10/23 学童保育の事故数
厚生労働省が学童保育の事故を公表したが、その件数は同様の調査をした国民生活センターの数字より大きく下回るし、公表した事例は、どれも学校でありうる子どもの事故の延長のものばかり。
学童保育は、施設の面積基準も職員配置基準もゆるゆるで、朝霞市でもその定員は過剰収容と言ってもよい現状。そういう現状から起こりうる事故があるはずだが、今回の公表した内容では、遊具の転落とか球技中の事故とか子ども自身の不注意に起因するような事故が大半で、過剰収容にともなう事故が全くない。
本当の内容を公表すると、学童保育予算を大量に確保しなくてはなにらない厚生労働省の立場が現れたものか。今後の検証が必要だと思う。
●朝霞市の須田義博市議は、保護者の責任論から繰り返し学童不要論を言っている。高額なマンションを購入し、公的な子育て施設を利用してローン返済をしている朝霞台地区の保護者は、地主の家系にあるこの市議が言っている事実を、心してふまえておくべきだ。詳細は朝霞市の会議記録の中の、外部評価委員会の議事録を参照してほしい。
●お母さんといっしょの「どこの子きのこ」が不気味だという話題になっている。そうかなぁ。本を読んでいない人の感覚じゃないか。古典的童話なんかもっとグロい。
学童保育中、半年間に骨折93件…厚労省調査
厚生労働省は22日、学童保育での事故を調べたところ、今年3月23日~9月30日に全治1か月以上の事故が35都府県で計105件発生していたと発表した。
同省によると、105件のうち93件までが骨折だった。事故の原因としては、遊具からの転落が39件と最多で、球技中の転倒が25件、階段での転倒・転落が12件など。学年別では1年生50件、2年生29件、3年生19件など。死亡事故が1件あり、これは1年女児が学童保育に向かう途中で交通事故に遭った。階段の欄干から転落したケースとプールでおぼれたケースも1件ずつあり、いずれも意識不明となったが回復した。
一方、国民生活センターが、市区町村が把握する2008年度の同様事故を調べたところ、1万1034件に上った。具体例が分かったのは4804件で、このうち骨折は840件。今回の厚労省の調査は同センターの「国も把握すべきだ」との指摘を受けて初めて実施したが、把握できたのは氷山の一角とみられる。
(2010年10月22日23時09分 読売新聞)
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