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2010.10.18

10/18 仕込みの街頭インタビュー

テレビの街頭インタビューが仕込みだったという事件で、キー局が謝罪。

最近、多用されている報道番組やバラエティー番組の街頭インタビューに不自然さを感じていたので、そうなんだろうと思う。

難しい質問であれば、仕込んでおくのだろうし、回答しやすいものであれば街頭で数集めてテレビ局のチョイスにあったものだけが放映される。小沢一郎の一件や、当初はそんなに反発のなかった菅首相の消費税発言などは、そうした演出によって世論が形成されていったように感じざるを得ない。

結局、あれはチョイスする側のテレビ局職員が世の中こんなもんだ、と見ているバロメーターと言ってよい。そのときに法や人権感覚、ムラ社会的な先入観に満ちている発言ばかり流れたら、この番組の制作者はその程度の視点で報道番組を作っていると理解すればよい。

また、テレビで街頭インタビューが流れたら聞き流すことが必要。NHKは特に。

●先日、医療ツーリズムに違和感を書いたら、医師の友人からメールをいただきました。
私はたらい回し医療を想定しておぞましく感じたにとどまっていましたが、医師の友人いわく、「医療は、どんなに先端でも、水と電気と、専門家がいれば、どこでもできてしまう代物です。医学教育は、ほぼ世界でほぼ同じ水準。これは、先進国だろうが、発展途上国だろうが、同じで、あとは、材料が手に入るかどうかの問題です。材料が手に入れば、同じ内容を、物価の安い国の方が安く提供できるために、メディカルツーリズムが成立します。物価の安い発展途上国にとっては、先進国からの患者からふんだくって、医療施設を整え、スタッフを確保することができます」ということで、先進国の人々が発展途上国が手塩にかけて育てた医療資源を経済力で奪うということを意味すると教えてくださった。
まったく、そういうことだなぁと思いました。
これが純粋な新自由主義者の手にかかると、医療で落とした金で発展途上国の経済力が上がり次の医療資源が・・・などと言い出すのだろうけど、発展途上国の医療人材の育成ペース5全体の国力の向上ペースが追いついてなにければ、専門家養成が追いつかず、資源の収奪という結果にならざるを得ないのだとも思います。日本国内でも地方大学の医学部を出た人が東京でしか働かずに大問題になっている話と同じことです。

「Mr.サンデー」で不適切演出、フジTV謝罪
 フジテレビは17日、情報番組「Mr.サンデー」で、今年8月8日と9月26日に放送した女性誌特集に登場した愛読者について、事前に取材していたにもかかわらず、街頭で偶然見つけたような演出をしていたことを番組内で明らかにした。

 キャスターの宮根誠司さんが「不適切だった」と謝罪した。同局広報部は「チェック体制を強化し、再発防止に努める」としている。

(2010年10月18日02時46分 読売新聞)

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コメント

単純な疑問なのですが
「物価の安い発展途上国にとっては、先進国からの患者からふんだくって、医療施設を整え、スタッフを確保することができます」という話は文意で言えば「先進国の人々が発展途上国が手塩にかけて育てた医療資源を経済力で奪うということを意味する」という話とは逆なのではないでしょうか?

投稿: kogarasumaru | 2010.10.20 18:24

話が逆という指摘の意味がわかりません。
先進国の人が金の力にものを言わせて医療資源を収奪すれば、現地では、医療を供給している側だけは豊かになりますが、医療を必要としている人の経済力は相変わらず低いままなので使えなくなります。
仮に医療ツーリズムで医療供給側が獲得した経済力が現地にいきわたり、現地が豊かになるとしても、それは現地の貨幣価値が高まることになるので、今度は経済的格差を利用した医療ツーリズムが成立しなくなります。

投稿: 管理人 | 2010.10.23 06:47

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