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2010.10.31

10/30 牛久市役所が県議選候補者の政策に介入

スローシティーを標榜している牛久市で、たまたまスローライフを公約に掲げた県議候補に市役所がいちゃもんをつけたらしい。

「スローライフ」で摩擦…市と県議選出馬予定者 地方行政

牛久市役所のしていることがよくわからないしいやな感じ。
市政が推進していることを公約に掲げる候補者がいてありがた迷惑という気持ちがあっても、それがダメという権利がどこにあるのかわからない。クレームの発端になった相手陣営も、直接批判せずに、市役所に圧力をかけさせるやり方がせこいし、空気を利用してチャレンジャーの口封じをするやり方がいなかくさい。
第一スローシティーとスローライフって違うんでしょう。天使と天国の意味が違うように。ますますクレームつける意味がわからない。

選挙で言ってはいけないことがたくさんあるようだ、というムードを利用してしかできないこと。行政権が法律的根拠もなしに政治活動の自由に口出ししてくることは悪質だと思う。

まぁ、今でこそこんなことは茨城でしかないのかも知れないが、55年体制下やその残滓にあっては、こういうどうでもいいクレームを非自民系の選挙立候補者陣営につけてくることは珍しくなかった。

●こんなことがこの時点でまかり通っているのは、政治が行政権の能力を超えていないで、「政治主導」が恥ずかしくなるような判断ばっかりやってきたからだ。

「スローライフ」で摩擦…市と県議選出馬予定者 地方行政
 「スローシティのまちづくり」を掲げる牛久市が、12月の県議選牛久市区で「スローライフの推進」などを公約に掲げて立候補を表明した新人の児玉貴子氏(34)(民主党公認)に対し、「当市が単一候補者を支援しているかのように誤解されるので、配慮してほしい」と文書で申し入れていたことが28日、わかった。

 児玉氏は「スローライフをうたう市町村は全国にあり、政策がたまたま似ていただけ」と、思わぬ“クレーム”に困惑している。

 スローシティとは、地産地消など地域の食文化を守り、発展させていく「スローフード」の考え方をまちづくりにも広げた概念。牛久市は首都に近い田園都市として今年3月の定例市議会で、今後のまちづくり方針として「スローシティのまちづくり」を施策に掲げ、今月中旬には池辺勝幸市長がスローフード発祥の地・イタリアのキャンティ地方を視察に訪れた。

 児玉氏はオーケストラの指揮者の経験を生かし、文化の発展を公約に掲げているほか、自身が3年前に体調を崩した時から実践しているベジタリアンの食生活を広めようと、名刺にも「スローフード、スローライフ」と明記している。

 池辺市長は28日の定例記者会見後、報道陣に対し「自民、公明両党から『牛久市が関係しているのか』と問い合わせがあって初めて知った。政治理念を持たない人に便乗されては困る」と話した。これに対し、児玉氏は「政策が似ているだけで何か言われるのであれば、市に政策のお伺いを立てなければいけなくなる。文書には担当者の名前もなく、怪文書に近い」と批判。無用なトラブルを避けるため、政策パンフレットからスローライフに関する表記を削ったという。

(2010年10月30日23時58分 読売新聞)

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コメント

牛久市長は市役所職員の夏休みを厚遇だと言って廃止した人物じゃなかったでしたっけ。

投稿: 一国民 | 2010.10.31 16:51

田んぼに鶴が、昨年の県議会議員選挙で立候補された民主党公認の児玉貴子氏、こんな印象でした。スローライフとかスローシティーとか、カタカナ語で勝負しようとするあたり私には解せませんでした。ほんとうに当選を目指すならば平均的な市民の目線、ことばで語るべきだったでしょう。

市の政策と似ているからといって市が立候補者に、文面は穏やかであっても脅迫に近い文書を送ったのは、私には選挙妨害としかいいようがなく思いました。
この文書の起案、誰が決裁を下し、どこの部課が発信したのか、報じられておりません。この伝でいくと今後立候補者が選挙公約を掲げる際、いちいち市の施策の用語を参照しなければならなくなります。児玉氏は政治抗争に不慣れのため腰砕けになってしまいましたが悪しき前例とならないようにねがっております。

とはいえ、私は常日頃行政文書でカタカナ語がのさばっている現象に辟易しております。スローライフもスローシティーも解説を読まないと理解できません。行政カタカナ語が各家庭に浸透するとは思えません。地方政治家の一考を求めたいです。

朝霞市民の黒川さんのこのブログ、インターネットで「牛久市政」で検索、発見しました。多角的な目配り、発信、に敬意を表します。

投稿: 一牛久市民 | 2011.05.10 16:06

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