには、白紙からの国民的な熟議が必要。
これらが唐突に打ち出され、こだわっている人には何の反論も修正も加えられないような状態にさせられているところのフラストレーションが、熱心な支持者だった人々を政治的アノミーにおとしいれ、民主党、菅政権、政治そのものから離反させる効果を生んでいる。民主党は政権交代は保守の取り込みだけでできたと勘違いしているのかも知れないが、こういう問題にこだわっている人が、従来のような念力主義の革新政党ではなく、民主党に政権を与えた方がいい、と思って起きている政権交代でもある。

●西東京市に話を戻ると、初当選のときに事務局長を務めた民主党の候補者が当選して、不幸中の幸いと思っている。初当選のときの票数にほぼ近いところに戻っているので、本当に厳しい選挙だったのだろう。一方、政策通で地域の福祉運動などを熱心にされてきた、本当の社民主義者の社民党の候補が落選したことは痛恨。

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12/28 宇宙開発の広報より、不便で豪華な国家公務員宿舎の建設が優先事項なのか

NHKニュースで、JAXAの広報施設が事業仕分けのおかげで今日をもって閉鎖となることが伝えられた。JAXAの広報施設がどの程度お金がかかり、どの程度弊害があったのか専門家ではないので詳しくは知らないが、行政の広報活動、とくにこうした研究・科学部門については、効果がどんなふうに上がっているのか、判断しづらいものなのだろう。ただし多少なりとも有益な面はあるのだろうということは、よくわかる。

一方、しつこいが朝霞市の国家公務員宿舎建設が事業仕分けで凍結されたのに、再び解凍されたことについては、全く理解できない。少なくともJAXAの広報施設より公共性が高いと思えない。
民主党の五十嵐代議士は、地元の要望が多いと発言しておられたが、誰が要望したのか情報公開されていない状態では、ウソとしか思えない。
他省に税金使うなとしめてかかっている財務省自ら、こんな無意味な税金の使い方をするのが理解できない。古い都内の公務員宿舎をリフォームして使い続ければいい話で、なぜ通勤に1時間もかかり(しかもその有楽町線たるや混雑がひどくて毎日遅延している)、環境破壊みたいなことして建設するのか。
民主党政権の正当性を疑わせるようなことだと思う。

●富岡朝霞市政がとにかく基地跡地に何か建物を建てて、その一部でも商業施設が作れればいい、という魂胆が見え見え。何でもいいから建物建てたいという、しょうもない土建国家的体質そのもの。
事業仕分けによる凍結前の計画で、保育所なんて計画に何一つ入っていなかった。さらには、保育、学童保育の増設に関しての庁内の提案を、市長側近が破って突っ返したという話を聞いたことがある。次世代計画、前エンゼルプラン、新エンゼルプランで増設せよ、とされていたものを富岡市政は無視し続けてきてのことである。また立地となる朝霞駅周辺地域は保育所がある程度あり、朝霞台や志木に近い地域より保育所開設の緊急性が低いしバランスが悪い。昨今の待機児童問題が社会的にクローズアップされて、どさくさまぎれに紛れ込ませて、保育所が必要だという世論の圧力を利用しようとしているのだろう。こういう魂の籠もらない保育所政策がろくな結果を生まない。需要とかニーズとか将来的な課題がまったく見えていないで思いつきで施設を作ろうとしているのがありありと見え、泉佐野市のように急速に市の財政状況か悪化するのではないかと、本当に将来が心配になる。

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2010.12.28

12/27 基地跡地への国家公務員宿舎建設反対を財務省に要望

朝霞市の基地跡地に国家公務員宿舎が建設されることに反対している「朝霞基地跡地利用市民連絡会」が財務省に建設反対の要望書を提出している。

事業中止求め 財務相に要望書 朝霞に公務員宿舎2010年12月28日東京新聞

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2010.12.26

12/26 サービス業はがんばっても原資がなければ報われないことが多い

日本社会の構造問題を抱える3業種(金融・建設・流通)として流通業が挙げられ、改革せよ改革せよ、と絶叫される中で、すっかり小売業はじめとする流通業が味気のない魅力ない仕事場になってしまったなぁ、と感じることが多い。いったい何が改革されたのか、いったい小売りの現場は日々の改革ではない、構造改革的なもので何が幸せをもたらしたのか疑問に感じることが多い。

リストラでの低賃金職場化、コンピューターシステムによる統制での現場での裁量権限の縮小、過剰なサービス競争、そうしたもので現場が疲弊し、高齢化社会に対応する改革など本質的な改革が全然追いつかない。すっかり流通業は魅力のない就職先になっていて、先日お聴きする機会のあったあるスーパーの労働組合の委員長の講演の中でも、人材難が深刻になっているという話が出てきた。

サービス業の改革というのは、従来型の生産性向上の固定観念で語ると大間違いを起こすのではないかと感じてきたところ、

EU労働法雑記帳 スマイル0円が諸悪の根源

という記事に言い得ている。

生産性を上げるには、もっと少ないサービス労務投入量に対して、もっと高額の料金を頂くようにするしかありません。ところが、そういう議論はとても少ないのですね。

という考え方がないとならないのでしょう。

●八代尚宏氏や鈴木亘氏の保育所改革談義というのが、完全に1980年代の固定観念に完全に依存している。間違いだらけの保育制度改革の議論を進めた結果、誰も保育事業をやりたがらず、どれだけ規制緩和してみても思うように事業者が参入しないという事態にたちいたっている。

彼らの保育制度改革のベースにある考え方の問題は、製造業的な従来型の生産性向上の固定観念と、国鉄改革モデルの議論しかない民善懲公の固定観念が社会の生産性を上げるという固定観念に依存しているところだ。

だから議論がどこか幸せの青い鳥で、どこかにいるがんばった保育経営者がいれば、劇的に保育所の経営状況が変わり、結果的に利用者は安い保育料で、経営者はそこそこの収益を得て、労働者は給料が高くなるはず、と原資を考えないお花畑のような改革談義を平気でしてしまうのだろうと思う。

●小泉構造改革期のキャリア系女性に「がんばる人は報われる」「収入の低い男は努力不足」というような言葉が流通したが、なんかお気楽なこと言うなぁと思ったものだ。こうした感覚というのは、製造業全盛の時代の旧時代の感覚だったのだろう。自分のことを棚にあげて誰かが稼ぐという発想も。

●まぁ、スマイル0円ぐらいなら何の生産性も犠牲にはならないのですが、正月営業とか、定休日なしの営業は、明らかに負担になっているのだろう。昔の札幌市議会がやったように、正月営業の規制決議にあったように、便利さを立ち止まって考えるような、社会合意形成が必要だと思う。またかつて職住接近の地方都市で見られたように、昼休みや勤務時間中の外出の間に必要な買い物ができるような雰囲気も必要だ。

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2010.12.25

12/25 みんなの党も国家公務員宿舎の件で試される

東京新聞が、朝霞市の基地跡地の国家公務員宿舎建設に関して報じています。

●ところで、一周遅れの●●党=みんなの党が来年の県議選の朝霞市選挙区で候補を立てるようだ。基地跡地については、県営公園という声もあり、基地跡地の利用をめぐってはさまざまな補助金の使い方もあること、財政計画との関係で、県議会議員もその扱いについて公約が試されることになる。

公務員への厚遇をやめろと言う党是なのだろうから、しがらみを断ち切って明快な「建設阻止」の公約を出すことだと思っているが、全然情報が入らない。

あそこが公認しないからこちらだ、みたいな話、政党の側から誰でもいいから候補者、ということでは大変迷惑する。

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12/25 読売「「何のための仕分け」廃止判定の事業相次ぎ復活」

読売記事。

「何のための仕分け」廃止判定の事業相次ぎ復活

まさに朝霞市の基地跡地の国家公務員宿舎建設話がそれだ。文中では混乱する政策に自治体首長が困惑し被害者として話がまとめられているが、朝霞市の問題の場合、市長、民主党衆議院議員による、まさにたかりのようなことになっている。

●昨年の事業仕分けで、基地跡地利用に関して市民が最もいやがっている部分が除去されることになり、その後の公園部分の利用に関して市民合意が形成しつつある中での、また市民の間に亀裂を入れるような富岡朝霞市長、民主党神風衆議院議員の行動は許し難い。地方自治をなんだと思っているのだろうか。

●それでもやるむ価値があればいいが、世は、企業内福祉、家庭内福祉がもはや成り立たないので、どうしていくかのという議論をしているさなかである。また論点を変えれば、住宅を雇い主が供給するなどということは、もっとも人間の自立を奪うことである。
世間は公務員への厚遇批判も強く、地方公務員の社宅に関しては国家公務員が主導して縮小してきた経緯もある中で、霞ヶ関からもさいたま新都心からも1時間かかる朝霞に社宅を建てることは理解しがたい。

●とってつけたように関連施設として保育所増設を言い出しているが、朝霞市中心部は認可保育所がある程度ある。決定的に不足しているのか朝霞台駅周辺で、認可外保育所の多さが際だつ。一方特別養護老人ホームに関しては決定的に不足している。認可保育所に関しては地域的アンバランスがひどすぎて、これが待機児童問題につながっているということが理解されていない。
とにかく建物が建てればいいからと、実態無視の世論迎合の施設寄せ集めの計画にしか見えない。

●国の施設は、老朽化への対策を行わないし維持管理もいい加減。建てたら建てっぱなしで30年もするとすぐ汚くなって、使っている人たちは、建て替えろ建て替えろの大合唱になる。そのときに人口がごそっといなくなる。税金もまた無駄に使われる。

●PFI方式というのが怪しい。利権構造ではないかと思っている。

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2010.12.24

12/24 民主党のクリスマスプレゼント・朝霞の基地跡地の公務員宿舎復活

事業仕分けで止まったはずの朝霞市の基地跡地の国家公務員宿舎建設が再開するという話が入る。

民主党の神風代議士と、富岡市長のタッグによるものという。あきれかえるばかりだ。

●何というか、大事なことについて税金の無駄遣いとばっさりやるのに、最も自己目的化した浪費を容認するのは理解できない。また一度は中止するといった事業を何の説明もなくこそこそ復活させるような、自分たちのやっていることを理解できない利権政党はごめんだ。次の統一自治体選挙では、民主党、民主党推薦無所属の候補者を徹底的に落選させよう。県議選朝霞市選挙区では、醍醐清が候補者です。

●そういう政策決定を後押しした民主党の神風代議士はホームページでも駅頭のビラでも何の説明もしていない。あの陰でじくじくなにやっているかわからないような雰囲気がイヤだ。何やりたいんだかわからない、政治家でいることが自己目的化した中年という感じ。

●あそこまで全国民的に話題になった公務員宿舎の建設を、朝霞市が全国民を敵に回すかも知れないのに、ここまで執拗に事業復活をやろうという、故渡辺県議一派って、いったい何かうまみがあるのだろうか。

【追記】
●さきの衆議院議員選挙でこの地区が神風氏を当選させたのなんのと神風氏を擁護する意見が出てくるのだろう。しかし神風氏が民主党の候補者になる過程でこの地域の有権者で選ばせてもらった経緯はない(イデオロギーなき二大政党制の負の側面だ)。
昨年以前の総選挙は、どちらかと言えば国家公務員宿舎建設など無駄な公共工事を止めてもらえるのは民主党だろうという雰囲気の中で行われた選挙で、神風氏も基地跡地のことについて公約に挙げてホームページやちらしで主張をきちんとしたわけではない。その中で、国民に振りまいた誤解を解くこともせず、基地跡地利用について神風氏が市民相談もなく好き勝手にやって強く非難されるべきである。
神風氏が当選してこうなっていることに、有権者のすべてが免罪されるわけではないが、朝霞市民は民主党に詐欺に遭ったと理解すべき面がある。

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2010.12.23

12/22 国立市で上原前市長にわけのわからない求償を認める判決

何が市に損害与えたのか不可解な判決。

マンション訴訟賠償金、前国立市長への請求命令

この問題、一審判決では市の言い分をある程度認めている。揺れる判決の中で、損害額が明白でもないのに、直接利害のある市民でもない原告の訴えを、裁判所が容易に認めることは問題が多いと思う。
原告については、何の動機があるのかわからない。生活者ネットワーク出身のこの市長を嫌うだけの政治的動機か、マンション業者の代弁者としての動機しか考えられない。

裁判所も裁判所で、いたずらに裁判所が地方自治で住民間で揺れる問題について、介入することは慎むべきではないかと思っている。
当時の国立市長はこのマンション建設に反対する人たちに応援されて、賛成する候補者と対決して当選している。いわば民主主義社会のルールにのっとって審判された結果によって、市長に就任し、マンション問題を解決しようとした。その行動が違法行為で、損害賠償すべきとなってしまっては、政治家によって民主主義社会のルールにのっとり問題解決していくというこの社会の基本的な仕組みが崩壊しかねないことになる。
議会の違法答弁(とは思わないが)の責任とか、そんなこと言い出したら、社会福祉関係の法律を無視してモラリズムばかり説くようなこの近辺の首長はいくらでも訴訟の対象にできてしまう。

もちろん法の支配という考え方があるから、裁判所が行政や政治に口出しするなというつもりはないが、しかし法の支配の前に、自由と人権があり民主主義があるのがこの社会の基本的な原則であり、それを裁判所も尊重してもらいたい。

●行政訴訟というカテゴリーの存在が、どうも訴訟魔みたいな住民運動を静かな権力者として振る舞わせているきらいがある。

●この判決を見て思い出すのは、枚方市の非常勤職員賃金を違法だと訴えた住民訴訟である。

●この裁判官、マンション業者から金でももらったのではないか。

●こういう判決で地方自治体がどんなに多数の住民の合意のもとで施策を進めても、好き放題やる不動産屋に対抗した裁判は、ほとんど敗訴する。この国は中国並みに不動産屋が政治や行政と癒着して好き放題やっている国だと思う。景気対策でもまず不動産屋が喜ぶことばかり。その結果、長期的価値のないバカ高い不動産を消費者は買わされ続けている。

●菅直人は土地・住宅問題の専門家として政治家をスタートさせたのではないか。

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2010.12.22

12/22 若者の雇用政策の推進は労働組合加入率次第

濱口先生のブログから面白いツイッターの書き込みを紹介していただきました。

http://twitter.com/_h_japan/status/17253191838081024
>クリスマス〆切の英語論文を、もうちょっとがんばることに決めた。分析は終わったので、あとは分析結果の解釈を文章化する。就労支援政策が(現役世代の)自殺率を抑制し、年金制度は(高齢者の)自殺を抑制する。そして前者の抑制効果は、とりわけ日韓のような高度経済成長後の社会で顕著なのです。

http://twitter.com/_h_japan/status/17272230174003201
>そして、とりわけ日本で低いのは、年金支出ではなく、就労支援政策支出なわけで。では、就労支援政策支出を増やすであろう要因は何なのか。人口・経済・政治・社会変数を調べると、労働組合組織率だけが有意となる。2年後の労組率が高いと、3年後の就労支援政策支出が高くなる傾向があるのです。

http://twitter.com/_h_japan/status/17273237398360065
>また、「高齢者向け支出」を高める要因は何かというと、経済水準と高齢者率に加えて、小選挙区制の選挙制度(多数派主義的政治制度)が有意に正でした。福祉政策のなかで、高齢者向け政策は、最も「多数派向け」の政策だからだと思われます(貧者になるのは一部だけど高齢者になるのは全員だから)。

と紹介して濱口先生は、

労働組合の組織率が高ければマクロ政策として現役世代への就労支援政策がとられ、現役世代の自殺率を抑制する。
小選挙区制にするとマクロ政策として引退世代への年金政策が中心になり、高齢世代の自殺を抑制する。
なるほど、ここ20年間の日本は、後者のメカニズムばかりが働き、前者のメカニズムはずっと後方に追いやられてきたわけですね。

とまとめています。

若者をひどいめにあわせてるのは労働組合だ、というような最もらしいことを言っている若者マニフェスト作成者がいますが、とんちんかんな間違いだったということなのでしょう。労働組合など発言力を下支えを、何の社会的影響力もない若者につけていく場がやらなければ、人事屋か政治家になるような人以外の若者は、そもそも社会的に食い物にされる存在なのです。

ただし今の労働組合が少数派の悪循環に入り、若者に声かけすら満足にしていないようなところもあって、最低限の営業努力はしなければならないということも言えるのでしょうね。
また統一と団結を過剰に強調して、若い人の素直な疑問に、言葉かそうでなければ行動できちんと答えていない労働組合も見られます。

●面白そうな研究なのですが、どうも英文で書かれるようで、自分の低い語学力をうらめしく思う。

●見てくれとは違うみたいだが、最近おじさんになったなぁと自覚することが多く、若者の創造的な活動に対して、決定的に間違えているものがあれば、目をつぶって群れるのではなく、間違えていると指摘しても内ゲバにならないようになったことがありがたい。いつまでも若いといって群れていると、前原外相や野田蔵相みたいになるからなぁ。
しかし「若者マニフェスト」って書いているのが30代後半だったりするんだ。そろそろ次の世代に若者の座を明け渡すべきではないかと思う。後輩にしたり顔の教訓話なんかして従わせる大学の悪い先輩みたいになりたくなければ。後輩に既得権益などと言われて打倒される対象になりかねない。
余計なお世話か。

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12/22 和光市長、誇大広告などと言って申し訳ありません

和光市長の松本武洋さんのブログで、小竹向原駅の有楽町線と副都心線の立体交差が実現する朗報が伝えられています。この中で、和光市の利便性を訴える松本市長の話を、ほぼ毎日ダイヤが混乱している今の有楽町線・副都心線のままでは誇大広告だと言われましたが、これで解決に向かいます、という趣旨の言葉が乗っています。

誇大広告と言ったのは私のようです。物事はよい方向に向かっているわけですが、強めの言葉をついたことはご容赦ください。

通勤電車のこうした問題について注意を払っている市長は松本さんだけですので、これからもそうした関心の持ち方を続けてくださるとありがたいと思っています。

●ただし、これで有楽町線や副都心線の遅延がなくなるとみるのは甘いのです。
立体交差が完成しても、人減らしのための、出発時やドア閉めの際の過剰な安全管理を改善したり(私はこれを経営側発の遵法闘争と思っている)、無駄な加速減速を繰り返させるATC、ATOを改善しなければ、引き続き日常的な遅延は今までどおり発生すると見ています。

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2010.12.21

12/21 保育園を語るのに「お母さん達」はないだろう

川田龍平参議院議員のホームページを読んでいたら、保育所問題についてタウンミーティングをしていた記事があった。

来年には「こども・子育て新システム」を制度化する法案が出されますが、まだ具体的な内容は 決まっていません。これからの少子・超高齢時代を迎えて国はどう子育てについての青写真を 描いていこうとしているのか、みなさんから伺った声を政治に反映させていくのはいまだと 考えます。私、川田龍平は決意をもって取り組んでいきます。

?。
「伺った声を政治に反映させていくのはいまだと考えます。私、川田龍平は決意をもって取り組んでいきます」

?。
決意を持って取り組むなら、なにがしかの価値判断をすべきではないか。その文の前段には、参加者から出された意見がいろいろ紹介されているが、一言も見解が書かれていない。政治マニア好みの決意とか情熱の信仰告白で、政策論をごまかして、制度学習もせず情熱を振り向けるなどもう勘弁してくれと、保育所ユーザーとしては思うところ。この間の民主党若手議員たちの中身のないますらおぶりによる、保育所制度への攻撃、制度いじりを見てほんとうにそう思う。

保育所を使っている保護者の多くは、政治家に自分のおかれた状況をきちんと説明している機会も余裕もないし、行政とのコラボレーションなんて戯れ言をやっている物理的環境がそもそもない。そうした中、政治家が責任もって勉強して価値判断して、利用者によりそうかたちで意見交換して政策決定してもらわないと困る。

当事者になったこともなければ、心底保育所がない人がどうなのか想像もしたことないのに、困っている人がいるから、同世代だから票になりそうだ、そんなことで保育所政策に関わるのが、どうもありがた迷惑と感じるようになっている。

だいたいこの記事のタイトル、保育所ユーザーがお母さんと決めてかかっているところも気に入らない。保育所の送り迎えをやっているとわかるが、今や送り迎えをするお父さんが少なくない。また祖父母に育てられている子や、おじおばに預けられている子もいる。そうした子どもがいる、多様な子どもの生活環境を受け止めているしいかなくてはならない役割が保育所なんだ、という認識がなさすぎる。

●年下の役員の妻が病気になって、子どもを連れて出勤した。人の忙しい時期には仕事ができない我が社は、年末の仕事をクロージングしていく時期で、なんとなく緩い職場の雰囲気の中、清涼剤のような役割だった。お客さんのお客さんであるので、子どもを大切にする同僚が多くてよい。
しかしこれが子育てに理解のない職場だったら、と思うとぞっとする。
首都圏というのは、身よりのない人を集めて成長している地域なのに、公的な子育てに関して貧弱な社会環境だとほんとうに思う。つまらない子育てモラリズムが蔓延していて、本当に困っている人への手当が全然できていない。どこよりも金儲けに執着している住民が多い地域なのに、子育てになるとこんな大事なときに仕事なんかしている場合じゃ・・・などとわけのわからない保守的な論理が展開されて、困っている人を突き落とす。
そうした中で首都圏は、病児保育や病気の家族の人のための保育が立ち遅れ続けている。

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10/21 みんなの党との連携にがっくし

埼玉県内の政党政治が煮詰まっている。もともとは社会党が弱くて、自民の圧倒的な強いところに、公明・共産が埼玉的な中の下ぐらいの都市流入民を組織化して政治構造が成り立っていた。
95年の連合推薦県議による地域政党「連合埼玉」の躍進を皮切りに、ようやくそれ以外の政党が台頭しはじめ、現在民主党がある程度の勢力を形成している。

しかし、その民主党の組織は、旧社会党の影響力が少なく、また埼玉県内は労働界の影響力が弱い、生活クラブ系の政治運動が首都圏で最も弱いなど、首都圏4都県の中では最も議員党体質が強く一般有権者が中間組織を通じて行動を見守る仕組みが弱い。そのため、東京や神奈川で認められなかった公認浪人がたどりついて候補者になったり、汚職政治家である山口敏夫の子分が党組織を乗っ取ったりしている選挙区が多い。

朝霞市の基地跡地への国家公務員宿舎建設を選挙区の民主党がどこよりも建設推進しているように、地域社会では自民党と民主党とどちらが社会をよくしているのかわかりゃしない。民主党を応援すべき立場にいる自分でもそんなことを感じるほど、応援する価値を見いだせないでいる。

国政は国政、少なくとも地域社会は地域での政治対立に会わせて国政とは関係なくグループを組んで、論争をしはじめてほしいと思っていたところだった。

そうした中、埼玉県内の4市長が「埼玉改援隊」というローカルパーティーみたいなものを立ち上げた。こうした動きには期待したが、ネーミングと、清水さいたま市長のみんなの党との連携も視野という発言にがっくりしている。

みんなの党は、税金安く、社会保障たっぷり、埋蔵金と公務員たたきで財源を、中央銀行の紙幣増刷で景気を捻出する、という民主党の失敗をパワーアップして繰り返そうとする政党。悪気はないと思うのだが、歴史の針をまた10~12年戻すことになる。また党員教育、党所属議員への教育や統制なども甘く、民主党の混乱の再来も避けられないように思う。

国は武力と中央銀行で何とか財政と経済の帳尻を可変的に扱うことができるが、地方自治体はそういう打ち出の小槌はない。責任あるローカルパーティーがほしい。

●4月の県議選、自民党の神谷裕之、民主党無所属の会朝霞支部の醍醐清、それに星野元市議がみんなの党公認で出るという。
ここらの民主(とりわけ無所属民主推薦がくせもの)は公務員宿舎建設推進派の中枢メンバーで応援できないし、星野氏は公務員宿舎を追認した自民系の進政会所属だったし、消去法では公務員宿舎建設には反対してきた神谷県議かなぁ。

●自民系偽装無所属9人、民主系偽装無所属3人の市長与党で半数の朝霞市議会に比べたら、これらの4市の市長の市議会は市長に理解のある議員が過半数に遙かに及ばず、市長主導でも地域政党を作るのは、やらないよりやった方がいいと思う。

●投票所で無所属候補ばかりが並ぶなかで誰ともわからず投票したくないし、一方、中央の政党に系列化された地方議員だらけでも困る。一つの地域に複数の地域政党が群雄割拠しているような政治構造ができないものか。直近に所属していた自治体議会の会派を党派として届ける義務をつけるとか、何とか地域政党を作る誘導ができないものだろうか。

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2010.12.20

12/20 見え透いた工作

私の住んでいるマンションがそろそろ大規模修繕にかかる時期に来ている。そのためどうするかということを管理組合や専門の委員会で検討している。素人集団の管理組合がデベロッパー系列の管理会社に対して何の判断力も持たないということで、管理組合にコンサルタントを付けようということで、コンサルタントの選定に入っている。とくに修繕積立金の大幅な値上げを組合員に要求して通していただいた後だったので、適当な工事発注はできないという覚悟で管理組合を預かっている。

コンサルタントのプレゼンテーションを受けて、同じデベロッパー系の管理会社に管理を受けてコンサルタントの助力を得て修繕工事を経験した近隣のマンションの管理組合に経験談を聞こうと思って管理組合理事長あてに手紙を出したところ、先方の管理人にブロックされて、おそらくそこの管理組合の理事長が目を通す前に手紙が返却されてきた。

こんなことをするものかと思った。明らかに私のマンションの管理組合の財布をねらって、第三者の眼による客観的な評価を妨害しようという工作にほかならない。管理会社に対しては、悪いようにしないという思いがあったが、こんなことをされたのでは、今後管理会社のいいなりになってはろくなことはないと思い、改めて真剣に客観的な評価を受けるようにしようと思っている。

●私のブログの熟読者はお気づきのことだと思うが、近代社会の基本的なルールをふまえず、本当の情報を手に入れさせないようなことをすることが最も私は嫌いだ。きちんとした対応をして話を進めれば、多少条件が合わなくても信頼して仕事を頼めたと思う。

●管理組合の役員をやると、労働問題と非常によく似た構造の問題に出会う。片方は情報を一手に把握し、ユーザーは素人集団として専門的知識も資本もなく業者に立ち向かわなくてはならない。分断して統治されるというのも同じ構図。

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12/19 いきがって財政再建を訴えても結局利益誘導じゃねぇ

西東京市議選のMN党の候補者のプロフィールを見ていたら、借金を減らすというようなことが最初の政策に掲げてあって、それはよろしいのだけれども、待機児童なくします、コミュニティーバス拡充します、あれやります、と景気が良くて気分は右肩上がり。

結局、「このままではたちゆかない!」財政とか年金の将来について深刻ぶって考えているような地方政治家ほど、地に足ついていないというか、高度成長期の何とかなる思考がどこかにあると思っているような節が見られる。

待機児童問題なんて、官から民みたいな話で済むような簡単なことではないし、コミュニティーバスはきっちりとしたノウハウがないと千万単位のお金が次から次に出ていく事業となる。そもそも、何のために待機児童問題をなくそうとしているのか、何のためにコミュニティーバスを拡充しなければならないのか、そうした理念なしに政策羅列してみて、マニフェストだと強弁してみたところで、今朝の山口二郎教授ではないが「リフォーム詐欺の片棒担ぎみたいな役回り」のになってしまうだけだと思う。

●もう一人も市の決算書の読み方でデマ。300億の税収で600億使っていると。阿久根市長のレトリックでも問題になったが、補助金、交付金、交付税、市債発行があって歳入であるし、保育所などそれ抜きにやれなんてバカな話にはならない。
また歳出にも、市債の償還があり、そんなのを差し引いて、東京都内の自治体がそんなに悪い状況とも思えない。こうした首都圏近郊の自治体は、単年度の財政問題以外にもっと憂うべき課題があるはずだ。
そういう悲壮感の持ち方が、濱口桂一郎先生言うところの政治部記者的な、ポピュリズム政治を招き入れ、結果として鳩山政権や菅政権の迷走と同じことなるだけだと思う。

●NHKスペシャル「私たちは核兵器を作った・多発する事故と放射能もれ沈黙の現場」を見る。衝撃的な番組だった。核兵器を作る工場で、愛国心と強い守秘義務を倫理として働いてきた労働者への扱いがずさんで、事故が多発したという。工場閉鎖後、ガンが発生しても政府は医療保険の対象にすらしてしないという話。自分たちで資料を集めて歴史を残す作業をしている。頭が下がる。

●愛国心と社会保障のバランスの話では、アメリカで障害者差別が禁止され、ノーマライゼーションやバリアフリーが進んだ背景に、ベトナム戦争があって、ベトナム戦争によって多数の障害者が作られた結果として、障害者の人権が前進したし公認されたという歴史があったようだ。
属国みたいなかたちで5年10年遅れでアメリカと同じような政策が入り、アメリカと同じような社会問題が起きる最近の日本だが、ここだけは民族主義の壁が立ちふさがっているのか、いっこうに進展しない。戦争をしなくても学んでほしいと思う。
話を戻すと、核兵器の工場で働きガンになった労働者を政府が支えずして、国のモラルが維持できるのか疑問だ。こんなところにアメリカの本格的な凋落を感じる。

●その工場、解体処理にあまりにもお金と時間がかかるため、途中から施設をそのまま地中に埋めてしまったという。過度な科学的管理が必要な廃棄物は誰も処理できないという話なのだろう。無定見な科学崇拝の日本の政権では、原発推進に原発輸出しているが、そういうことを考えているのだろうか。またそうしたところで最も下働きしなければならない労働者への洞察がされているのだろうか。

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2010.12.18

12/18 長野市長、就職未定学生に「反省を」

高度成長を思い切り享受した世代で、しかも親族の会社に入って、いかにもな地域団体の要職を務めた出世双六のなれの果てにいる市長に、こんなこと言われたくないものだ。

就職未定学生「反省を」「コネ使え」…長野市長

大学の教養課程が終わったら就職活動している今の大学生にもっと反省せよ、努力せよというのは、社会をゆがめるということがわかっていないのだろうか。個々の学生にそういうことは言えても、全体に言うのは何か筋違いだと思う。世の中なめている。

求人数から求職者数の残があぶれた数。景気が悪ければ必ず発生する。ロックもケインズもマルクスも学生の努力で完全雇用が達成できるとは言っていない。そんな単純なことすらわかっていないのだろうか。

このような言葉は、裸一貫から会社を立ち上げたり、大物政治家になったような自分の力でのしあがった人しか言う資格はないと思う。しかしそのような人は、ゼロから努力して努力して今の地位につけたことの苦労や無駄や、運のような偶然の機会に出会ったことも知っているので、あんまり軽々とこんな発言もしないだろう。

●もう一つの、コネ使えは半分正しいかもと最近思っている。公正さの影に狸と狐の化かし合いをするような就職活動するぐらいなら、人物像をわかりあった上で採用するというのは一つの手だ。
ただし格差がひどい今の日本社会でコネ採用を横行させると、必ず親戚筋が会社に大量に入ってくる。これは政治家二世みたいな問題を引き起こす。

●政治家がコネ使え言うと、営業活動そのもの。俺にヤミ献金くれて頼みに来てくれれば何とかしてやる、そういうことをしないやつはざまあみろ、という風に聞こえる。イヤな感じだ。

●この親の会社、役所の発注事業だけで食べているグループ企業ではないか。努力のしどころがずれているのではないか。

●非正規労働者の労働問題に、努力しないから、自分で選択したのだからと、自分だけが苦労してきたかのように非難したり突き放したことを言う人たちも同類だと思う。

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12/17 月刊自治研グラビアに臼杵市の街並み

月刊自治研12月号の扉のグラビアが、父の郷里である大分県臼杵市の美しい街並み。聞けばこの間懇意にしていただいている私の勤務先の労組の組合員が撮影した写真だという。うまい。

郷里に戻らない人間の息子の勝手な想いだが、しかし最近、臼杵はきれいになりすぎのような気がしている。また高速道のおかげだが、観光客が増えたのも気になる。
私が高校生ぐらいの頃のような、ほどよく黄昏れていて、ほどよく雑然とした、それでいて美しい臼杵市もなつかしい。

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2010.12.17

12/17 龍馬気取りの政治家批判の本家

最近、自分を坂本龍馬だの何だのに模す政治家をバカにする風潮が出てきてまことによろしい。
ブログを書いている濱口桂一郎先生や、dongfang99さんなど、本当に痛烈に言ってくださる。

●この話題になると誰より先に私が言ったのではないかと、自負している。私より先に、文字に残している方がいたら教えてほしい。

きょうも歩く 11/19政治家になるための塾(2004/11/19)

●龍馬を尊敬している政治家って私の職場をバカにするだけではなくて、陰謀集団みたいに被害妄想を持っているみたいだ。本当の工作員・坂本龍馬なら、そんな妄想に振り回されたりしないだろう。

●坂本龍馬を尊敬する政治家ってほんとうに坂本龍馬工作員の実像を知っているのだか怪しいもの。武田鉄也さんか福山雅治さんのイメージと、龍だの馬だのの景気のよいイメージを自分にだぶらせているだけ。

●友人の政治家が私は楠正成を尊敬している、という。すごくいい。危機に向かって、やれることをやるだけやる、あのゲリラの美学が面白い。残念ながら政治的には私は北朝派ですが。

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2010.12.16

12/15 自治とは意見を言い続けることから始まる

昨日、市民運動に40年近く携わってきた須田春海さんの出版記念会に出る。

須田さんがすごいのは、民の社会運動が、労働運動と平和運動しかない時代に、自治という切り口で地域社会のことを市民運動の枠に入れ、自治体の施策に結合させていったこと。今日、多くの自治体でイデオロギー問わず市民参加が行われるようになっているが、その先鞭を付けた人の一人。

あるとき、須田さんの書いた「政策立案型市民運動のすすめ」というブックレットを読んで発見するようなものを感じたので、お会いしたいと思っていたら、今の職場に入ったところである雑誌の編集委員をされておられてよく近くでお見受けすることになった。またある選挙でご一緒することもあって、その後親しくさせていただいた。

そんなご縁で出席した。

●朝霞市の第四次総合振興計画の後期計画のパブリックコメントがあったので、書いて提出する。どうせ一往復だけのやりとりで、役所やコンサルタント会社が、「ご意見ありがとうございます」(有意な意見ですが取り上げません)、「貴重な意見ありがとうございます」(少数派意見だと思うので取り上げません)、「今後の施策の参考にさせていただきます」(使えるネタとして持っていきますが今回は使いません)、と木で鼻をくくったような回答ばかりとなることは明らかだが、政治主導の富岡市政のもとではここしか言う機会がないので、しつこくくじけず書く。意見を言わないということは、悪い施政を認めたということになるから。後で的中すれば、あの時私が言ったのに、というつまらない功名心もあるかも知れない。

ともかく、変えなきゃ、おかしいと感じたときに、機会が与えられれば雰囲気に飲まれず言うべき。言わなければ「あのとき何も言わなかったじゃないか」と言われるのが近代民主主義のルール。奥ゆかしい人が多いが、マナーや精神論を語っている場合ではなくて、自治が問われている。

提出した意見は、総合計画として、①マンション管理組合に対する支援策がなくスラム化への防止策がない、②得意の福祉分野について、③この計画の策定方法についての問題点、④この計画に伴う財政計画がないこと、などを意見として書いて提出した。あと細かなところでは、「中小企業・勤労者支援」という項目がおかしいと指摘した。経営者の支援と勤労者の支援とは、産業社会の弱者を支援するということでしか価値は共通しない。そもそも内容も手法も目的も違うと思う。経営者支援をやっている担当課が労働相談の対応をするというのが、旧共産国での諜報機関のスパイ懺悔僧みたいな感じになってしまうので、何か変だと思うからだ。
福祉については保育園不足は相当認識されているようなので(今年は1歳児の枠110人に1000人以上の応募があるという)、その次の介護の基盤整備について書いた。

●パブリックコメントの回答が来ると、私の質問自体を要約として、意図をねじまげて質問を設定して回答していることもある。まぁ、回答がどうでもいいようなことしか言わないので、目くじらを立ててもあまり意味がない。

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2010.12.15

12/14 有料老人ホームが消費者問題化

何事にも投げやりな最近の自分に対する戒めのような。このブログはとていもいいセンスだ。

dongfang99 もはや民主主義とは言えない

一度は政権を変えてみたかったなどと幼稚な考えで政権交代させたのではないでしょうね、その程度のことなら民主主義ではないし、政治家がおかしいというのと同時に有権者も問われなくてはならない、という内容。

●しかし今の子どもたちをどこに送り込むのか朝鮮出兵の検討と、明治維新読み物中毒の「開国」というかけ声しかないTPP参加はどうにも私の腹におさまらない。

●NHKニュースで有料老人ホームの一時金がトラブルになる問題が取り上げられている。有料老人ホームしか老後の受け皿がないような報道をして、有料老人ホームに焦って高齢者を契約させるようなことをしてきたマスメディアの責任はどうなのかと思う。有料老人ホームが当たり前のように取る一時金について、敷金なのか礼金なのか前払金なのか不明確で、介護保険スタート前からトラブルが起きていたことは知る人ぞ知るだったはずである。

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2010.12.14

12/13 税金を財界にばらまく仮免許政権

法人税率5%引き下げ 個人は計5500億円増税

政府から減税で補填されなければやっていけない企業などとっとと中国に出ていけばいいのではないかと思う。妖怪みたいなあの経団連の会長が、そんなに日本人のこと嫌いなら、さっさと家屋敷売って、中国にでもベトナムにでもインドにでも行ってしまえと思う。

TPP参加=関税撤廃で自由競争をしろと突きつけられている農業との対比を考えてしまう。人間の生存に不可欠な農業について突き放しておきながら、大企業については減税をする、理解できない。

この間、企業減税が雇用を増やしたのか。企業収益が上がった分、労働者への賃金支払いにつながっているのか。雇用を増やしたのか。その確かな保障なくして、個人の財布に手を突っ込んで、社会の役に立つことをほとんどしない企業に減税を施し利益を形成させることなど、愚かとしか言いようがない。

こんな愚作でデフレ脱却ができるかどう、ブレーンの小野義康先生に意味があるのか聞いてみるべきだろう。肝心なときに小野先生の理論を理解していないようだ。
別の立場の水野和夫氏に聞いても、こんなことで景気回復やデフレ脱却になるなんて話にはならないと言うだろう。

どうも現政権にまともな思考力がともなっていないらしい。

●やっていること小泉政権と同じだ。

●こういうとんちんかんな話を十分な議論もなしに決めて、得意がっているから民主党の支持が上がらないし茨城県議選で大敗北を喫するのであって、もはや国民の間には小沢がどうのという話を通り越して、首相の資質を疑い始めている危機的な状況に入っている。

●首相がその地位に残りたいなら茨城県議選で落選した候補や各陣営の参謀たちと意見交換をまずすべきだ。小沢一郎と不毛なけんかをしている場合ではないだろう。

●鳩山前首相も、菅首相も、村山富市元首相の評価を超えられないのではないかと思う。少なくとも村山氏はアジア外交の基軸となる理念を示し、あの安倍晋三ですら否定できないかった。それは思いつきではなく熟慮と長年の経験や禁反言の原則を守って政権運営をしたからだろう。

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2010.12.12

12/13 東上線への差別感情で免責されている東京メトロ

通勤で使う電車の遅延情報があてにならないので、2ちゃねるの東上線や有楽町線関連のスレッドをチェックするようにしているが、今、有楽町線の遅延は東武のせいだという東京メトロファンの書き込みで論争が続いている。

私は和光市駅で始発電車を待つことが多いが、その経験から、どう見ても、日常の遅延は東武のせいではないと思う。
東武東上線が原因で遅れることは、人身事故など明らかにトラブルが原因であることだけ。自然渋滞みたいな遅延はほとんどない。
東武からの直通電車は定時までに和光市の駅の外に着いていて、和光市駅の始発電車の出発遅延で駅の手前で何分も待たされている。
一方、有楽町線の和光市始発の電車はほぼ全便、出発時刻までに駅に着いていない。

ところが降車駅で遅れている案内表示を見ていると、東上線遅れのせい、西武線遅れのせい、お客様混雑と、自社の責任を棚上げにする案内が流れている。

●東京メトロを擁護するような輩というのは、企業イメージだけで語っているんだよな。

●有楽町線の遅延の原因は和光市駅の始発電車のマネジメントがめちゃくちゃなことにある。中央の運行の指令担当に権限が集中しすぎているのが問題ではないかと思う。
また和光市折り返しが多すぎて、つっかえているのも問題。複々線を活用して志木まで延長する電車を増やすべきだと思う。

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12/12 twitterでの投票よびかけぐらいは・・・

先に行われた金沢市長選挙で当選した陣営の運動員が、選挙期間中に投票をよびかけるtwitterを投稿したからと問題になっている。

今の法律を厳格解釈するとそういうことになるが、しかしいつまでこういう小学生の学級会のちくりあいみたいな低レベルな規制を続けているのかと思う。この当選した候補は私の味方とは絶対に思えないが、しかし、こんなことで問題になって陳謝したり、ときには辞任するようなことがあってはならないと思う。

民主主義は、その妨害者以外は、できるだけ多くの人に政治参加の道が開かれるべきであるし、政治的自由は基本的人権のもっとも核となる価値である。そうした場合、公選法などのような些末な運動手法のミスで逮捕されたり政治家が萎縮するような制度はよろしくない。本来、投票をめぐっての買収や脅迫、選挙管理委員会側のガバナンスのためだけの法律であるべきだろう。

政治家たちは保育所の規制を緩和しろ、介護施設の規制を緩和しろ、と国民生活に影響のある規制緩和を善なるものとして推進している。しかし、自らの不合理な規制について、いつまでも直そうとしない。新規参入を妨害している。

ビラや動画、ホームページなど、文書図画の選挙規制はお金をかけないために必要と言われている。本当にそれが理由だろうか。ほとんど規制のかかっていないどころか公費で推進されている選挙カーや、全くの規制がない電話作戦と比べてお金のかからない選挙になると言えるだろうか。

またお金のかかる選挙が心配なら、選挙資金の規正をすべきであって、運動スタイルを規制すべきものではない。いつまでも電話と選挙カー、そして事前運動での情報戦でしか候補者の選択肢を提示できない選挙であるならば、有権者と政治とのコミュニケーションの進化を阻んでいるとしか思えない。

●武蔵野市議の川名ゆうじさんのホームページ、おおむね同意だが、お金のかからないために枚数規制などと行っているところがナンセンス。お金をかけないなら資金の総額規制を優先すべきで、運動手段にあれこれ警察や検察が口出しできるようなものを残すのはよろしくない。

●ようやく最近、この公選法の問題に関して、悪法は法なり、などと言う人は少なくなってきて、悪法は悪法、法改正すべきという論調が増えてきている。日本の民主主義の進歩のために必要な態度である。

●問題なのは今の公選法の運用にもある。文書図画違反の場合、摘発されて運動員が逮捕される場合とお目こぼしになる場合と、その差が明確ではない。今回はお目こぼしされているし、阿久根の竹原前市長もお目こぼしされてきたが、警察や検察が気に入らない候補になると、突然厳格運用されるようになっては、まさに民主主義に対する行政権力の介入みたいなことが起きてくる。やはり法改正すべきだし、追いつかないなら、もう二度と警察や検察はtwteerでの投票よびかけぐらいは摘発しないように意志決定すべきだろう。

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12/12 不動産絶望未来を読む

住宅に関する思いこみは捨てなくてはならない。そういう中、友人が読んで衝撃を受けたというので、山下努「不動産絶望未来」を読む。ほとんどの前提と、予測について8割方同意する内容。埼玉、千葉、奈良の住宅地は資産価値なしと言いたいことの内容はだいたい同意。

人口減、若者の収入減、少人数世帯化、持ち物の減少、勤務形態の多様化など、従来の住宅取得を前提としたライフコースが崩壊している以上、そうならざるを得ない。

世田谷区ですら不良債権という書き方をしているからには、山手線の駅から何とか歩ける範囲の地域しか住宅としての資産価値はないということで、私もだいたいそうだと思う。

また埼玉や奈良の自治体は、介護難民が大量に発生し、地域社会を圧迫していくことになると予測。東京都や一方の極にある高齢化の進んだ過疎地に比べて問題認識能力が低いこのあたりの自治体がこのままのことをやっていったらそんなことになるだろう。

住宅を買おう、埼玉や千葉や奈良の自治体に関係する人、必読の書だと思う。

●この本の難点もふまえた方がいいと思う。
著者はマンション寿命35年説を前提にして書いていることがどうもひっかかる。
若者の低所得化や長期的には退職金の廃止や定期昇給などの圧縮などが考えられ、35~40年で建て替えることができる社会構造ではなくなっているし、老朽化しようが機能劣化しようが、住み続けざるを得なくなるのではないかと思う。その上で管理組合の運営に脱落したマンションからスラム化が始まり地域を覆うという議論の立て方が必要ではないかと思う。そうなると、建て替えられるマンションがいいという議論ではなくて、住み続けられる地域やマンションがいいという維持営繕の議論になっていく。どうも建て替え論の背後には、従来型の不動産業の論理がへばりついているように思える。
山岡淳一郎氏の著書など読むと、35年建て替え説の強弁をしている側というのがバブル期の建設省に期待させられた需要のための論理ではないか。還元率期待など右肩上がりの経済成長神話の残骸の議論ではないか。
また住宅のクラウド化となれば機能劣化は情報インフラなど限定的なものになるだろう。私は今の多摩ニュータウンのようにダメだ終わったと言われながらも、そこそこの人たちが高齢化を迎えつつ60年~100年維持し、住み続けるということにならざるを得ないと思う。どんな修繕工事をしても建て替えるよりおおかたはやすく上がる。
ただしこれは建て替えできる・できないが住宅価格に反映できるかどうかのところで論が代わるだけであり、売却でなきいという現実など、人口減少圧力などもっと大きな前提の議論を変えるものではない。

●取材源が不動産業と建設関係者が中心で、住み続ける選択をしようとしている人たちの取材が見られない。

●千葉ニュータウンや鳩山ニュータウン、つきのわフランサを埼玉の代表例として紹介しているのが印象操作のきらいがある。今の埼玉の住宅問題は、こうした高度成長期にだけ人口の増えた地域と、その後バブル崩壊のマンションブームで人口増をしてしまった埼玉県南部や市川市、船橋市などの問題とてやや中身が違うように思う。

●けちょんけちょんに書かれた埼玉、千葉、奈良の対抗戦略は。

私は奈良や千葉、埼玉の一部の自治体は東京都編入を求めるべきではないかと思っている。これらの地域は、東京に経済的に依存し、東京がその税収を23区に囲い込んでいるのに対して、住宅や福祉などコストのかかる部分だけを東京から押しつけている。東京抜きにその地域の存在意義も示すことはできないため、その現実を肯定した県域の再編が必要ではないかと思う。

周辺自治体が怠慢であればという前提だが、埼玉県、奈良県、千葉県の自治体どうしの中での差別化を図り、永住都市としての価値を高めることが相対的な地域の価値を高めて、周辺自治体の落ち込みを踏み台にして生き残ることができる戦略となるだろう。
そのためには、介護、保育、医療サービスの整備と、マンションや個人持ち家の管理修繕に関する支援を行うことが最低限必要である。ただしこれは埼玉県なり奈良県の自治体がみんなやれば、相対的な価値は低くなるので、住宅地としての価値はまた平準化してくる。しかし、不動産業者や土地持ちの利害にかんじがらめの自治体の首長、議員が多くいる限り、自治体に土地を買わせたりすることを唯々諾々と続ける、既存の自治体の運営モデルから脱却できず、なかなか転換は図れないだろうから、この戦略は当座有効だと思う。

●どうも著者は豊洲のマンションを買ったらしいが、あの殺風景なビジネス街、あんまり流行していないショッピングモール、いずれもなんとかニュータウンと発想がそんなに違うと思えない。超高層マンションも、建設技術によるものであって、維持管理に関するノウハウの蓄積は感じられない。

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2010.12.11

12/11 労働基本権に質に取る企業再生支援機構が訴えられる

非連合系の日本航空のパイロットの労組、スチュワーデスの労組が、ILOに提訴。解雇の人選の公正さを訴え勧告を求めるというもの。

その報道の中で、企業再生支援機構が、労働組合のスト権が確立した場合に再建のための出資はしない、としたことについて労働組合法が禁じる不当労働行為として東京都労働委員会に訴えたとある。私もこれはひどいと思っていた。この2労組がどうであれ、労働基本権に質権を設定するようなやり方は怒るべきことだと思う。

日本政府の外郭団体が、多国籍企業が開発途上国の労働者を弾圧するようなやり口を日本国民に向けて来るようになったものかと思ったものだ。

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12/11 朝鮮出兵

表向きの大義名分があるのかも知れないが、菅首相が朝鮮半島有事に法人救出のために自衛隊派遣できる体制を韓国と作ると発言。

非常に危険な予感がしている。邦人救出という大義名分が立てば、どこにでも自衛隊の駒を進められるロジックである。また専守防衛という日本の防衛の基本理念にも関わる。

判断力のない政権が、非常に危険なところにこの国をもっていってしまっているような感じがしている。危なくなった頃に兵隊に取られそうな子がいる私として、生存本能的な危機感をもってしまう。

拉致被害者家族との会合の席で、持ち出したというのが悪質。拉致被害者の救出は実力行使ではなく外交交渉でしかありえない、実力行使の話を持ち出すというのは、火事場泥棒的のような議論の立て方である。

●自分の子どもを殺されたくなければ、次の統一自治体選で民主党に死の鉄槌を下すことではないかと思う。選挙で落ちる限りにおいて、彼らは死ぬことはない。

●そうして民主党の政治家たちは雇用不安におびえるがいい。非正規化する労働やつまらないことで解雇をちらつかされながら働いている国民の不安を、部下である公務員を「民間並みに」叩いて免罪されるより、身をもって体験するのがいいだろう。

●政党や政治家が政治的な節操のない行動ばかりしていると、もうかばいようがないという境地に立つ。自民党政権末期の支持団体のメンバーもそうだったのだろうか。

●このインタビューはハローワークでのもの。その感想を読むと、首相は相変わらず失業をミスマッチにと思いこんでいるよう。阪大の小野教授は相談役から降りるべきではないか。

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12/10 政治部記者の政策知らず

朝日新聞の政治部記者の政局以外の不勉強ぶりを濱口桂一郎先生が批判。

政治部記者の空っぽな大風呂敷
政治、とりわけ政局というのは人々の先入観を操作するようなところがあり、したがってそういう思考回路になれると、どうしても政策そもそもの必要性ではなく、政局的文脈でしか理解できなくなるのだろう。

TPPにしかり、保育所にしかり、ハローワークにしかり、「年金が持たない」にしかり、民主党の影に自治労陰謀論しかり、事実や現実的な展開がどう進むかという政策や正しい情報判断をすっとばして、先入観やステレオタイプを共有するところから日本の政治報道業界の仲間入りが始まるのだろう。

●みんなで言おう「まだ朝日新聞、金払って読んでいるの?」

●最近、たまたま別件でお会いした別の新聞の政治部記者と意見交換することがあり、「民間委託って進んでないですよね」と、民間委託推進されることが改革で善という価値観を全開で私に話しかけた。私は、民間委託を受ける業者がなかなかいない現実がある、として、その理由を以下のように続けた。公務員賃金というのは高く思えても世間並みを大きく越えていることはない(公務員の賃金が高いと世論を煽っている人の年収を調べてみたことがあるか?)。それよりやすい労働力で人を働かせようというのが民間委託なのだから、業者が役所の仕事を受けて成り立つのかどうなのかという採算や、事業の継続性を考えると、役所の民間委託を受ける事業者がなかなか育たないという現実がある、と返した。その分、自治体の非正規労働者が増加する一方であるということも。

●朝日新聞を少し擁護すると、10日のオピニオン欄の、河野洋平さんの寄稿と、阪神電鉄の企画担当者の寄稿が良い。

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2010.12.08

12/8 「ああやっぱり野党が政権取ったらダメだね」

朝霞市の国家公務員宿舎建設復活に向けた動きが、日刊ゲンダイに取り上げられた。

廃止・凍結された「豪華公務員宿舎」が復活する

自分で決めたことを説明もなく破る民主党にダメ出しされても仕方ないだろう。中央政界では、よりによって最も政局話にうといはずの岡田幹事長が、小沢が悪いのそうでないのつまらない政局話ばかりやっているが、こういう説明ぬきの前言撤回の繰り返しに、「ああやっぱり野党が政権を握ったらダメね」という気持ちにさせているのだろう。

●この言葉、電車の中で中年おばさんどうしの会話から。政権を執った野党なんて表現が面白い。

●次の統一自治体選挙、民主党は破局だろうね。政権交代の高い支持率にうかれて乱立させた大量の候補者を引きずりおろして調整できるとも思えないし、危ないと思った候補者はみんなの党かどこかに移籍して、もっと民主党候補にとってきつい敵になりそう。

●法人税だけ5%下げろと首相。TPPに引き続き、妖怪みたいな経団連会長のいいなりに。
雇用も創らずリストラばかりやっているような業界ばかり擁護し、良質な雇用が創られるための経済政策が一切出てこない現政権。

●TPPって、人のトレードも含む。つまり海外から安価で人権蹂躙に文句も言わない労働力を大量に入れて、失業を放置し、本格的な国民のリストラを始めるらしい。得するのは人を働かせる金を動かして上前をはねる金融業者と不動産業者だけ。そんな状況に直面したら、自分が右翼になりそうだ。自分たちを幸せにしない主権国家を誰が大切にしようと思うか。日本はソビエト崩壊後のロシアみたいなになるだろうね。

●ただし、嫌中・嫌韓・反日教組・反解放同盟と何でも結びつける単細胞なネットウヨはお断り。日本人としての美学がないのに他民族の悪口とか、生活のために運動やっている人たちの悪口なんて言うな。

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12/8 本人の責任か周囲が根性なしか

菅首相が寺田学代議士はじめ、側近にしか会わないというニュース。こういうところは小泉純一郎と比べてしまう。彼はいろいろな人、考え方の違う人とも会って上手に利用した。男女共同参画などはそのおかげでずいぶん前進したと思う。

情報過疎の一因?首相、面会・会食は側近ばかり

政治家相手以外にコミュニケーション能力がないのではないかと思われてしまう。そんなことはないはずだが。

●寺田氏について「首相に直言する姿勢を首相が買っているとされる」という一文は注目に値する。他の若手議員たちは直言しないのだろうか。首相就任前から結構いろいろな人の批判を聞いてきたが、誰も面と向かって言わなかったのだろうか。
菅直人氏にキレられて根に持ってはっきり言わない民主党議員が多いのだろうか。たしかに大きな政党になる過程で、坂本龍馬だ何だと自己規定する割に、はっきりもの言わない、主義のない議員が増えたと感じている。また、一期だけ民主党議員をした水島広子氏も著書で自己愛人間ばかりと批判していた。そんなところに、何度さいころ振っても菅、鳩山、小沢しか名前が挙がらないこの党の問題があるのだろう。

●結構社交的だと思っていた自分が、最近、菅首相同様ひきこもりがちなマインドにあることはよくない。意見がちがってもヘラヘラとごまかしてとにかく時が過ぎるのを待ってしまったりすることも多い。しかし時間がない。

●きょう、日米開戦70年。戦前と戦後のアメリカへの屈折を振り返る大切な日。ジョンレノンの命日という報道しかなかった。夏休みには様々な戦争を振り返る番組があって、NHKやるなぁ、と思ったが。

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2010.12.07

12/6 子どもに持たせてはいけない刃物

ため息しか出てこないよ。何でこの人は、政策を批判するときに利権だ既得権益だという批判の仕方しかできないのだろうか。八代尚宏師匠の悪い所作ばっかり勉強している。

あまりにも「しょぼい」待機児童ゼロ特命チーム案 鈴木亘

政府の200億円の待機児童対策予算について、しょぼいとか批判しているが、緊急対策で必要な4万人のうち7000人が救済されて、さらに来年は上積みも検討するというのだから、とにかくやらないよりましだろう。むしろお金を出すべき対象となる保育所が見つかるのかどうかが問われている。公立保育所の増設を否定するというのはそういうことだ。やりたくもない民間人を徴用して保育所経営させることはできない。

鈴木氏の社会保障の評論については、部分的に取り上げている事実の一部に関しての問題発見について同意することがあるが、その批判が問題解決に進まず、経済理論にあわない現実に対する誹謗中傷する言語しか並ばず、とにかく前に一歩進んでほしいという保育所のユーザーのことなんか考えてもない、神学化した経済学のもてあそびに目が余る。
自分はちゃっかり認可保育所使っておいて、という言葉が口をつく(私は認可保育所を利用したくてもできていない)。公立保育所は非効率だ何だと謗りながら、公立保育園に預けている類の自治体議員と同類である。彼は議員のような市民の審判を受けずに、大学という補助金事業の職場で補助事業の非効率性を高らかに唱って食べていることが悪質である。天につばと言うべきものである。

こういう評論でも読み給えと思う。
dongfang99の日記 子供に持たせてはいけない刃物

●おせっかいなアマゾンは、1ヶ月ぐらい前から、鈴木亘氏の著書をおすすめ書の上位に挙げてきたが、ようやく順位が下がってきた。
それにしても新刊本も中古本も同じ価格というのが不思議。鈴木氏流の表現をすれば、価格操作でもやっているのだろうか。

●また年金について破綻する破綻すると煽っている。権丈先生と正面から論争してみたらどうかと思う。見てみたいものだ。

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12/6 槙枝元文さん逝去

槙枝元文さんが亡くなりました。

労働界がたたかいに明け暮れていた時期に12年にもわたって産別労組・日教組を率い、混乱する社会党に応援団として収拾する役回りを背負ったりした人だった。また総評議長の時代には、左傾化著しかった社会党の軌道修正を図ることを行っている。
小学生のときに公務員のストライキをめぐって指令責任者として逮捕されたニュースを覚えている。

ウィキペディアの記述があまりにも偏っているように、槙枝さんの多面的なところをすべてかなぐりすてた政局的ネットウヨ談義によって、最近はずいぶん名誉を傷つけられてきたように思う。残念である。

2年ぐらい前、岡山県出身の労働界の関係者の集まりに上司の名代で出席したときに、お会いすることがありました。そのときには、非常に落ち着いた雰囲気を与えられる方であったことを思い出します。言葉は多くありませんでしたが、そのときには、戦地から帰ってきて岡山に戻り、教壇に立つまでの話をされておられました。

ご冥福をお祈り申し上げます。

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2010.12.05

12/5 今年の年末は西武線と京王線が臨時増発

年末の深夜の電車に乗るのは過酷だ。

今年は、西武線京王線で増発電車が出る。うらやましい。

年末の遅い時間の電車は、混雑と感覚を鈍らせた乗客たちの緩い行動でひどく遅延する。トラブルも起きる。混雑を緩和し乗客の行動をスムーズにできる電車の増発は有効だ。

●提案力のない東武鉄道と、ドケチの東京メトロに期待するのは無駄だとわかっているが。それにしても、21時を過ぎるとほぼ10分近くやって来ない地下鉄というのもどうだろうか。方向が違えば20分近くやってこない。

●最近やっているかわからないが、昔札幌近郊でも年末深夜、花金電車という増発電車があった。

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2010.12.04

12/4 長い著作権保護期間による歴史的検証の喪失

鳩山政権が終わってよかったと思うのは、著作権の期限を、著作者の死語70年まで長期化するような構想をお持ちだったこと。鳩山氏は、何も考えずいいことだからと飛びついたのだと思うが、今の50年でもこんな問題が発生している。

蒋介石日記の出版凍結へ、相続権問題が浮上

スタンフォード大学に寄附された日記について、第三者である親族が存在したはずの相続権を主張して話を混乱させてしまい、証言者がいるうちに歴史の検証が必要な政治家の日記が出版されずにおかれることになる。非常に興味深いものが出てくるわけで、出版が凍結されるのは残念で仕方がない。

著作物は人との共有で価値をあらわすのではないか。そういう観点から本来公共のものであるべきだろう。その上で、著作権は本人の創作活動等創造性への保護であるべきで、相続するような財産権としての性質は二の次として扱われるべきものではないか。

ところが著作権の期間を長期化すると、著作物が歴史的著作物になるまで私有財産として扱われ、著作物の創作背景など証言できる人がほとんどいなくなる時期まで自由に出版できなくなる。わけのわからない遺族や著作権の被譲渡者などが権利を主張しはじめると、権利の複雑な土地の取引同様、著作物の出版が絶望的になるものまで出てくる。家族関係や借金の多い著作者、権利譲渡した出版社が倒産したケースなどわけがわからなくなる。また、著作物の価値は後から値段が付くようになるものもあるので、タダ同然で処分した著作権をめぐって紛争が絶えなくなる可能性もある。土地以上にやっかいな財産権である。

●蒋介石が書いたときには、政治家の日記なんて資料館に保管されて誰かが出版する程度のものとしか理解されていなかったのだろうが、昨今、アメリカを中心に元首・首相クラスの政治家が日記を出版して莫大な権利料を手にするケースが増えてきたことから出てきた、親族の権利主張なのだろうか。

●茂山千之丞さんが死亡。銀河テレビ小説のドラマによくお出になられていて、中高生のときにはそのファンだった。ご冥福をお祈り申し上げます。

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12/4 就職戦線崩壊中

大卒内定率が5割行かないとか、15~24歳失業率9%などの報道を見るたびに、雇用雇用と絶叫していた首相は何をやっていたんだと思う。雇用のミスマッチとか、小泉純一郎みたいな寝ぼけたこと言っていて、本当に大丈夫かと思う。

先日、出張中の移動の電車の車中で就職活動中の学生どうしの会話のなかで、就職説明会に関西有名私大と京大・阪大の人しか会わない、それ以外の大学生ってどこで就職活動しているのかねぇ、どうしたものかねぇ、という会話をしていたが、門前払いとなっているのだろう。

●最近、就職活動の弊害が語られる中で、大卒新卒一括採用がよろしくないという批判が高まっている。労働政策の原則に立てばその通りだと思うが、無産者の子は就職して金を稼ぐことを前提にしないと何もできないこの社会で、卒業したら働かざるをえない面を無視してそんなこと言ってもあまり意味がない。卒業と同時に働かなければ、ますます社会からスポイルされる。

そうしたことを感じたのは、昨日のテレビ番組で、小泉系有識者の佐々木かをりが「大卒一括採用が崩壊していい面もあると思うんですよね、勉強したり、海外に行ってみたり」って、どこのおとぎ話をしているんだと思った。現実離れしたプラスイメージばかり強調されると新自由主義による雇用流動化礼賛論の罠にも使われかねないと感じた。
裕福な家庭や高額退職金や高額年金をあてにできるような家庭以外は、そんなことしていられるわけがなくて、大卒で就職できなければ、結局時間稼ぎにフリーターか、疲れれば実家に戻ってニートになって、社会からスポイルされてしまう。

失業者を含めた労働者の人権が実質的に保障される社会になって、はじめて大卒一括採用の廃止とか、生活給としての年功序列賃金の廃止とか、雇用の流動性を高める、などという言葉が意味を持つ。

●学生の電車の中の会話の続き。「ゼミもきちんとしたい、クラブ活動もちゃんとしたい、なのにスーツ来て企業訪問ばっかり」。その会話、暗くなかったのだけ救い。ゼミは、就活しないで主みたいにしているゼミ長の権力ゲームが横行しているらしい。就活で忙しいからゼミ長に鈴も付けていられないで横暴をやり過ごしている様子。
2年の教養課程が終われば就活に入る、そんなふうに過ごす大学って高校と変わらないのではないか。この社会に存在意義があるのだろうか。4年間大学生らしく過ごそうとすれば、大学院に行くしかなくなってしまう。
そんな大学に大枚はたいて通わすぐらいなら、就職をきちんと世話してくれるという前提で、子どもは商業高校か工業高校に入れていっぱしの労働者にしたい。どうしても大学に行きたければ就職してから行けばいい。

●無産者にとっての労働政策がどうあるべきかという価値観ができあがらなかったのは、日本に多数派を形成できる労組と、有権者の4割近い支持を得られるような本格的な社民主義政党がなかったからだと思う。党内の敵のあぶり出しばかりに余念がなかったからなぁ。

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2010.12.03

12/2 雇用不足と刹那主義の蔓延

仕事先で乗った電車の後ろの席が、就活中の若者たちだった。雇用情勢があまりにもひどいので、下手な鉄砲数撃ちゃ当たるみたいなことを余儀なくされている。

盗み聞きしてしまったみたいでなんだが、その会話の内容、センスが良く、一緒に働きたいと思うような人たちだったが、ずるさとか騙しとか苦手そうで、うまくいけばいいなぁと思った。

●とてもセンスのよいブログを紹介したい。
dongfang99の日記 雇用をつくる

●明日からの北大の山口二郎先生の講演を控え、先生をご接待。政治の現状に一同頭を抱える。条件反射的な反応をしない1940年代前半世代に戻し、政治に対する信頼や落ち着きを取り戻すことが大事じゃないかという話になる。あと政党の理念を熟成させることも。
とにかく恐ろしいのは、ポビュリズムの政党の伸張と、そのポピュリズム新党が民主党以上に期待に添えずに崩壊した後のファシズムの到来。

●その先生を乗せたタクシーの運転士が、あと10年で日本は崩壊する、だの、年金は破綻するだの、語り始めた。こういう人たちに刹那主義みたいなものを植え付けた、小泉政権と、長妻昭のような人たちは罪深い。政治家やオピニオンリーダーは、苦しくなったとしても、この社会は戦乱でもなければ続くんだ、という事実をきちんと伝えるべき。刹那主義の蔓延による倦怠感によって社会が崩れていくことが最も良くない。

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2010.12.01

12/1 保育所待機児童問題にようやく真水注入

ようやく政府が保育所待機児童問題に対して、真水となる財源を注入する決意を固めた。このことは大きく評価したい。

これまでお金をかけず、全体の安全弁をはずすような規制緩和をちょこちょこやることで、結果として問題は部分的に、特定の業者のもとにおいてしか解決しないできた。きちんとした財源投入が不可欠だと考えていたので評価したい。たった200億円で3万人もの待機児童問題が解決できることは、以前私もここで書いたことがあるが、その通りになったことはよかったと思う。

しかし児童手当や子ども手当を一部やめるとかすれば、もっと大胆に質の高い、所得格差に中立的な制度実現ができるのにと思う。

●朝のニュースで保育士が集まらないという。公立保育所以外のあまりにも低い人件費と過重労働が問題なのだろう。保育所運営費補助金の事業仕分けでも仕分け人たちが指摘したように(公開記録からは抹消されているが)保育所で働く人の処遇改善のための施策が必要だ。
それと、労働組合の組織化が公立保育所の保育士にとどまってしまっていることが課題だろう。公立保育所も半分ぐらいが臨時・非常勤職員や派遣労働理者など非正規労働者に置き換わって(そのことで民間保育所並みにコストが下がっているケースも見られる)介護のように低賃金労働の見本のような職場になりつつある。看護師のように職種横断的な賃金相場形成をしていく努力が必要だと思う。

●ハローワークの国による運営が維持されることになったことを評価したい。これに対して朝日新聞が「労組系民主議員が」という書き方をして、あおりというか、印象操作に気分が悪い。朝日新聞に金を払うのをやめてよかったと思っている。
ハローワークを国が運営するのは、ILOの決めごとであり、企業の盛衰に対応した雇用あっせん、調整は地方自治体では難しいというところから来ている。公共職安としての責任を考えると、細分化してよい問題ではない。
また朝日新聞の印象操作にあるような、労組の利害という観点でいうと、ハローワーク職員の加盟する労働組合のほとんどが全労連系なので、朝日新聞が印象操作するようなメリットは民主議員にない。

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