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2010.12.29

12/29 16日のBSフジ「安心社会への道」を見る

12月16日のBSフジのプライムニュースの録画を見る。安心社会への道と題して、宮本太郎北大教授のコーディネートで、濱口桂一郎さんと湯浅誠さんがゲストの回。

日本社会が、高度成長期から1980年代に完成形なった、世界的に特異な企業内福祉&家庭内福祉による安心からどのように転換したら安心社会を再構築できるかを、「排除しない全員参加型の社会をつくる」として雇用と社会保障の両面から議論した番組。

濱口さんは「メンバーシップ型からジョブ型正社員」というキーワードを提起して、メンバーシップ型正社員か、職務限定型のパート労働者しかない今の雇用慣行を乗り越え、新たな概念を作っていって忠誠度とバーターではなく、職とバーターの安定雇用を作るかが鍵と解説。

湯浅さんは「ワーク・ライフ・ウェルフェアバランス」として、仕事と家庭の時間概念的な取引関係から福祉を組み込んで、安定的な社会関係を構築していくことの大切さをとても、とてもうまく解説。

少し時間が長いが、何かあったときの教材に使えそうな内容だ。

●西欧型社民主義者には常識中の常識を湯浅さんは提起したが、湯浅さんが提起するまで、父ちゃんがんばる企業家父長社会主義しかイメージされなかったこの国は惨憺たる現状だ。今持って、官房長官は認識しているようだが、首相をはじめ大半の民主党政権の政治家はこうしたことを理解していないのではないかと思われる。

●フジテレビの長所が出ていたと思う。右の立場、左の立場の、専門家にとっては基礎的だが一般人が疑問に思うようなことを、キャスターたちが、きちんとつっこみを入れて、ゲストやコーディネーターの議論をわかりやすく深めていっているのも良かったと思う。

左翼はフジサンケイグループに対する偏見が強いが、他の民放がアイディア切れなのか、やらないような良質的な番組を作ることも多い。

●地上波の番組と違って、つくりが昔のテレビを見ているようで安心して見られた。
1990年代後半ぐらいから地上波番組の報道、ニュース、討論番組は、ピンクチラシみたいになったように思う。ニュースで言えば、これでもかこれでもかというようなクドイテロップ、北朝鮮のニュース番組のようなバックミュージックの挿入、全体の意見ではないはずなのにあたかも客観的な社会の声のように印象づける街頭インタビューでの感覚的な糾弾論調を重ねて、作られている。討論番組は短時間のコメントを重ねて熟議ができないような運営ばかりされている。
今回のこの番組は、1人の論者がじっくり起承結をきちんと話せるように組み立ててあり、考えながら見ることができたように思う。良い教材になる。

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