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2010.11.21

11/20 朝霞市総合振興計画の説明会に出る

午前中、朝霞市第四次後期総合振興計画の市民説明会に出席。

総合振興計画の位置づけ、構造、計画書の書式についてていねいに説明をうけるが、何をしたいかがあまり見えない。ライン中枢部の説明会なので、どうしても個別政策ついて立ち入りにくいというのはわかるが、市民参加をやったわけでもなく、市民の意見で基本的な修正がされるわけでもないので、こうした場できちんと説明しきることが重要だったのではないかと思う。

出席者の少なさも気になるところ。時間帯を分けて開いたのだが、前回は6人、今回は7人で、約1万分の1の市民しか出席していない。前期計画のときにはタウンミーティングみたいなことを何度か開いたり、広報板に参加の呼びかけが出たりしたので、周知の努力不足はあるのかも知れない。塩味市政で推進された開かれた政策決定過程が、富岡市政になってから、審議会等への若干数の公募委員とアンケートとパブリックコメント(論点公開)という手段にだけなっているので、市民も何言っても無駄だろう、とか、どうせどこかで決めて押し切るだけなんでしょ、という感じになっているのだと思う。

参加者の意見としては、市民参加がもっと開かれたかたちで推進されるべき、パブリックコメントが形骸化してること、審議会等の市民委員が添え物みたいな扱いになっていること、審議会等の地域団体の代表者が何も発言しないし組織に課題を持ち帰らない問題、目標によって解決したいことと数値目標を大切にすべき、課題の解決方法が変わったときに施策の変更ができるような計画のつくりにする必要があるのではないか、コンサルタントを使いすぎているのではないか、などの全般的な課題から、内間木地区をどうしようとしているのか、新河岸川の環境改善を課題にすべきではないか、基地跡地の開発計画についてどうするのか、などの意見が出ていた。
私は、マンション住民が3分の2になっている現状の下で、マンション対策が課題として一切なくて大丈夫なのか、とりわけ管理組合の運営の支援が重要ではないか、民営バス事業者に対する働きかけが弱いのではないか、この計画を市議会の議決事項としてかけるべきではないか、この計画を実施したときの財政見通しはどうか、と意見したり聞いたりした。
市議会にかけるべきというのは、市民の代表である市議会議員が市政の根本的な課題について自由討議する場面を作る必要があるし、市議会というのはそれだけ重要な場になるべきと思うからだ。
市民の意見や質問に対して、市からは審議監が説明に立ったが、個別分野の話は回答できなかった。市民参加についてはこの計画そのものは策定スケジュールを動かすことはできない、ということだった。
個別政策分野について、総合振興計画という粗い目標に関しての課題や解決方法についてライン中枢部門が代表して回答できないということは、市のマネジメントとして問題があるのではないかと思った。総合振興計画なのだから、それぞれのテーマについて部課を越えて課題を共有して施策に反映させていくということであるものが、担当課でないと、正確な説明ができないなどとすると、担当課しか理解していない上、問題解決はあまり進まないということになる。市長やライン中枢、財政担当者の問題意識やひどいときには好き嫌いで、やるべき課題がいつでもペンディングにできるということにもなる。
また担当課は専門的知識があるわけではなく2~3年で異動していくわけで、専門性が蓄積されているわけでもなく、いったい誰が責任を負うのかはっきりしない話である。

消化不良な場ではあったが、少人数にきちんと対応したことは評価したい。
私の質問に対しては、財政見通しについて回答があり、政権交代の余波や国の財政の問題で地方交付税、補助金、交付金の算定などが難しく正確な予測はできないが、とりあえずのものは作っているが厳しい、という答えだった。
審議監について、何かと権力的な対応が目立った前任者とはやや異なり、理や異なる意見をふまえての議論ができる人物と思った。

●この件は和光市の策定過程とついつい比較してしまう。

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