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2010.12.21

12/21 保育園を語るのに「お母さん達」はないだろう

川田龍平参議院議員のホームページを読んでいたら、保育所問題についてタウンミーティングをしていた記事があった。

来年には「こども・子育て新システム」を制度化する法案が出されますが、まだ具体的な内容は 決まっていません。これからの少子・超高齢時代を迎えて国はどう子育てについての青写真を 描いていこうとしているのか、みなさんから伺った声を政治に反映させていくのはいまだと 考えます。私、川田龍平は決意をもって取り組んでいきます。

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「伺った声を政治に反映させていくのはいまだと考えます。私、川田龍平は決意をもって取り組んでいきます」

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決意を持って取り組むなら、なにがしかの価値判断をすべきではないか。その文の前段には、参加者から出された意見がいろいろ紹介されているが、一言も見解が書かれていない。政治マニア好みの決意とか情熱の信仰告白で、政策論をごまかして、制度学習もせず情熱を振り向けるなどもう勘弁してくれと、保育所ユーザーとしては思うところ。この間の民主党若手議員たちの中身のないますらおぶりによる、保育所制度への攻撃、制度いじりを見てほんとうにそう思う。

保育所を使っている保護者の多くは、政治家に自分のおかれた状況をきちんと説明している機会も余裕もないし、行政とのコラボレーションなんて戯れ言をやっている物理的環境がそもそもない。そうした中、政治家が責任もって勉強して価値判断して、利用者によりそうかたちで意見交換して政策決定してもらわないと困る。

当事者になったこともなければ、心底保育所がない人がどうなのか想像もしたことないのに、困っている人がいるから、同世代だから票になりそうだ、そんなことで保育所政策に関わるのが、どうもありがた迷惑と感じるようになっている。

だいたいこの記事のタイトル、保育所ユーザーがお母さんと決めてかかっているところも気に入らない。保育所の送り迎えをやっているとわかるが、今や送り迎えをするお父さんが少なくない。また祖父母に育てられている子や、おじおばに預けられている子もいる。そうした子どもがいる、多様な子どもの生活環境を受け止めているしいかなくてはならない役割が保育所なんだ、という認識がなさすぎる。

●年下の役員の妻が病気になって、子どもを連れて出勤した。人の忙しい時期には仕事ができない我が社は、年末の仕事をクロージングしていく時期で、なんとなく緩い職場の雰囲気の中、清涼剤のような役割だった。お客さんのお客さんであるので、子どもを大切にする同僚が多くてよい。
しかしこれが子育てに理解のない職場だったら、と思うとぞっとする。
首都圏というのは、身よりのない人を集めて成長している地域なのに、公的な子育てに関して貧弱な社会環境だとほんとうに思う。つまらない子育てモラリズムが蔓延していて、本当に困っている人への手当が全然できていない。どこよりも金儲けに執着している住民が多い地域なのに、子育てになるとこんな大事なときに仕事なんかしている場合じゃ・・・などとわけのわからない保守的な論理が展開されて、困っている人を突き落とす。
そうした中で首都圏は、病児保育や病気の家族の人のための保育が立ち遅れ続けている。

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