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2010.09.20

9/20 中国が日本国債を買うことがよいという珍説

毎日新聞の一面コラム「余禄」がひどい。毎日新聞についてかばいだてすれば社会部の品質は高い。しかし一面コラムがこれかと思う。

特に今日は、「中国が国債を買っているから円高が進行している」という興味深い題材なのに、日本が信用されている証拠だから怖がる必要はない、などという、ひどい観念論。

まず円高が弊害である。日銀が介入を選択しなければならない事態というのも異常事態だ。輸出産業によって支えられているこの国にとって弊害でしかない。
さらには国債の海外消化が良いなんて話はないだろう。
政治家が消費税増税に少しでも言及すれば客観的な情報を提供することなく、政局がらみの情報を垂れ流し、財務省に取り込まれただの、逆進性がどうの、税金の無駄遣いがあるはずだ、だのほとんど意味のない政治的バッシングを繰り返すマスコミがあるもとで、国債発行に依存する財政にならざるを得ない。その前提で、経済の混乱を回避するのは国債の国内消化が必要で、大々的な海外の国債購入が経済にとって良いことがない。国債暴落や信用不安などの危険性が常に起こりうる。まさに金融投機によって政府が機能不全に陥る事態を招き入れることになり、よろしくない。

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