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2010.12.04

12/4 就職戦線崩壊中

大卒内定率が5割行かないとか、15~24歳失業率9%などの報道を見るたびに、雇用雇用と絶叫していた首相は何をやっていたんだと思う。雇用のミスマッチとか、小泉純一郎みたいな寝ぼけたこと言っていて、本当に大丈夫かと思う。

先日、出張中の移動の電車の車中で就職活動中の学生どうしの会話のなかで、就職説明会に関西有名私大と京大・阪大の人しか会わない、それ以外の大学生ってどこで就職活動しているのかねぇ、どうしたものかねぇ、という会話をしていたが、門前払いとなっているのだろう。

●最近、就職活動の弊害が語られる中で、大卒新卒一括採用がよろしくないという批判が高まっている。労働政策の原則に立てばその通りだと思うが、無産者の子は就職して金を稼ぐことを前提にしないと何もできないこの社会で、卒業したら働かざるをえない面を無視してそんなこと言ってもあまり意味がない。卒業と同時に働かなければ、ますます社会からスポイルされる。

そうしたことを感じたのは、昨日のテレビ番組で、小泉系有識者の佐々木かをりが「大卒一括採用が崩壊していい面もあると思うんですよね、勉強したり、海外に行ってみたり」って、どこのおとぎ話をしているんだと思った。現実離れしたプラスイメージばかり強調されると新自由主義による雇用流動化礼賛論の罠にも使われかねないと感じた。
裕福な家庭や高額退職金や高額年金をあてにできるような家庭以外は、そんなことしていられるわけがなくて、大卒で就職できなければ、結局時間稼ぎにフリーターか、疲れれば実家に戻ってニートになって、社会からスポイルされてしまう。

失業者を含めた労働者の人権が実質的に保障される社会になって、はじめて大卒一括採用の廃止とか、生活給としての年功序列賃金の廃止とか、雇用の流動性を高める、などという言葉が意味を持つ。

●学生の電車の中の会話の続き。「ゼミもきちんとしたい、クラブ活動もちゃんとしたい、なのにスーツ来て企業訪問ばっかり」。その会話、暗くなかったのだけ救い。ゼミは、就活しないで主みたいにしているゼミ長の権力ゲームが横行しているらしい。就活で忙しいからゼミ長に鈴も付けていられないで横暴をやり過ごしている様子。
2年の教養課程が終われば就活に入る、そんなふうに過ごす大学って高校と変わらないのではないか。この社会に存在意義があるのだろうか。4年間大学生らしく過ごそうとすれば、大学院に行くしかなくなってしまう。
そんな大学に大枚はたいて通わすぐらいなら、就職をきちんと世話してくれるという前提で、子どもは商業高校か工業高校に入れていっぱしの労働者にしたい。どうしても大学に行きたければ就職してから行けばいい。

●無産者にとっての労働政策がどうあるべきかという価値観ができあがらなかったのは、日本に多数派を形成できる労組と、有権者の4割近い支持を得られるような本格的な社民主義政党がなかったからだと思う。党内の敵のあぶり出しばかりに余念がなかったからなぁ。

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