9/23 社民党の再建計画案で政権復帰。うまくいくのかなぁ
もういいですよ(笑)という感じ。社民党が再建計画案で政権復帰と。民主党の独善にチェックを働かすということで期待はしたいが、組織としてどうよ、という思いがなくもない。
国政選挙に責任のない多数派の地方組織は相変わらず原理原則論をふりかざすんでしょうし、一方の民主党の側もここまでくると数合わせでの意味しか迎えてくれないだろう。
前回の不透明な政権離脱手続きを振り返ると、そういうことをする党首の首を差し出さない限り、信用はされないと思う。
だから大きな政治決断をするときには、着地点を考えて判断しましょう、ということが大切で、もめるとよってたかって「さよくバネ」を発動して、党員・支持者が社会民主主義者として何をすべきかという立場を見失うこの組織の体質を変えないと、日本の国に、西欧で当たり前になっている社会保障と雇用を軸にした社会民主主義政権は、どんどん遠ざかると感じざるを得ない。
●社民党は、旧社会党からの伝統で党内議論がしつこすぎて、党外の人に決定過程が可視化されていないことは問題だと思う。常識的にこういう結論になるのではないか、というものが、党機関にかかるといつの間にかどんどん話がおかしくなって、党首自ら投げやりな結論ばかり出てくるというのでは、連立復帰してもしんどいだろう。今の地方組織重視のていねいな意思決定プロセスは、旧社会党の、10万人党員、400万支持団体構成員、1500万支持者を束ねるためのシステムであり、国会議員10人あまり、全国で250万票しか得票しない政党としては、あまりにも重すぎるし非効率であり、世間常識ではないところに引きずられすぎる。他の同規模の得票、議員数の政党と比較すると状況対応能力や、政策発信力で格段の差がついてしまっている。
これは単にマイノリティを代表しているのそうでないののレベルを超えて、同じ主張をする少数派の主張の中でも特異なコミュニティーになりつつある。
社民党が退潮傾向になると、社民党の動きが世間に見られていないという半ばマスコミ批判が飛び出すが、そういう問題もあるが、マスコミだけの問題ではない。革命政党と位置付けていた時代のまま、見えないところで本質的な議論をしていながら、公開の場ではそういうことをせず、公式論、タテマエ、過去の経緯、美化された話にばかりひきづられた議論しかしないで、ステロタイプの理想論と純化した政治態度ばかりが結論になることだと思う。もっと党外の人と、党の態度や路線、思想について意見交換すべきだと思う。それをしなければいくら若手ががんばったって、女ががんばったって、市民派と連携したって、変わりはしないように思う。
●誰にはともかく、役に立つ政党になってほしい。
閣外協力、連立復帰を模索=社民が再建計画案
時事通信 9月23日(木)2時39分配信
社民党が年内の取りまとめを目指す「党再建計画」の素案が22日、分かった。民主党政権との関係について、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先見直しなどを条件に「閣外協力または政権復帰を早急に協議すべきだ」と言及している。30日にも党本部としての案をまとめ、地方組織に提示する。
ただ、素案では、社民党が求める同飛行場の県外・国外移設までは明記していない。党内からは「あいまいな条件で政権復帰を急ぐのは間違いだ」との異論が出ており、調整は難航しそうだ。
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